八幡市立美濃山小学校公開研究会 2018.11.30

美濃山小学校へ行く。

今年度3回目。うまくいけば、もう一度行ける予定。

今日はいよいよ演劇的手法を活用した授業改善を掲げる研究会です。

ぼくは研究主任の藤原さんの、校内研修と研修会づくりについてのメンター的ポジションだったということもあって、今回はいろんな思いを持って参加しました。

ぼくが広尾町で100名を集めて行った研修会は、道徳の授業公開を、自主公開研修の形にして実施し、事後検討会もロールプレイ、ワークショップ、ビデオ活用、テキストベースの4つの授業形態と同じ形で運営するというものでした。39歳の時ですから、12年前です。

その時に一番苦労して、そして一番うまくいかなかったのは、事後検討会で参加者の方々に授業と同じ型の検討会をやっていただくというところでした。まず参加者の公開授業選択の「導線」を作るのがうまくいきませんでした。それに輪をかけて、事後検討会の現場の運用が難しかったのです。

今回の研修会は、そのうまくいかなかった点を見事にクリアしていて、すごかったです。指導案に見どころを示し、それを授業前の全体会で示すというのは、思いもつかない(当時のぼくには勇気もない)方法でした。

全職員参加の演劇的研究紹介も圧巻でした。これは中間発表前にぼくが相談に乗る形で決まったことでしたが、今回の質の向上は授業と手法への習熟と軌を一にしていました。ぼく自身は、全員参加を目指す研修会を創るのにさらに二年かかって、それは41歳の時でしたから、藤原さんははるかに若い年齢でそれらを全部やりぬいていることになります。

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メンターとして関わってきたということもあって、今回の研修会でぼくは、藤原さんに自然と「なってみる」形で今日の研修会を過ごしました。

かつて自分が研修会を開催した時の、ドキドキ感、仲間の授業はうまくいくだろうか、事後検討会はいい感じになるだろうか、全体会で参加者は楽しんでいるだろうか・・・そういうことを、藤原さんになったような気持ちで一つ一つ感じる一日でした。

それと同時に、ぼくはたぶん、もう二度と、自分が研修主任として公開研修会を創ることはないんだなあということも感じていました。

授業は一つ一つ素晴らしく、事後検討会はぼくの出た5年生は素晴らしい流れでした。また、渡辺貴裕さんの全体会提案は、シンプルで思いのこもったものでした。欲をいえば渡辺先生の話は倍の尺くらいでききたかったなあ。今回もとても刺激的でした。そもそも大造じいさんとガンの授業の事前でのアドバイスは、圧巻だなと授業を見ながら思っていました。

 

断るエネルギー

ぼくは、断るのが苦手です。

明らかに自分を必要としている人や団体からのお仕事を断ったりするのは、本当に苦手です。誰かに仕事を依頼するよりも、誰かから仕事を引き受けるよりも、断るときにエネルギーを大量消費します。

今日は午前中、ここしばらく打ち合わせを続けていた団体からのお仕事の依頼にお断りのメールを送りました。

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これ以上はちょっと待てない・・・この打ち合わせのスピードにずうっとお付き合いするのは、さすがにもう無理だなあと思いました。

たった一本のメールに、一日分くらいのエネルギーを使ってしまった気持ちに、なりました。

ひたすら原稿を書きました

と書けばかっこいいのですが、全然だめでした。
それでも、1年近く呻吟したものを今夜脱稿できそうな気がします。せいこさんとの本にたどり着けそうです。
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その後は、学校でしなやかに生きるということの、その後を書き上げます。そこまでが3月までの仕事です。

今後の予定(2018.12.1~2019.3.31)

今年度の予定の最新版。12月以降…。あちこち変更になっていますので、ご確認ください。12月の国立第一中の日程が決まっていますし、12月末に川崎で研究会の企画が入っています。

一緒に入ってみたい日程などがありましたらできるものについては調整しますので早めにご連絡ください。現在まで決まっているものです。実際には交渉中のもの、公にはしないものもありますが、空いているところは、学校に入ったり、研修会を開催したりできる可能性のある日程です。お近くの方、動きをみながらご相談ください。

なお、12月中旬に、次年度のぼくの動向についての情報リリースをしようと思います。今年度お世話になった方々には先にお知らせします。引き続きよろしくお願いいたします。  

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<12月>

12月3日月  Teach For Japanフェロー支援(北九州、予定)

12月4日火  東京都・江東区有明中学校

12月5日水  大阪府岸和田市教育研究会国語部

12月6日木  名古屋市立伊勢山中学校

12月7日金  Teach For Japanフェロー支援(戸田市

12月8日土  授業づくりネットワーク⑦三重 三重大学教育学部

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12月9日日  授業づくりネットワーク理事長訪問⑳三河安城

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12月10日月 京都女子大学教職入門講義

12月11日火 大阪市立豊里南小学校

12月12日水 大阪府・太子町立山田小学校

12月14日金 北海道・紋別市紋別小学校校内研修

12月18日火 北海道・北広島市立大曲小学校校内研修

12月20日木 東京都・国立市立国立第一中学校

12月27日木 先生が自分の実践を振り返るために〜授業づくりネットワーク理事長石川晋さんと考えるin川崎

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<1月>

1月5日土   ファシリテーション×国語 大阪 

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1月6日日   ファシリテーション×国語 東京

wbmf.info

1月7日月   東京学芸大学教職大学院ゲスト講師(岩瀬直樹講座)

1月9日水   大阪府岸和田市立朝陽小学校校内研修

1月12日土  授業づくりネットワーク理事長訪問㉑仙台

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1月13日日  水戸・セカンドリーグ主催:こども学校プロジェクト(本川良さんと)

1月19日土  授業づくりネットワーク⑧名古屋

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1月23日水  大阪府岸和田市立朝陽小学校校内研修

1月24日木  東京都・国立市立国立第一中学校

1月25日金  横浜市立永田台小学校校内研修

1月26日土  横浜・サークル「横浜Shares」読み聞かせ講師

1月27日日  授業づくりネットワーク⑨大阪

1月28日月  奈良県・葛城市立新庄北小学校

1月29日火  大阪市立東中川小学校

1月30日水  大阪市立豊里南小学校

1月31日木  大阪府岸和田市立浜小学校

<2月>

2月2日土   授業づくりネットワーク理事長訪問㉒甲府

2月3日日   授業づくりネットワーク理事長訪問㉓松本

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2月4日月   山梨県甲斐市立双葉中学校

2月5日火   京都府八幡市立美濃山小学校

2月7日木   大阪府・太子町立山田小学校校内研修

2月8日金   和歌山県白浜町立白浜中学校校内研修

2月12日火  徳島県徳島市立新町小学校

2月13日水  徳島県・上板町立東光小学校

2月14日木  東京都・国立市立国立第一中学校

2月17日日  マイプロ北海道予選in札幌

myprojects.jp

2月19日火  大阪市立東中川小学校

2月20日水  大阪市立豊里南小学校(公開研修会)

2月21日木  大阪府・太子町立山田小学校

2月22日金  大阪府岸和田市立朝陽小学校

2月23日土  授業づくりネットワーク⑩岡山

2月25日月  Teach For Japanフェロー支援(北九州、予定)

<3月>

3月2日土   授業づくりネットワーク理事長訪問㉔茨城・水戸

3月5日火   奈良県・葛城市立新庄北小学校

3月6日水   大阪市立豊里南小学校

3月7日木   大阪府・太子町立山田小学校

3月11日月  大阪府岸和田市立浜小学校

3月23日土  蝦夷の教育文化フェスティバル

80・90・00・10年代を駆け抜けた大谷和明「耳順」記念セミナーin札幌 

kokucheese.com

3月29日金  授業づくりネットワーク理事長訪問㉗福島

3月30日土  授業づくりネットワーク⑪仙台

 

娘の参観日へ 2018.11.28

実は今年度3回目。
必ず行くことにしています。
昨日は横浜、今日道北、明日関西ですから、すごい日程なのですが、まあ価値も意味もあります…

いろんな先生方の保護者としての関わり方を見聞きするにつけ、自分はどうなのだろうと思っていたわけです。
で、結論からいうと、ぼくは職業的興味が勝るようです。もちろん娘も見ますが、授業とクラス、いろんな子どもを見ています。途中で娘のことはしばしば忘れます。今日は先生が娘の名前を呼んで指名したので、思い出しました 苦笑。
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今日の授業は、小学校1年生道徳。「ちいさなふとん」。光村図書。
ぼくは娘の担任を大変信頼していますが、いやあ、いい授業でした。感心してしまいました。
「すっぽり」の意味をクラスの子どもの手を先生が包み込む活動で理解を図る場面。赤ちゃんの人形を持ち込み、クラスの児童に横に寝てもらい、その様子をぐるっとみんなで囲んで気持ちを考えてもらう場面。白眉の学習過程がふたつ。
最後に、保護者に我が子の成長を語ってもらう予定が、時間が足りなかったと、終わった後少し話した時におっしゃってましたが、もう十分でした。
これぼく、どこかでやってみよう。

保護者目線で言うと、担任の文字が美しいというのはすごい安心感だなあと思います。野口芳宏先生にたしなめられても直す気にならなかった悪筆、直そうかなと思うほどですね。

行くまで算数だと思ってました。案の定、うらら教科書忘れてました…。

通りがかりのS井先生が、「参観日に合わせて帰って来てんのか!」と。大学の同級生もいる学校です。

横浜市立山田小学校へ 2018.11.27

今年度4回目。最終回。
今回はグラフィックレコーディングを活用しながらの事後検討会。校内には優れた書き手の卵がいっぱい。
ぼくのミッションは4年生の読み聞かせ1時間。
トマトさん
すごいサーカス
もぐらバス
かわ
むねがちくちく
4年生道徳「ひとりぼっちの登くん」
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授業は二本。
4年「アップとルーズで伝える」
6年「柿山伏」
柿山伏に取り組みながらこの教材が好きになったという授業者の言葉が印象的でした。

エリソ・ヴィルサラーゼ フィリアホール 2018.11.26

シューマンショパン
ぼくはたしか2003年にkitaraテミルカーノフサンクトペテルブルグフィルと共演で聴いた。凄いとおもったが感動はしなかった。ラフマニノフの3番でした。
今回、ピアニストの神髄を知るにはリサイタルなんだなという、当たり前のことに気づかされました。シューマンからショパンまで、一音の迷いもなく鳴ることに驚嘆。シューマンは自在なきらめきを千変万化の表現で。ショパンは深い哀しみの滴の集まりのようなくぐもりで。特に芯のあるピアニシモはすごい。世界最高レベル、でした。

それにしても、ピアノがなかったなら、この人はどのように生きたのだろう。全てを捧げつくすための才能を持ち、本当に捧げつくしてしまう人の姿を垣間見た気がしました。
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ショパンは最後の大円舞曲前に一度ステージ裏へ。万雷の拍手を受けた後、それまでの哀しみの音世界をぬぐいさるように、まさに華麗に弾ききってくださいました。
客席7割くらい。
フィリアホール、響き、すばらし。

木をめぐる美術 道立旭川美術館

お口直し (笑)も兼ねて。
客はぼくら2名以外2名。
こちらは閑散とした館内で娘(7歳)、おしゃべり止まらず。砂澤ビッキの作品に触発されて猛烈にしゃべる。
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前回はじめて美術館に来たとき、娘はあの具にも着かないウォークラリーシート達成に執心しました。
今回は一つ一つを丁寧に見ます。
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作品そのものの力が人の心を動かすという、一番大切なところを信じきれない残念さが、あのウォークラリーシートなんかなあ、と。

Hugっと!プリキュア 15周年オールスターズ

最初に流れるいろんな予告編を含め、次々繰り出される「平成の総決算」感。どこかしらっとしながらキャンドルを振るのを楽しむ娘(7歳)を見ながら、平成の総決算は、大人のお手盛りなんだよなあ、と。
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勇気とか友情とか思い出とかしか共有できるメッセージのない平成。この30年を丸々労働したぼく(ら)の空虚感は、なんとしたことか。
たくさん見に来てたけど、いつになく子どものざわざわ感。なんだか残念。

6度で降る雪。
これは道北の雪じゃないね。
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肉を食べない父に餃子を喰わせました。
ぼくに会いたいという人がいて、うれしいなあと思います。反面、今のぼくのしていることは、多分、経済とか大文字の「改革」とか、そういうことにはなかなか役に立たないのになあとも。きっと期待と違うだろうなあ、と。
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ぼくのしていることは、ぼくとフィールドに入ってずぶずぶと考えていただくか、よっぽど個人的に話をするか、じゃないとわからないだろうなぁ。あ、だから会って話さなくちゃいけないのか。

台湾は民進党敗北。
対話し、じっくり決める、みんなが少しずつ我慢する、そういうことが、難しい時代だな。
強い言葉、わかりやすい言葉、クリアな説明に、巻き取られていく世界、か。