一つ、断念する

断念する、ということは、手放すということと、とても近しい。

手放すことは、とても難しい。

今日は一つ、数年来、ずうっと気にかけてきたことを、断念しました。

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出来ないことには手を染めない。

たくさんの人を巻き込んだりしない。

学びの大きい時間でした。

音楽を探す、札幌の夜。

panta rhei(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付)(特典なし)

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6/16 石川晋in札幌カフェ 2019年度連続9回講座 その2「教室づくりの基本を考える」 2019.6.16

ちょっと色々反省が多い会でした。

今回は、僕の元々の意図とは関係なく、一方的な座学が多くなってしまいました。まあ、色々理由はあるんですけど。

この企画・講座は他の会場でもこれから展開していくので、そのためのポイントはたくさん手に入りました。

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終了後は、札幌公務員受験学院の学院長、堤泰一さんと、ほんの少しだけの酒を交えて食事。もうぼくらは概ね酒がいらないんだなと再認識する。たいちゃんは、幼馴染。その彼が歩んできた歳月を聴く。あたたかい人です、父もたくさん助けていただいた。

講座を7月8月に担当することになりました。次年度も多分色々やることになるかなと思います。ありがとうございます。

父は、腸閉塞の症状が現れて心配しましたが、なんとか今回は乗り切れそう。老人にとって、気温上昇は本当に大きな敵。温度管理って難しいもんだな。

 

横浜市立山田小学校へ 今年度2回目  2019.6.14

山田小学校。今年度2回目です。

今日は今年度の重点研修の1回目。

支援学級の国語。そして6年生の特別活動(学級活動)。面白いです。

授業も2時間。

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2時間目:4年生の道徳『ふりだした雨』(学校図書

 1 セブンイレブンじゃんけん

 2 本文読み(主人公が駆けて行くところまで)

 3 教師モデル → 3人チームによる役割読みと心インタビュー×3セット 

 4 本文読み(残り)

 5 教師モデル → ニワトリ小屋ー先生の傘  演劇的再現 インタビュー(児童3名を指名)

 6 人間ものさし(でも、この状況ならみんな帰るよね?)

 7 ペアでディスカッション

 8 今日の感想を書く(責任ある行動をとるためにはどうすればいいのかな)

 

3時間目:2年生の道徳『はなかっぱの大ぼうけん』(学校図書

 1 はなかっぱ知ってる?  はなかっぱについて情報交流

 2 本文読み

 3 教師3人によるモデル→旅するはなかっぱとおじいさんのペアでの役割読み(僕はナレーター)→はなかっぱへインタビュー(はなかっぱはどうしてよくわからなくなっちゃったの? 教えて)×2セット

 4 教師3人によるモデル→おじいちゃんとはなかっぱのペアでの役割読み(僕はナレーター) →はなかっぱへインタビュー(なぜおじいちゃんと同じハスの花にしようと思ったの?)×2セット

 5 おじいちゃんとはなかっぱのペアでの役割読み(僕はナレーター) →おじいちゃんへインタビュー(どうしておじいちゃんは慌てて決めなくてもいいって言ったの?)

 6 みんなはどんな花を咲かせたいですか?  花の名前と理由 

 7 4人グループで発表交流。

 8 小寺卓矢『いろいろはっぱ 』(アリス館)読み聞かせ

 9 今日の授業で考えたことを書きましょう。

 

重点研

■4時間目:個別 国語『ことばっておもしろい~しりとり列車をつくろう~

■5時間目:6年生学活『学年目標「あじさい」を咲かせよう~居心地力パワーアップ~

 

15:00~16:45 研究授業の振り返り

 

15:00- 今日の授業どんな感じでしたか・・・数名グループで

15:05  授業再現:実際にしりとりする  15:15

15:15-30  実感を話し合う

15:30-40  授業者二人が発言の中からいくつか話したいことをを拾ってきて話す

15:40-45  授業者へミニファンレター

 

15:45- 今日の授業 どんな感じでしたか・・・数名グループで

15:50-16:05 対談

対談を受けてもう一度グループで話す16:05-16:15

16:15-16:25鉛筆対談(今日の授業どうだった?)

16:25-16:35 鉛筆対談発表

 

48期認知症介護指導者養成研修「教育方法論」 2019.6.13

認知症介護研究・研修仙台センターに行ってきました。

10数名の全国から集まる参加者と、「教育方法論」(教育実践方法論)の演習を9:00−17:00です。

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この仕事をするように、ぼくの「教師教育」「組織開発」に関する考え方は本当に大きく変わりました。

最初に紹介してくださった上條晴夫さんに深く深く感謝だな、と思いながら、一所懸命演習をして、帰ってきました。

帰宅後は、オンラインが一件、今日も学びが大きかった! そして、未来の先生展の企画書作成。明日の横浜山田小学校の授業構想を練りました。

おやすみなさい。

大宮連続講座その1を終えて 2019.6.12

有明から大宮へ。

大宮の駅前の会議室で、6月の苦しい季節の中でたどり着いてくださった4名の先生と、丁寧に丁寧に学級通信の話と、それに付随するいろんな話を。

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届いている実感があります、このくらいの人数だと。確実に変わっていく予感がします。連続講座、企画してよかったなあと思う夜でした。

ご縁があったら、また会いましょう。

次回は7月12日。若手とベテランがどう学び合っていくか、リフレクションの現場を追体験することが、次回のテーマです。

 

かえつ有明中学校・高等学校へ 2019.6.12

田中理紗さんとのご縁で。

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1時間目はサイエンス科の皆さんと研修。ワンワード+各地の中学校現場の映像。

2時間目は田中さんの中1英語の授業。

3時間目は田中さんの読書活動の時間に「読み聞かせ」。『トリゴラス』『かわ』。

4時間目は教科主任会議で皆さんと研修。「リーダーの資質を考える」+私たちの「撮る教室」

5−6時間目はいろんな先生方と対話。

いろんな思いが重ね合わされて、伸びてゆく職場。田中さんの思いに伴走しようとする人がたくさんいる職場。素敵です。また行きます。

雨の夜でした

朝、北海道を出てきました。

旭川駅のステーションギャラリーでバウハウス

今日は父は、この数日では一番元気でした。

夕方国立にたどり着きました。

曇天、やがて、雨。国立の大学通り(さくら通り)の桜は、雨にあたって、なお、美しい。

今日も何一つ仕事はできなかったけれど、道道いろんなことを考えました。

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夕方遅くからは、すぐ近くに住んでいながらなかなかお会いできなかった寺崎賢一さんとゆっくりお食事をしました。カント哲学のお話、道徳のお話をお伺いしながら。

二人とももう酒は口にすることはないわけですが、なんだか不思議です。初めてお会いしたのはもう25年以上前。すでに寺崎さんは教育実践の世界の大スターでした。

 

なるほどなあ、と思う

父のところに市の福祉協議会の斡旋の形でボランティアヘルパーがいらっしゃるようになりました。

詳細は書かないのですが、ある小さな出来事があり、それを通じて、ぼく自身が父を手放せないのだ、ということに気がつきました。これはすごく大きな気づきでした。

いつもは、なんでこんなこともわからなかったりできなかったりするのだろうと、父をみながらイライラしています。でも、その感情は、ぼくがいないといけないんだとか、ぼくなしでは厳しいわけだ、というような感情と表裏になっている・・・。ヘルパーさんが入り始めて、はじめて、ぼく自身が誰かに入られたくない、手放したくないという感情を持っているんだということに気づいたのでした。

弟が週末に帰ってきてくれて、父の身辺の世話をしてくれました。弟からその数日のことが彼の感情をも含んだメールで送られてきました。それを読むと、弟も弟自身について同じようなことが起こったのだなと気付かされます。弟は特別支援学校畑を歩んできた、分野は少し違うけれど、介助のエキスパートです。その弟でもまた、身内である父に対してイライラした感情が沸き起こってきたり、自分がやらなくちゃ、やるんだから、という感情が沸き起こってくる・・・。

難しいなああと思います。

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オンライン支援にせよ教室伴走にせよ、しばしば起こる問題の一つは手放しだ、と最近強く思います。この傾向は、やはり、女性の先生に多いとも感じます。ぼくはクラスの子達に概ねドライな教師です。また今のクライアントである先生方に対してもかなり客観的なポジションを保てていると、自分で感じています。しかし身内になるとそれが一気に難しくなる。

多くの教室の先生方は、子供達に対して「親」のように(もちろん、この比喩で気を悪くされる方もいらっしゃると思うのです、ごめんなさい)なってしまっているということがあるようです。元々日がな一日教室で過ごすわけですから、依存関係になりやすいわけですし。結果、実は自立を阻んでいるのは、手放せない先生の側に理由がある、というようなことが、結構な頻度で起こっているんだなと、見えてきました。

先生自身が一番手放すのが難しい。やがて離れていくことが運命付けられている関係であるにも関わらず難しい、この辺りは、ぼくの伴走にとっての一つの肝になりつつあると感じています。

明日の夜は久しぶりに寺崎賢一さんとお食事をします。少しじっくりお話を聞いてみたいところです。

 

 

梅雨入りか

東京で3年めの夏。でも一昨年も昨年も空梅雨で、梅雨を経験したことがありません。入梅。よくわからないけど、曇天と雨の週末。自分のための大切な時間でした。

コンサートも展覧会も演劇も、自分の中のことばの枯渇を感じていて、しばらくは評を書かないと決めました。

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この週末は、早稲田、上野、赤坂で、芝居や展覧会、オーケストラ、仕事をほっぽり出して、でも大切な時間でした。