氷点下19.6度以下は一時間遅れで登校する・・・猛暑の学校の話で思い出すこと

北海道の北部で暮らしたことのある年配の人しか、もう知らないと思いますが、1980年代の半ばまで、道北の小中学生たちは、冬の寒い朝は必ず、NHKの朝6:55のローカルニュースの天気予報を見ていました。朝6時の時点の気温が氷点下19.6度以下なら、登校が一時間遅れになるのです。ちなみに24.6度以下なら2時間遅れです。

当時の小学校の暖房設備はおおむね「だるまストーブ」と石炭でした。教室の一日の石炭の量は炭箱ひと箱に一杯という感じで、日直の子が朝学校の裏の石炭小屋から運んできました。小学校1年生でも、です。

そういう脆弱な暖房体制でしたから、教室が温まるまでの時間を要する上記の気温の日は、そういう措置だったのです。

今思えば、あの一時間、二時間の遅れはどうなっていたのでしょうね。ある年などは1月後半から二月半ばまで連日の時間遅れでしたから、週6日制で4日分くらいは普通に時数が削られていたはずですが、だれもなにも言わなかった。まあ、当たりまえですよね、命にかかわるわけだから。

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北海道の冬はかつてほどの激しい冷え込みに見舞われることはなくなりました。暖房設備も十分になりました。気象条件も変わったのです。

そういう視点で言えば、本州の夏の気象条件も間違いなく変わりましたね。命にかかわる事態なわけですよね。