東京文化会館大ホールで、シティフィルの第九。
これは、アイディアに満ちた第九。特に第一楽章と第三楽章は、これまで何度も聴いてきたこの曲から、こんな音もこんな表現もまだまだたくさん発見できるのかという、軽い驚きを楽しむことができた。素敵な演奏でした。
合唱団は男性パートがやや非力。ソリストはうーん、ぼくの好みではない、管楽器は時折結構大きなミスをする、それでも、素敵で楽しい演奏、楽しい夜。デッドな響きのホールで弦楽器はとても健闘していました。
今年の第九、シティフィルにしてよかったな。
前半のモーツァルトのオーボエ協奏曲。18際の韓国の才媛イ・ユジン。やや線が細いけれど、リズム感の良い、歌心もある演奏でした。ここでも高関さんの抑え目ながら要所を浮き立たせるサポートがとても生きていて、いい感じでした。
シティフィル、もう少し響きの良いホールで、もう一回聴いてみたいな。
今年の聞き納め。