群馬交響楽団 すみだトリフォニーホール 2019.3.17

大友&群馬交響楽団、レジス・パスキエ。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とベルリオーズ幻想交響曲という重厚なプログラムでした。群馬交響楽団はじめて。

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ソリストへの尊敬と愛に満ちたオケ伴。そしてなんと洒脱でエレガントなソロ。パスキエはすでに老齢。いつか都響とのアンサンブルで聴いたウト・ウギの時にも感じたが、技術も音程ももう明らかに全盛期を過ぎているのだが、歳を取って得るもののなんと豊かなことでしょう。美しい演奏でした。大満足。

しかし、驚きはこれでととまらず・・・。

幻想交響曲は、大熱演。客席中央で、断頭台の手前くらいから、ものすごい高いびきをかく観客がいましたが、多分、演奏会場で卒中を起こしたんだと思います・・・お気の毒でした。しかし、トラブルもあってのですが、終始途切れぬものすごい集中力。そして、 地方オケでは珍しい渾身の音圧。大友の確かな構成力、そして、渾身の表現豊かな棒。感動してしまいました・・・。

それにしても、ベルリオーズってすごいなあ。ベートーヴェンの作ったものを、遥か違うものに進展させた妄想の大天才なんだな。

大友さん、常任最後のステージなんだね・・・群馬で素晴らしいお仕事をされたんだなと知りました。