大友&群馬交響楽団、レジス・パスキエ。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とベルリオーズの幻想交響曲という重厚なプログラムでした。群馬交響楽団はじめて。
ソリストへの尊敬と愛に満ちたオケ伴。そしてなんと洒脱でエレガントなソロ。パスキエはすでに老齢。いつか都響とのアンサンブルで聴いたウト・ウギの時にも感じたが、技術も音程ももう明らかに全盛期を過ぎているのだが、歳を取って得るもののなんと豊かなことでしょう。美しい演奏でした。大満足。
しかし、驚きはこれでととまらず・・・。
幻想交響曲は、大熱演。客席中央で、断頭台の手前くらいから、ものすごい高いびきをかく観客がいましたが、多分、演奏会場で卒中を起こしたんだと思います・・・お気の毒でした。しかし、トラブルもあってのですが、終始途切れぬものすごい集中力。そして、 地方オケでは珍しい渾身の音圧。大友の確かな構成力、そして、渾身の表現豊かな棒。感動してしまいました・・・。
それにしても、ベルリオーズってすごいなあ。ベートーヴェンの作ったものを、遥か違うものに進展させた妄想の大天才なんだな。
大友さん、常任最後のステージなんだね・・・群馬で素晴らしいお仕事をされたんだなと知りました。