2月中旬をトボトボ歩く

2月16日日曜日。昼から吉祥寺で伊豆大島の先生とお話をする。田舎の学校・教師とこそ伴走をしたいと願うぼくにとって、ありがたい時間である。吉祥寺はお洒落な町だ。もっとディープな場所でお話する方が似合っていたかもな、と思う。

2月17日月曜日。多摩市の小学校。授業のねらいをどこに置くのか。そこの共通理解を教職員が持っていることはよく言われることだが、確かに重要なんだなと改めて思う場面に出会う。同じ指導案による、違う子どもたちへの授業を二本続けてみることができておこった気付きである。こういう機会はありがたいなあと思う。

2月18日火曜日。徳島市の小学校。総合的な学習に本気で取り組む一年間。グループ活動がうまく深まらないなど、課題はたくさんある。方法のレパートリーが必要なんだな、そこをぼく自身も提供できるように心掛けないといけないんだな、と痛感する。いずれにしても、子どもたちが大きな大きな探究活動に年間を通じて取り組むことの価値は、本当に大きいと思う。

f:id:suponjinokokoro:20200221174605j:plain

2月19日水曜日。羽曳野市の小学校。担任の先生の授業の構造はまさに1日を通じたユニットの組み合わせ。小学校というのは、各教科の積み重ね自体を、ユニットとして展開していくんだなと改めて実感する。彼とは2年の伴走になったが、今の授業の進め方がひとつ固まったものと感じる。ここからは次の形への緩やかな破壊に伴走していけるといいなと思う。

2月20日木曜日。大阪市の小学校。素晴らしい授業を二本見る。自分の授業は国語が1時間、合唱指導が2時間。合唱は昨年に続いてのものだが、選ばれてくる歌、子どもたちの歌唱の質の変化に、先生方の意気込みと学校の良い意味での変化を感じ取る。荒木寿友さんとの久しぶりの対話が楽しかった。呼んでいただいて、こんな豊かな時間をいただいて、むしろ得をしているのは自分だなと思う。2年間の伴走が、一度一区切りになった。

2月21日金曜日。コロナウイルス対策・対応によって、予定していた学校には入れないことになった。懸案だった『北海道児童文学』誌の北海道児童文学同人誌評と取り組み、完成する。それにしても同人誌の退潮傾向は著しい。もうかつての隆盛は見る影もない、と遠い目になる。その後は、明日の多賀さんとの会の内容を考える。ひたすら読む1日で、いいではないか、と決断する。

ずうっと関西。人が少ない。コロナの影響ははっきりと現れていると思う。ずうっと泊まっている通天閣のホテルは、今の自分の心持ちにとても似つかわしいと思う。

f:id:suponjinokokoro:20200221174615j:plain

明日は多賀さんとの会。明後日は京都で糸井さんとの会。池田修さんに会うのも久しぶりだ。トボトボと2月中旬を歩いた。来週は予定通りに学校には入れないのかもしれないなと、ぼうっと思う。