「ブラウン管ランナー」論、「ロケットスタート」論

4月からは、リアルでの研修講座を組んでいくのはどんどん難しくなりそうということもあり、1on1オンライン対話を厚めに受注している。今朝もお二人とお話をした。一人は、小学校の先生、一人は聾学校高等部の先生、お二人とのお話刺激的だった。結局得しているのは自分だな、と毎度思う。

 

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当然のことながら、今時期の話題の中心はスタートの切り方になる。

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かつて、まだブラウン管テレビが主流だった頃も、オリンピックはテレビ娯楽の花形だった。各競技の映像に釘付けになって見ていたものである。中でもいつも楽しみにしていたのは、マラソン中継だ。マラソンでは決まって、聞いたことのない国の、下馬評にも上っていない選手が、猛烈なスタートを切る。10分から15分くらい、世界中のお茶の間のテレビ画面を先頭で占有し、その後馬群に沈んでいく・・・。

ぼくはそうした選手に「ブラウン管ランナー」と勝手に名前をつけていた。

翻って・・・学校は春先、いずれにせよ、まずは全力で猛烈に走り出さなければならない面はある。そういう職種・場所なのである。それを例えば「ロケットスタート」と呼んでもいい。が、一方で、「ブラウン管ランナー」になってしまわないか、それを、十分に考えながら、走り始めたい。最初の大きな行事が終わった時には、馬群に沈んでしまう先生にならないように・・・学校は9年間の(いや、今や12年間か)タスキを繋いでいく駅伝のようなものだ。少なくとも一年間に関して言ってもそれは息の長いマラソンのようなものなのである。