県外から先生をお呼びすると、差別や攻撃を受ける可能性もある、お呼びしない方がいいと判断しました、と。呼ぶことで学校にクレーム電話が来たり、SNSで炎上したり、そういう可能性だって、もう容易に想像できる。
苦渋の決断をされた先生の心中を思うと、言葉もない。落ち着いたら、真っ先に駆けつけようと心に誓う。
シミュレーションしたことはある。また、ひたひたとそのような国になってきたという感覚も持っていたつもりだ。しかし、それでも、人生でこういう日が本当にあるとは思っていなかった。圧倒的な恐怖と危機感。
水晶の夜が、そこまで来ている。今は夕暮れ。