相槌とか、重ね質問とか・・・オンラインツール考

 先日来、オンラインツールと自分との相性について、少しずつSNSやブログに書いてきました。

 昨日は、久しぶりに数名での座談会がzoomを使ってあり、ぼくは司会をしたのですが、おもしろさと難しさを、またしても実感しました(授業づくりネットワークの次号の巻頭座談会です。次号は「学級崩壊」の特集号です)。

 

 参加者のお一人がこうした機器にやや不慣れということがあり、その方の家に司会の私がお伺いして、ソーシャルディスタンスを保ちながら、話をするという流れになりました。機器を同じ部屋で二台使うということで、ハウリングが起こるところまでは想定内で、ツールのソーシャルディスタンス(笑)を一所懸命図りました。隣の部屋に移動してセッティングし直したのですが、やはりダメ。途中からは自分のマイクもミュートにすることにしました(さらに、ミュートにしたつもりがなっていなくて、迷惑をかけたり・・・すみません)。

 なぜマイクオンにこだわったのかというと、ぼくのこうした場での話し合いの回し方の肝の一つは、頻繁な言語による相槌と反応なのです。また、お話しされている方の内容をさらに深く聞きたかったり、わからなかったりした時に、そこに、すぐに、ゆるやかに介入するというのも、他の人との(技術的なと言っていいのかな)大きな違いだと自覚しています。

 自分のマイクをミュートにしてしまうと、これらは断たれてしまうわけです。そもそもツールの特性として同時に話すことができないわけですので、完全に羽根をもがれてしまうなあ、という実感がありました。

 今のところ、zoomは、やっぱりプレゼンス能力の高い人に有効だなと、改めて思いました。逆に言えば、そういう使い方を志向するべきなんだな、とも。

 

 1on1対話の中で、フリースクールの方ですが、オンラインになると体感派の子が元気がなくなるとお話しされていたことを思い出しました。場の様々な条件に良い意味で刺激を受けながら思考していくタイプの人と、場の文脈に左右されずにきっちりと提案できる人とでは、後者の方が圧倒的に適性が高そうです。

 

 司会の不手際と力不足は否めませんでしたが、座談会にお集まりの皆さんには、感謝しかない1時間半でした。このあと、加筆や修正のご協力を頂きながら、編集者がエッセンスをまとめてくださるものと思います。

 次号の授業づくりネットワーク、どうぞみなさんお楽しみに。

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