最近読んだ本から その28

ずうっと三ヶ月ほど読んでいた。この間の政権選択選挙におけるジェンダーを巡る様々な議論や、それに伴う様々な方々の言述・戦い方などについて、いろんなことを感じている時期と重なりながら、ゆっくりゆっくり読み終わった。ポリコレ的な言動の過激さとそれに伴ってさらに生産されていくひどい差別や侮辱・・・望まない分断がどんどん広がる時期だった。

ぼく自身、読みながら、自分の中の無知や誤認や無理解、潜在的差別意識、そういうものに読み進めながら何度も突き当たってなかなかグングンとは読み進められなかった。これほどの内容をまとめた著者に惜しみない拍手を、そして読みやすい翻訳に愛を持って取り組んだ訳者にお礼を、と思う。