最近読んだ本から その34

これは、コロナウィルスと向き合う今だからこそ、経営・雇用・資本・経済…そういったものについて、日本の歩みをちゃんと振り返ってみようという本だった。別にコロナウィルス感染が広がる今だから慌てて過去から学ぶのではなく、目の前のことを、過去を参照しながら考えていくのはいつにおいても当たり前のことだ。その作法を専門家としての視点を大切にしながら差し出してみせてくれる一冊ということになる。それにしても専門を突き詰めて考えていくということは、いつもどこかユーモラスだ。学問を軽視するという態度は、この探究に伴うユーモアを排除することでもあるのだと痛感する。

ぼくにとって特別に大切な絵本。絵本を大切にしてきた人には、一冊一冊にしばしば、特別な感情や場面や体験が伴っている。

先日関西の小学校で読み聞かせした絵本たち。