すぽんじのこころでつぶやく(2022年1月下旬)

1 すぐれた教員はいつも距離に悩む。子どもとの距離に。行くべきか行かざるべきか。言うべきか言わざるべきか。同僚との距離にも悩む。

 

2 トンガ。おそらく影響は避けられないのだろうな。ピナツボ火山だったっけ、噴火でも農耕被害は深刻だったと記憶しているが、今回も大変だろう。あの時は長粒種米を輸入するかどうかなんていう議論が農作物自由化の問題で揉めた。今回も予想できないことが山ほど起きる可能性が出てくるのかな。

 

3 朝から3名の方(青梅、下関、伊豆大島)と1on1オンライン。その後、藤女子大の松田剛史さんの関わる学生さん100数十名とのセッション。この後は、水戸市内の会議室で矢代さんと対話。夜は岸和田、舞鶴豊中の先生と対話。ずうっと話し続けている。ゆっくり書く時間がない。

 

4 「 感動喚体句」と「希望喚体句」。

 

5 先日の猛吹雪で動向がぐしゃぐしゃになり入る予定で計画していた別な学校に日程変更を依頼するしかなくなった。今朝そちらから連絡があったが、日程振替できるが依頼のあった放課後研修は開催困難になってしまった。天候不良での急遽の事態だがとても申し訳ない。気象変動もパンデミックもつらいな。

 

6 お金のために高学歴を目指しているわけでもないだろうに、とは思う。多分「学歴」という言葉がちょっとダメなんだろうな。おもしろくて学んで気がついたら「高学歴」って人は、結構いると思う。

 

7 ぼくを呼んでくださる学校はあきらめが悪い(笑)。第一波から一貫して深刻度が増してもギリギリまで呼び入れることをあきらめない。それは最初は担当者の熱意によるものだが、一度二度訪問した後は学校長の願いや教職員の支持によるものになることは多い。無論ぼくはすごい仕事などしていない。自身の非力と無知に落ち込むことも多い。それでも待望していただけるということは…つまりそのくらい講師要請して実施する校内研修が残念なものになっているのだろう。内も外も共謀して不幸を演出してきた、それが校内研修だと実感する。

 

8 富士薬局。何度も留守電にメッセージを入れてくださっていた。ようやく会えて嬉しかった。オホーツクの初任校時代からずうっと一緒に歩いてきてくれた。今年度が終われば34年目に突入になる(はずだ)。

 

9 「禍福は糾える縄の如し」という言葉がとても好きなのだ。「糾う」という言葉も好きだし、「禍」が「福」よりも先に来るところも好きだ。

 

10 チェリビダッケ&ミラノRAI管。ブラームス交響曲。なんと素晴らしい。それにしても本当にすごいな。後年のミュンヘンフィルやシュトゥットガルト放響との演奏とはまたずいぶん違うけど、これはもう、なんと・・・胸を打つじゃないか。こんなの会場で聴いたら、間違いなく泣いてしまうと思う。

 

11 明日は名護市だけでなく南城市市長選挙。沖縄の民意の動向、秋の知事選挙の趨勢が、見えてくるだろうなと思う。南城市オール沖縄側が敗れるようだと、ぼくは秋も結構厳しい戦いになるのではないかと思う。

 

12 ぼくは仕組みやシステムで変えるっていうことへの信頼や希望を急速に失っているんだよな。今日名寄でも話したことだが、どこまで行っても結局腹を括った人間しか変えないのでは、と思う。もっともそれは独善や独裁と紙一重にもなる。でもとにかく過度なシステム信仰みたいなものはもうないな。

 

13 よくわかんないけど、イオンモールのフードコートで泣けてきてしまった。父のホームに行こう。玄関までしか入れないけど。

 

14 ずうっとずうっと歩いた。

 

15 佐藤勝彦展を見て、父のホームへ行き、それから神楽見本林を散歩して、旭川駅まで歩いてくる。見本林の林内では、カラ類が、もう春の鳴き声を聴かせていた。こんなに雪があって、こんなに寒い中でも、彼らはもう春の準備に余念がないんだね。「そろってぱたり そろってぱたり」。

 

16 日本って国は「適当にやりなさい」ってことを決めてもらわないといけない国なんだな…。

 

17 判断するということの多くは選ぶということであり、選ぶということのほとんどは何かをあきらめるということなんだ。だから判断するということは難しくそれができる人や団体が成熟していると言えることになるのでしょうね。

 

18 シドン。スクリアビンピアノソナタ。迂闊だったなあ。すごい名演だった。

 

19 ぼくは、もう少し長い目で見るべきではないか、と「も」思う。お金がないのはつらいことだが、最初からお金が整うことを前提にしか始められないなら、たいていの志は形にならないで終わってしまう。少年探偵ブラウンだったかな・・・依頼が安定するまではホットケーキばかり食う場面があった。

 

20 朝から音楽を探す。ジャン=フランシス・アントニオーリの弾くマルタンのピアノ協奏曲。ジャン=フィリップ・コラールの弾くサンカンのピアノ協奏曲。刺激的なものや変なものばかり探している。アントニオーリというピアニストは日本ではほとんど知られていないけれど第一級に評価されているんだな。

 

21 すぐ近くの養老乃瀧は、まん延防止や緊急事態の繰り返しを耐えながら、細々と経営を続けている。今は週末の短い時間だけ。コロナが終わったらきっと行ってホッケの開きを注文しようと思う。この街に来た頃、何度もお世話になったのだもの。

 

22 見えている風景がそれぞれ違うということだが・・・。社会を回すために一部の対人援助職種に全面的に寄りかかっているわけである。そしてそこへの人的・金銭的支援は蔑ろにし、一方のルールをなし崩しにしていくやり方を進めている。ぼくには今の状況はそういう風景に見えているので、納得できない。

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23 ぼくは上京直後に、この箱(新木場「STUDIO COAST」)でcorneliusを目撃した。人生屈指のライブだった。その後小山田圭吾さんが火だるまになるとは想像などできなかった。ずうっとポリコレ的状況について考えている。20世紀後半以降(つまりぼくが生きてきた時間)、人間はいつも「さじ加減」に苦しんできたように思う。

 

24 佐渡金山世界遺産推薦。そもそも大量増産される「世界遺産」に呆れているが、それにしても・・・世界遺産としての価値は「歴史戦」云々とかじゃなくて、強制労働の歴史も含めてプロセスを全部開陳してこその価値でしょうに。「世界」遺産なんだから。国や地域を越境してこその歴史的価値でしょうに。

 

25 今日はco-arcにありがとうとさようならを言いにきた。

 

26 1on1終了。1月は59時間。たどり着けない人がたくさんいるひと月だった。みんな苦しいけど、でも日本の学校は懸命に持ち堪えていると、実感する時間でした。