アートを旅する 2022年4月上旬

○石上真由子と仲間たち(東京芸術大学旧奏楽堂)

ブロッホ、そしてやはり今聞くメシアンが良かった。石上さん、しばらく時々追いかけて聞こうかなと思う。

 

○ミロ展(Bunkamura ザ・ミュージアム

ミロは、アートに触れる喜びをぼくに教えてくれたいくつかの原風景の一つである。何十年ぶりかにまとまった仕事をあらためて見ることができて感激する。瀧口修造をはじめとする日本人アーティストとの交流を丁寧に描き出した展覧会で、キュレーターの熱意と創意も感じる展示だった。

 

○劇団むさび第129回公演「ちぐはぐつぎつぎ」(くにたち芸術小ホール地下1Fスタジオ)

やってみたい、思いを形にする。そういう熱はある舞台だった。ただなあ、何だか小じんまりとしているのだ。舞台装置も衣装も良いのだけれど、チャレンジをかんじないのだ。そして、そんなことは彼らには余計なお世話なのだろうけれど、今この時代に、ほとんど何の批評性も時事性もないことについては、どう考えればいいのだろう、と当惑もする。