伴走希望の確認です(8月にご連絡いただいた方も、どうぞ詳細をご連絡ください!)

8月に予定は未定で、まずは私に入って欲しい個人・学校の連絡をお願いしました。本当にたくさんの方にご連絡いただきありがとうございました。連絡をいただいた方については、私の次年度の予定の中にきっちり入れ込んでいます・・・が、

間も無く師走をむかえる時期、みなさんのご予定も大きく変わっていらっしゃるかと思います。

そこで改めてすでにお申し込みをいただいているみなさんも含め、具体的なお話に移りたいと思います。

次年度(2020年度)も、学校支援、校内研修支援、学校訪問による個人支援を希望される方は、下記の点について、いよいよ具体的にご連絡ください。

なお、条件を明示します。

・謝金は最低額10000円とします。

・国立からの往復の交通費を準備していただく(ただし北海道は父・妻子がいますので、その道中ということで大幅軽減できます。ご相談ください)。

・基本的には宿泊を伴わずお伺いします(宿泊費は不要ということ)。

・遠隔地で数校(複数個人)で協同で呼ぶ場合は交通費も含めて個別の相談に応じます。

この条件で下記の内容をご検討ください。条件が合わずキャンセルの場合は遠慮なくご連絡ください。

1 8月にご希望の方で変更(依頼しないなど)のある方、ご連絡ください。

2 新たにご希望の方もまずは、お知らせください。

3 8月にご希望の方も含めて、希望の時期、回数をお知らせください。

4 既にこちらから金銭的な条件などについて連絡を差し上げている学校・個人は日程案をお示しください。

5 第一次の締め切り期日を12月15日日曜日いっぱいとします。詳細を決められない状況の学校・個人はその旨必ずご連絡ください。ここまでにある程度詳細を検討できた個人・団体・学校については、優先的に日程を割り振りします。

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父の家電は、明日(もう今日)解約になります

父に、家電だけでつながっている皆さん。

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明日で電話は止まります。

父と相談しましたが、父のスマホの番号を案内するサービスは使いません。

ということで、父と家電だけでつながっている皆さんは、明日でさようならです。

悪く思わないでください。

 

ピアノ発表会で

ピアノ発表会。

ぼくにとっては、40年ぶりくらいのピアノ発表会だった。

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この小さな街で、20年近くピアノ教室を開き、この発表会を開いているのだという。そういうことの価値が若い頃は分からなかったなあと思う。

広尾町には、これも何十年にもわたって現地でピアノ教室を開く村上さんがいた。村上さんは地域に合唱団を作り、自ら指揮を振る。コバケンの指揮セミナーまで行って指揮を学んでこられたのだという。地域に音楽のタネを、物凄いエネルギーを傾けて播いていたのだな。

ぼくは村上さんがご高齢で指揮が振れなくなった後、小笠原一規さんと隔週交代で指揮をしていた。そこに集まってくるたくさんの地域の人たちがどれほど村上さんを慕っていたか、その作ってきたものをここで手放すことのないようにしようと、そればかり思ってやっていた。

今日のピアノ発表会。そういうことやら、いろんなことを思い出した。

すごい仕事を静かに積み上げていく人がいる。

11月下旬をトボトボと歩く

今年の11月、学校はいつも以上にしんどい場所だと、肌感覚で、知る。

11月25日。多摩小学校。通級指導の教室へ。3時間にわたり三つの個別指導の中で絵本を一冊ずつ。『ずっといっしょ』『ハンダのびっくりプレゼント』『きつねのおきゃくさま』。その後チーム作る授業について45分、丁寧に丁寧に話し合う。その後、小学館の雑誌原稿を、書き上げて、国設昭和記念公園。もう紅葉は終わりかけ。足が痛むが、どうしても歩きたかった。

11月26日。江戸川区の小学校。5年生二クラスで授業。「古典」を楽しむ。事後検討会。スウェーデン放送合唱団。前半は不満足。後半は大満足。

11月27日。武蔵村山市小学校。2年生二クラスで読み聞かせ。通級クラスも読み聞かせ。事後検討会。夜は横浜スペースナナで連続講座。全国の教室の状況を一緒に考える、ディープな時間。

11月28日。横浜市立山田小学校。今年度最後。素敵な研修会だった。ぼくはひとクラスで読み聞かせと音読授業(小2)も。夜は小谷美紗子。渋谷。小谷さん、嘆きの雪の途中で、ギブアップ。客も自分も騙せない、と。人があきらめたり、手放したりする瞬間とは、どんなものだろう。ある意味ものすごく劇的な場所に居合わせたことに感謝する。振り替え公演は多分聴けないだろう。

11月29日海老名市立海老名中学校。深谷さんの授業。深谷さんの授業、革新的に伸びてきました。二人で、次回は少し皆さんに場を開こうか、と話し合う。次回は1月10日。夜は大宮。連続口座。絵本三昧。二時間ひたすら読む。佐々木ののかさんのネット連載記事に撃ち抜かれる。そうだ、ぼくも、人を透明にしてしまったことがある。人に透明にされたこともある。

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11月30日は移動日。飛行機電車で書くはずの原稿だが、疲労で眠り込む。父は新しいすみかにそれなりに馴染んできたようだった。夜中、オンライン対話のクライアントが寝落ちしてしまったらしく、その時間を使って深夜まで原稿を書く。授業づくりネットワーク次号の原稿。翌朝もクライアントが起きてこなかったので、その時間でさらにブラッシュアップして完成する。間に合った。寝落ちするクライアントの日常に想いを馳せる。厳しい11月は、それぞれの上に降り注いでいたのだとも思う。

 

2019年度12月以降の予定です

2019年度12月以降の学校支援、個人支援、民間教育研修などが概ねはっきりしてきました。

赤字で書き入れました。興味のある方ご連絡ください。赤字で入れたところは、移動の経路などになっているので、概ね安価にお引き受けできます。それ以外の日程も日程の入っていないところは、相談次第です。

なお、一緒に現場に入る方は随時募集中です。どこでも入れるというわけでは無論ありませんが、先方と相談して、出来るだけ一緒に入っていただけるようにします。

 

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【12月】

2019/12/4水曜日 北海道小学校

2019/12/5木曜日    岸和田市立浜小学校

2019/12/6金曜日    岸和田市立朝陽小学校

          co-arc連続講座⑤「学級づくり博覧会」

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2019/12/7 土曜日   大阪四条畷学園小学校

2019/12/9月曜日 泉南市泉南中学校

2019/12/11水曜日  江戸川区立大杉東小学校

2019/12/13金曜日  小金井市立小金井第三小学校

         連続講座国立⑤「職員室再生の鍵は何か」

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2019/12/17火曜日  多摩市小学校

2019/12/18水曜日  葛飾区立鎌倉小学校

         仙台講座4「物語・説明文の授業の進め方」

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2019/12/19木曜日  弘前大学

2019/12/20金曜日  弘前市立堀越小学校

2019/12/21土曜日  授業づくりネットワーク⑭郡山

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【1月】

2020/1/5日曜日      札幌カフェ連続講座⑤「教室読み聞かせのバリエーション」

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2020/1/7水曜日   大阪府岸和田市立大宮小学校

2020/1/8木曜日   三重県・川越町立川越南小学校

2020/1/9木曜日      横浜市立幸ヶ谷小学校

2020/1/10金曜日    神奈川県海老名市立海老名中学校

         スペースナナ連続講座⑤「教室読み聞かせのバリエーション」

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2020/1/11土曜日    ファシリテーション×国語大阪

wbmf.info

2020/1/12日曜日    ファシリテーション×国語東京

wbmf.info

2020/1/15水曜日 東京都東村山市学級経営部会

2020/1/16木曜日    練馬区立大泉南小学校

           連続講座大宮⑥「学級づくり授業づくり博覧会」

 

2020/1/17金曜日    東京都小金井市立小金井第三小学校

          連続講座⑥国立「<新しい学校>を作ろうとする動きに関わって考えたいこと」

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2020/1/18土曜日 札幌公務員受験学院

2020/1/21火曜日 東京都武蔵村山市立雷塚小学校

2020/1/22水曜日 京都・八幡市立美濃山小学校

2020/1/23木曜日    大阪府松原市立松原東小学校

2020/1/24金曜日    名古屋市大須小学校

           連続講座名古屋④「日常をリフレクションする仕掛け」

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2020/1/25土曜日    授業づくりネットワーク⑮名古屋

2020/1/26日曜日    授業づくりネットワーク⑯東京

2020/1/29水曜日    京都・八幡市立美濃山小学校

2020/1/30木曜日    小金井市立小金井第三小学校

2010/1/31金曜日 多摩市小学校

   甲府連続④講座「学級づくり博覧会〜多様な教室紹介します〜」

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【2月】

2020/2/1土曜日   札幌公務員受験学院

2020/2/3月曜日   大阪府松原市立松原東小学校

2020/2/4火曜日   東海市小学校

        連続講座名古屋⑤「説明文の授業をこう創る」

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2020/2/5水曜日   大阪府岸和田市立朝陽小学校

2020/2/6木曜日      北海道・長沼町立長沼中央小学校

2020/2/7金曜日    北海道日高管内小学校

2020/2/11火曜日   札幌カフェ連続講座「年度末の授業づくり学級づくり」

2020/2/12水曜日 練馬区図書館部会

          連続講座国立⑦「<教室>は必要なのか」

2020/2/13木曜日    横浜市立永田台小学校

2020/2/14金曜日    池田市立石橋南小学校

2020/2/15土曜日    授業づくりネットワーク⑰松江

2020/2/17月曜日    多摩市小学校

2020/2/18火曜日 徳島市立新町小学校

2010/2/19水曜日 大阪府羽曳野市立駒ヶ谷小学校

2020/2/20木曜日    大阪市立豊里南小学校

2020/2/22土曜日 教育と国語を深める会(神戸:多賀一郎さんと)

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2020/2/23日曜日    授業づくりネットワーク⑱京都

2020/2/25火曜日 甲府連続講座⑤「自分自身で実践を振り返るために(リフレクション入門)」

2020/2/26水曜日 かえつ有明中高等学校

2020/2/27木曜日    大阪府岸和田市立浜小学校

2020/2/28金曜日    大阪府岸和田市立朝陽小学校

  co-arc連続講座⑥「今年度から来年度へ・・・今回はひたすら質問に答えます」

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2020/2/29土曜日    大阪・四条畷学園小学校

【3月】

2020/3/1日曜日      ちょんせいこさんと茨木で講座

2020/3/4水曜日    スペースナナ連続講座⑥「学級づくり授業づくり博覧会」

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2020/3/5木曜日      神奈川県海老名市立海老名中学校

2020/3/6金曜日      葛飾区立鎌倉小学校

2020/3/7土曜日      札幌カフェ連続講座⑨「学級づくり授業づくり博覧会」

2020/3/10火曜日 京都府八幡市立美濃山小学校

2020/3/11水曜日 大阪府羽曳野市立駒ヶ谷小学校

2020/3/12木曜日    横浜市立幸ヶ谷小学校

2020/3/13金曜日   多摩市小学校

          連続講座国立⑧「<手放せない>を手放すために」

2020/3/18水曜日 東京都小金井市立小金井第三小学校

2020/3/19木曜日    連続講座甲府⑥「学級づくり総点検」

2020/3/28土曜日    授業づくりネットワーク⑲仙台

2020/3/29日曜日    石川一郎さんと研修会(予定:都内)

11月中旬をトボトボ歩く

11月12日。茨城県の小学校へ。オンライン対話を続けている先生の教室。ぼくは読み聞かせを一時間。何冊読んだのかな。さすがプロフェッショナルの世界に肉薄した体育教師。授業も教室も大変システマティックで、ぼくが勉強になる。

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11月13日。福島の小学校。今年4回目。子どもたちもすっかり慣れた感じ。教室も順調。次は3学期か。あっという間だな。読み聞かせ一時間。

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11月14日。甲斐市立双葉中学校。合唱を4時間。中一、中二、中三。中島さんの道徳の授業もみる。

11月15日。泉南市泉南中学校。終日みる。12月の予定も話し合う。

11月18日。札幌カフェ。今回は活動型授業。ECC教室の先生方も多数こられて、盛会。

11月19日。北海道大学。うーん授業構成が少し緩かったか・・・。どうしても講義室だと、ワークショップも取ってつけた感になる。またこちらの口調も講義室然としたものになる、と自分で感じる。与えられた空間で精一杯の仕事をするのがプロ。でも一方でファシリテーションのためには、空間のチョイスから粘り強く関わることも、プロ。ぼくがぼくらしくあれる空間で仕事した方が良い結果が出るに決まっている。

11月20日。羽曳野市立駒ヶ谷小学校。梅谷さんの教室。今回のオーダーは、国語の授業二時間.作家の時間の導入。梅谷さんの教室、とてもしっとりしていて気持ちが良い。

11月21日。池田市立石橋南小学校。国語「しかけカードの作り方」の授業。豊田さんの教室も先生の逡巡もたくさん見えて、伴走冥利に尽きる教室だった。

11月22日。徳島市立新町小学校。八波田さんの教室。今回は1時間目国語「三年とうげ」、2時間目道徳「花さき山」3時間目学活「読み聞かせ」5時間目は6年生の「伝えられてきたもの」。八波田学級。自発的ででも穏やかで。

11月23日。理事長徳島。フィールドワークとゲストティーチャー活用。生活科・総合ど真ん中の1日。考古資料館周辺の散策、楽しかった。まさに、自分で学ぶ空間を設定できることで生まれる場の愉悦。

11月24日。疲労が抜けず、ゴロゴロする。夕方起き上がり、部屋の掃除。郵便局に行く途中で左足首を捻る。いつものやつ、そしていつもの激痛と鈍痛。

なんとか歩き切り、最後に足をひねる。ある意味わかりやすいことだ、と思う。

 

 

伴走希望の確認です(8月にご連絡いただいた方も、どうぞ詳細をご連絡ください!)

8月に予定は未定で、まずは私に入って欲しい個人・学校の連絡をお願いしました。本当にたくさんの方にご連絡いただきありがとうございました。連絡をいただいた方については、私の次年度の予定の中にきっちり入れ込んでいます・・・が、

間も無く師走をむかえる時期、みなさんのご予定も大きく変わっていらっしゃるかと思います。

そこで改めてすでにお申し込みをいただいているみなさんも含め、具体的なお話に移りたいと思います。

次年度(2020年度)も、学校支援、校内研修支援、学校訪問による個人支援を希望される方は、下記の点について、いよいよ具体的にご連絡ください。

なお、条件を明示します。

・謝金は最低額10000円とします。

・国立からの往復の交通費を準備していただく(ただし北海道は父・妻子がいますので、その道中ということで大幅軽減できます。ご相談ください)。

・基本的には宿泊を伴わずお伺いします(宿泊費は不要ということ)。

・遠隔地で数校(複数個人)で協同で呼ぶ場合は交通費も含めて個別の相談に応じます。

この条件で下記の内容をご検討ください。条件が合わずキャンセルの場合は遠慮なくご連絡ください。

1 8月にご希望の方で変更(依頼しないなど)のある方、ご連絡ください。

2 新たにご希望の方もまずは、お知らせください。

3 8月にご希望の方も含めて、希望の時期、回数をお知らせください。

4 既にこちらから金銭的な条件などについて連絡を差し上げている学校・個人は日程案をお示しください。

5 第一次の締め切り期日を12月15日日曜日いっぱいとします。詳細を決められない状況の学校・個人はその旨必ずご連絡ください。ここまでにある程度詳細を検討できた個人・団体・学校については、優先的に日程を割り振りします。

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フィナーレばかりを聴いていた頃

小学校の高学年にクラシック音楽の魅力を知りました。当時の友人グループ数人がなけなしの金で廉価盤レコードを購入しては、お互いのものを持ち寄って聴いていました。

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と言っても小学校高学年から中学校、ぼくらは交響曲や協奏曲のフィナーレばかり聴いていました。フィナーレに至るまでの30分がまどろっこしくてしょうがなかったし、緩徐楽章の眠気を誘うメロディに耐えられませんでした。

クラシックを聴き始めたばかりの頃、酔った父が、そんなことしたこともないのに、運命とメンチャイのレコードをぼくのために買ってきました。運命はフルトヴェングラー、メンチャイはハイフェッツ。超一流の名演でした。クラシックなど聴かない父がなぜその二枚を買ってきたのかわかりません。店員に聴いたのか(そういう人でもないなあ)、父でさえも知っている名演奏だったのか・・・。

ぼくはもちろんフィナーレばかりを聴いていたのですが、でも多分それがよかったのです。

なぜそんなことを急に書き始めたのかというと、考えてみれば、ぼくはいつの間にか緩徐楽章の美しさを、フィナーレに向かうまでのプロセスの大切さを、したり顔で語るようになっているんだろう、と思ったからでした。

プロセスの大切さとか、緩徐学習の美しさとか、そういうのはずうっと後でいいんだなと、ふと思いました。まずは、飽きるほど浴びるほどのかっこいいフィナーレを、じゃんじゃんと聴き倒せばいいのだ、と。

 

メモ やはりぼくも、フルタイムで働こう 今の仕事はあと一年だな、と思う。

メモ

 

土曜日に武蔵大学の武田信子さんの講座で甲斐利恵子さんの模擬授業と講演をお聞きした。数年来、何度か教室をお伺いしてきたが、私は、甲斐さんの関わる学会などには参加していないこともあり、甲斐さんのお話をこういう形でまとまってお聞きするのは初めてだった。

 

『子どもの情景』の冒頭で紹介されているエピソードについて詳細に肉付けされたお話から始まった1時間にまさに引き込まれた。

子どもの情景

子どもの情景

 

もちろんその中学校での苦闘の話は、私も厳しい学校からスタートしたので共感しながらお聞きしていたのだが、それと共に、もう一つ小学校の臨時教師の時の算数の授業の話がとても心に残った。

算数は教えやすかった、と甲斐さんは言う。答えが決まっていて、筋道が理路整然としていて、教えやすかった。子どもたちの出来たという顔を見るのは至福だった、と。もちろん算数・数学の奥深さを、今、甲斐さんが知らぬわけがないわけで、それは若かりし日の認識の吐露、なのだ。が、この話は、私が今方々で見聞きし、感じていることと、あまりにもシンクロするのだ。

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先日ちょんせいこさんが若い先生の教室を見た時のことをお伺いした。せいこさんは「先生が国語で表情が曇り算数で生き生きする」とおっしゃっておられた。私も、方々の学校で若い先生にインタビューすると、決まって若い先生は、算数は困っていない、国語で困っているのだと言う。

その困っているの中身を、甲斐さんのお話を聞いて、ああ、そうか、と実感を持って掴めたと思った。

月並みな表現になってしまうが、それは、マニュアル的にやれるかどうかと言うことなのだな。算数数学でずうっとつまずいた私は、ここが今一つよくわかっていなかった。学習者がつまずいているかどうかではないんだ・・・先生が教えやすいかどうかなんだ・・・。

国語も、小学校、さらには中学校の赤本のある教科書会社のものは、赤本を見て授業をすることは常態化している。しかし、算数やその他の教科と国語は、違う。赤本を読んでも、国語は「わからない」のである。そのわからなさにちゃんと魅せられて授業を進められるか・・・。ここだ・・・。

 

話題のラーニングスキルテスト(間違った。リーディングスキルテスト)は、答えがある。そして答えがあるから、たくさんの人がいろんな理由をつけて飛びついていく。本当は、それが出来ても文章が読めることにも言葉の力がつくことにもならないことを、たいていの人は知っているだろうに、それにすがる。シングルイシューで物事が解決するわけがないことを、複雑な人生の中で実感痛感しているのに、むしろ実感痛感しているからなのか、簡単に解決できる方法を探そうとする。本当は、そこで混沌と向き合う決意を固めるべきなのだと思うのだが・・・正確に書けば、リーディングスキルでも、コグトレでも、それは問題の一部を鮮やかに示すことはできても、あくまでもそれは「一部」に過ぎないのだ。

 

分からなさと向き合う力を育てるのが、国語だったのだ、と今改めてしみじみ思う。

その分からなさの方角へどこまでも歩もうと決めた甲斐さんはもちろん素晴らしい。だが、考えてみれば、かつては少なからぬ先生が、教育とは分からないものへ足を踏み出していく営みだとわかっていて、それぞれ、そこと深く向き合っていたのではなかったか、と思う。

しかし、いまやもうそれは地層に埋もれる化石のようになり、私たちは地ならしされた道をまっすぐ歩くのが教育だと9年かけて子どもたちと先生とで共有している、そんな学校なのだ・・・。

 

そう言えば、道徳の授業で困っていますという話を、都市部では急速に聞かなくなった。ここでも見事なマニュアル化があっという間に進行しているんだ。

 

おやすみなさい。

11月上旬をトボトボ歩く

11月1日金曜日。横浜市立山田小学校。今回は以前に訪問した通級の子どもたちに再度の読み聞かせ。子どもたちの成長ぶりに感動。先生って素晴らしい。

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5年生で「ブランコのりとピエロ」。二本の授業をみて、事後研修をファシリテート。夜は立川で一人で少し呑む。

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11月3日日曜日。防府。辻さんの計らいで。終日、ひたすら国語の提案をする。

11月4日月曜日。岡山、授業づくりネットワーク岡山集会。藤原なつ美さん、岡本さん、月本さんの三人の凄腕理事。それに南恵介さんがゲストという充実の1日。10 数名の小さな会。皆さんにちゃんと手渡せる人数が嬉しい。

11月5日火曜日。松原市立松原東小学校。上野さんの読み聞かせ。1年生での道徳授業。6年生国語二時間。未知へ。そして、授業参観と検討会+シンポジウム。ちょんせいこさんと一緒。夜は原稿と格闘。亡くなった妹の誕生日だ。

11月6日水曜日。八幡市立美濃山小学校。藤原由香里さんの学校。今回はあまり演劇的手法にこだわらず、その教材を扱うなら自分ならどうするだろう、に徹して。1年生道徳「にんじんばたけで」、3年生道徳「すれちがい」を2バージョンで(ディベート型と対話型)。その後6年生の合唱指導。何人かと振り返り。

11月7日木曜日。徳島市立新町小学校。八波田先生がここまで丁寧に準備してきた人権教育研究会での授業を拝見する。八波田さんの姿に、ぼくはいつも勇気をもらう。昼休みに3年生に二冊の読書。

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11月8日金曜日。横浜市立永田台小学校。今回は授業提案なし。三時間の授業観察。変わっていくもの、変わらないもの、変われないもの、変えないもの、変えた方がいいもの・・・。夜は国立セミナー。キャンセルが数人。飛び入りも数人。道徳授業についての自分の立ち位置を話す。道徳、東京や横浜などの大都市圏は、多分もう授業改善も進まないだろうという分析。既に全てがマニュアル化していく気配。深刻ないじめをどうするかから始まったはずの教科化だったはずなのだが。

11月9日土曜日。武蔵大学。武田先生の国語学生たちとの時間。今日はメインゲストが甲斐利恵子さん。甲斐さんの思いにたくさん触れる4時間弱。学生さんにはまだ見通せない感情・内容も多いのかも知れないが、終了後甲斐さんに食らいついて教室訪問を直訴する学生がいることに、学生の凄みとここまでの開かれた学びの力を感じる。代島さんのマインドマップを活用した古典の授業、そして、マインドマップを軸にした校内研修にも関心を持つ。夜は拝郷メイコの18周年記念の単独ライブ。渋谷TSUTAYA O-crest。言葉が、芯のある声に乗って、一つずつイメージを伴って届けられる。拝郷、すごい。この数年を支えてくれたたくさんの歌に出会い直して、痺れる2時間半。

11月10日日曜日。weの原稿をなんとか仕上げる。今回のテーマは、オンライン支援。そして、感情を拾う、ということ。

 

【雑記】学習者中心の授業、活動中心の授業を、どう記録するか

かなり手前味噌のことをちゃんと書き残そうと思います。

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ぼくは今、いろんな事情で、NPO授業づくりネットワークの理事長をしています。この団体の仕事の価値はどの辺りにあるのかというと・・・。

授業づくりネットワークの教育実践研究史上の最大の仕事は、学習者中心の授業、活動中心の授業を、どう記録するかということを考え抜いてきた団体だということだと思います。先代の代表だった上條晴夫さん、現在も事務局長を務める佐内信之さんらが、本誌上で何度も何度もトライしてきた特集記事は、今主体的・対話的で深い学びの生まれる授業記録をどう書いていくかを考えるための、僕らの国の宝物だとさえ思っています。近刊で言えば、こちらですね。

授業づくりネットワークNo.30―授業記録を読もう! 書こう! (授業づくりネットワーク No. 30)

授業づくりネットワークNo.30―授業記録を読もう! 書こう! (授業づくりネットワーク No. 30)

 

思えば、1980年代中盤に登場した教育技術の法則化運動は毀誉褒貶著しい活動でした。けれど、代表の向山洋一さんが一斉型の授業記録の再現性を極限まで追究する授業記録文体を開発して運動を進めたことが、巨大な功績です。そしてあの運動を日本中に広げることになった肝だったわけです。

ぼくらは1990年代中盤から繰り返し「学習者中心の授業」を記録する方法に挑戦してきました。総合的な学習の時間も、インクルーシブな授業も、アクティブ・ラーニング授業も、そうした文体改革なくして、授業を広げていくことは難しいという判断があったからです。また、それは、間違いなく正しいと思います。

今、やっぱりこの問題と本気で向き合うムーブメントを起こさないと、授業改善の機運は、急速に萎んでしまうだろうと思っています。かなり絶望的だけれど、少なくとも出来ることは、それをまっすぐやり続けることしかなかろうと思うわけです。