最近読んだ本から その13

升井さんと小寺さんの新刊は、チシマザクラの物語。ぼくは旭川・鷹栖の北邦野草園の石狩川に面した広場であの街の消長を独りで見守っているチシマザクラが好き。

さくららら

さくららら

  • 作者:升井 純子
  • 発売日: 2021/03/20
  • メディア: 単行本
 
ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)

ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)

 

 

”ばん走者”と呼称する

学校教育界隈に広がる「伴走」への不適応をしっかり表明したいと考えて、少しずつ発信を続けています。その一連の思考については、we誌の最新号に書きました。

渾身の原稿ですので、ぜひお読みください。

また、この原稿を読み合うことを通して、学校教育を考えるこころみを、次の日程で行います。

結論として、当面「伴走者」を横に置いて、自分の仕事を「ばん走者」と名付け直すことにしました。全く新しい言葉を編み出すわけでもない、なんだか変な、ある意味宙吊りな、ユーモラスな言葉を使って語り続けることは、ぼくの戦い方の根本にある考え方と呼応するものです。

みなさん、ぼくを「ばん走者」と呼んでください。

最近読んだ本から その12

昨夜はひどい蕁麻疹に苦しんだ。

国立の夜桜は美しかったが、まだ7分咲きくらいだったろうか。多分歩きすぎたのだろう。膝も腰も足首も痛いのだ。こちらで過ごす4年間で、ぼくの体は容赦なく老いぼれていく。毎年同じ道のりを歩くことで、自分を知る。老いを知る。

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どうぶつ会議 (岩波の子どもの本)

どうぶつ会議 (岩波の子どもの本)

 

 

 

2021年4月講座予定(札幌、仙台、市川・本八幡、大宮、東京・国立、中野、横浜・あざみ野、新大阪)

2021年4月の連続講座です。

皆さん、リアル講座です。お会いしましょう。シェア大歓迎です。

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4/3,4 立川(15-17)&武蔵溝ノ口(17:30-19:30)  新年度直前、相談に乗ります。

4/10 名寄 13-15時 新年度準備を語り合う

4/17 大宮 12-14時「授業づくりネットワーク38<若手教員とどう歩んでいくか>」を読む

4/17 仙台 16-18時「授業づくりネットワーク38<若手教員とどう歩んでいくか>」を読む

4/18 新大阪 12:10-13:40 「授業づくりネットワーク38<若手教員とどう歩んでいくか>」を読む

4/18 横浜・あざみ野 16-18時「we231号<「伴走」に代わる言葉を「レトロニム」する」を読む

4/19 東京・国立 19-20時半「授業づくりネットワーク38<若手教員とどう歩んでいくか>」を読む

4/20  市川・本八幡 19-21時「新年度準備を語り合う」

4/22 東京・中野 19-21時 1990年代以降の極私的民間教育史

4/25 札幌 9-11時「新年度準備を語り合う」

 

 

 

 

最近読んだ本から その11

 ひょんなことから、沈黙の世界を再読する。

沈黙の世界 (始まりの本)

沈黙の世界 (始まりの本)

 
読んでわかる! リフレクション みんなのきょうしつ増補改訂版

読んでわかる! リフレクション みんなのきょうしつ増補改訂版

 

 

アートを旅する

日本フィル。東京芸術劇場。3/17。

久しぶり。

太田弦さん指揮。ピアノは伊藤恵さん。シューマン

シューマンのピアノ協奏曲がこんなに端正に聴こえたのは初めて。でも伊藤のピアノは弱音に至るまで豊かな表情であり、オーケストラの、棒切れのようなフレーズの扱いが、この訥々として色彩のない感じを作り出しているのだと思う。びっくりするほどゆっくりとした演奏を構築しているのは伊藤のピアノ。若い太田は大健闘だと思う。

シェエラザード。木野さんのソロは木野さんが若くたおやかな女性に見えてくるほどの豊かな表現に満足。太田さんの細部をハッとするほど美しく鳴らせる腕に驚き。しかし、全体として、それがシェエラザードという物語だったかというと少し疑問も。指揮者の才能を十分に感じつつ、だからこそ、もっともっと、と思う。

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アーノルドローベル展。立川play.3/20。

こんなに近くにこんな素敵な場所ができて、感動。ローベルは詩につうじた画家。でも日本にはほとんどそれらは翻訳されていないんだね。そういうことが知れた。作品の圧倒的な面白さと展示の面白さが相まって、近年稀に見る面白さだった。

 

最近読んだ本から その10

書評はしないという自分ルールを敷いて、読んだ本の一部を書名だけ紹介している。ので、この本についても詳述はしない。けれど、東京から北海道の北部の小さな町までの10時間に及ぶ列車での移動の中で、思わずポロポロ涙をこぼしてしまった。「はじめに」からおもしろかったが、3章以降は、老いを迎えつつある自分と、自分に関わる様々な人々との関わりが、時々不意に込み上げてくるように重なった。ぼくにとっては、この年齢で読むことにもきっと意味があるのだろう。

インプロがひらく〈老い〉の創造性ー「くるる即興劇団」の実践

インプロがひらく〈老い〉の創造性ー「くるる即興劇団」の実践

  • 作者:園部友里恵
  • 発売日: 2021/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
教室ギア55―子どもの「やりたい! 」をくすぐるアイテム
 
フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし
 

 

 

 

まっすぐに垣間見る〜一番大切なことはweに書く〜

「ソールライターの写真の魅力の一つは、対象を垣間見ようとしているかのような目線にある。窓越しだったり、雨粒越しだったり、車の車輪の間越しだったりする。だが、見ようとする対象への視線は驚くほどシンプルにまっすぐだ、と一つ一つの作品を見ながら思う。
 これまで「伴走」の仕事をしながら、「晋さんは何を見ているのですか」と問われることが何度もあった。その質問に少し閉口することもあった。だが、こうしてソールライターの写真を見ていると、自分も対象をシンプルにまっすぐ見ているのだと改めて思う。ただし、他の人が見ない角度から、見ないアングルで見ようとしているのだと思う。」

一番大切なことは、ずうっとweに書いてきました。

2-3月号の53回目の連載原稿は、久々に渾身の原稿になりました。こちらは、webから購入できます。

ソールライター展をモチーフに書いた原稿が載る4-5月号もまもなく発売になります。今回も渾身の原稿です。

「見る」ということと「ばん走する」ということについての、ぼくの現在地を書きました。発売が開始になったら、どうぞご購入ください。

最近読んだ本から その9

久しぶりに読み進めるのが辛くて一週間ほどかかってしまった。他の本も合わせて読むことが難しかった。ひたすら悲しかった。