残念なことは年を越さないうちに

何人かの教育系ブロガーやSNSの教育系人気ライターが、あまりにも杜撰な形での、講師や執筆の依頼に、心を痛めたことを書いている記事をみます。

ぼくにも、そういう出来事はあったなあと思います。

ぼくは、基本的には依頼されたことは断らない方針で、なんとか時間や日程を調整することにしています。

結果今年も、東京と大阪を2往復するようなぐしゃぐしゃな日程になったりしたところもあるのですが、それでいいと思っています。今は、熱意と誠実さを感じる方の依頼には、ぼくも誠実に応えたいと思っているわけです。

今年は結果的に折り合いがつかなかった数件を除いて、ぼくからお断りにすることになったのは、呑みの会などを除くと、たった一件でした。

学生さんからの依頼です。6大学の一角を占める大学の学生さん。優秀なのでしょう。留学生を支援するNPOの大学内組織に加入されている学生さん2名で、ぼくが暮らす街の近くまでわざわざ相談に来てくれました。東南アジアの某国に行き英語を中心とする教育支援をする予定の留学生を支援する。そのための基本的な指導技術を身に着ける場を作りたいので支援してほしいということでした。NPO授業づくりネットワークへの依頼です。ワークショップをしてほしいということですね。

・英語単体についての希望に沿う形のものは提供できないこと。

・国情が違うのであくまでも一般論としての授業・学級運用の技術を教えることしかできないこと。

この二つを確認した上で、希望の日時を提案していただくことになりました。彼らがこの場の飲食代は払う素振りでしたが、もちろんぼくが払いました。まあ、いろんな考え方があるでしょうが、学生さんを応援するのが、ぼく(ら)の立場です。

2名の学生のうちの1名が以降の中心的なやり取りを担当されるということで、その方とのやり取りが始まりました。

①数日後希望の日時がメールで出てきたのですが、ほぼ全て平日等の夜、もしくは教員が最も忙しい時期の土、日曜日。学生さんの日程を優先していることが明らかにわかる日程でした。まあ、いいのです、これは。ただ、この日程では、NPO内の現役理事にお願いするのは困難です。基本的には一番自由に動けるぼく自身が対応することにしようと考えました。

②希望の日時の中で、こちらの可能な時をすぐにお知らせしました。当然、他の団体や学校との調整もあるので、連絡は急ぎます。お待ちいただいている方もいらっしゃることをお伝えして、早めに連絡してほしいと伝えました。

③一週間連絡がありません。再度の念押しメールをしました。

④ようやく返信があり、日時が確定しました。

⑤ところが、それから半月ほどして、突然、上記で決定した日程を変えてほしいという連絡がありました。対象の学生がテスト週間だというのです 笑 それで、当初こちらが示した別な日程で調整できないかというのです・・・。もちろんその日程はお待たせしていた学校や団体と既に調整して全てコンクリート済みです。当たり前ですね。

⑥そこで、その日程はもう難しいことを伝え、こちらが可能な日程(また頑張って調整をした日程です・・・)を伝え、この日程なら可能なのでいかがですか、とお伝えしました。

⑦するとまた、一週間連絡がありません。

⑧こちらからもう一度連絡すると、最初にお会いした2名のうちの担当ではなかったもう1名から連絡がありました。内容は、担当を変わらせていただいたということ(何故なのかは何も説明はなし)、そして、ぼくの提案した日程とは全く違う、希望の日程が数日分示されていました。

⑨ぐっとこらえて、その日程では難しいこと、既にもう一人の方にこちらの可能な日程を伝えてあることをメールで連絡しました。

⑩でも、思い直して、次の日、この話は折り合いがつかないこと、連絡も遅く、いろんな方にもお待ちいただいて迷惑をかけてしまっているのでこれ以上は続けられないこと。組織のルールもあるのだろうけれど交渉の方法を再考したほうがいいこと。改めて折り合いがつきそうな時はまたご連絡いただきたいこと。をメールで伝えました。

それっきり返信はありません。

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「学生さんはそんなものよ」とおっしゃる方もいるのでしょう。

でも、NPOであれなんであれ、ビジネスであれボランティアであれ、大人との交渉をシミュレーションや練習の場でなくするわけですから・・・。依頼先へ、検討の現状を伝え、話し合いのための方法や時間規模を伝え、金銭面などの条件を伝え、何よりも迅速に対応していくのは、当然でしょう。先方には当然都合があるわけですから・・・。

というか、これはぼくにとっては、自分がしてもらったら嬉しいことをするということで、ほぼ簡単に解決できることでした。イメージする力がないってこと、我が事として捉えられないということ、なのかな。

最後は連絡しにくかったのかも知れませんが、なんの返信もないこともとても気になりました、というか、がっかりしました。

年を越す前に、書いて、この件は、これで終わりですね。

ということで、その当初調整した日程で、co-arcでの研修会を実施できることになりました。1月26日の夜ですね 笑