一本書けるかな

徳島→羽田→新千歳の乗り継ぎは1時間遅れで、できず。

楚々とした地上係員に、宿泊は申し訳ありませんが「不可抗力」のためご用意できませんと言われ、この娘は「不可抗力」ってどういう意味なのか、ちゃんと考えたことあるのかなとぼんやり思いました。まあ、まったく腹は立たず。

明日の朝一番の便に振り替えてもらうと、さすがに、国立から5時前に出るのはつらい。国立に戻るのはやめて、空港周辺でホテルを探す。

そうか、連休なのか・・・。

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一つだけ空いていたホテルは、蒲田で、かつて上京の折に何度か泊まったことのあるホテルでした。喫煙部屋かぁ・・・やむなしか。

思いがけずできた時間を前向きに考えよう。

一本原稿を仕上げようと思います。

 

子どもの視点から考える「主体的・対話的で深い学び」~授業づくりネットワーク理事長訪問㉑徳島終了 2018.11.23

今年で四回目の徳島の会。

今回は7名の方の参加。たくさんの徳島の友人に支えられて、楽しく進めることができました。隣県の愛媛からいらしてくださった方も。本当にありがたいことです。

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今日は、なんと刀狩りの授業。そして、先日岸和田で研修に参加したWBと付箋を活用した「町の幸福論~コミュニティデザインを考える」の授業。

午後からは、横浜の総合的な学習の時間の先進校の実践の紹介。さらに、「あめ玉」でホットシーティング→リーディングワークショップ。

丁寧に会を進めました。一番厳しい時期に、この会場に足を運んでくださったみなさんに、本当に感謝でした。また来ます。

学校はもう、校内のリソースで子どもを育て続けられないのです・・・徳島市立新町小学校へ 2018.11.22

今年度4回目。八波田さんの3年生教室へ。

今回は、数年間のかかわりの中ではじめて、子どもたちと一緒にフィールドワークへ。

東新町商店街を歩きます。

教室に入って、総合がクラスの中核に据えられて動いていることを感じる教室は、ほとんどありません。このクラスは、まさに、そういうクラスなのです。

ぼくは長く教員をしてきましたから、生活科・総合の実情、学校側の大変さ、教員のしんどさ、よく知っています。ぼく自身がそうした中で、総合に本気で取り組んできた教員ですから、その動きを広げていくことの難しさを知っています。

中学校が残念な職場(まねごと)体験になることも、小学校がルーティンパッケージ化するのも、それぞれの現場に苦悩があるわけです。

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で八波田さんは、総合の鬼です。生活科・総合の可能性を追求し続ける先生です。3年生の子どもたちとのフィールドワーク、楽しさと、うまくいかなさと、いろんな子どもの「今」が凝縮された時間でした。

波田さんの教室に来ると、やわらかく覚悟を差し出される感じがします。

今日は、今まで以上に感動しました。

ぼくは、1,2時間目「三年とうげ」。4時間目は道徳をしました。

次は二月。きっと子どもたちと新町川クルーズをします。

学校はもう、校内のリソースで子どもを育て続けられないのです。そのことに本当のところで気付いている八波田さんに呼んでいただけることは、身が震えるほどの感謝です。

大阪市立豊里南小学校へ 2018.11.21

吉永さんの学校へ。

今回は、ちょんせいこさんにも同行していただいて、午前中はせいこさんのホワイトボードミーティング最初の一歩を見ました。久しぶりに見ましたが、さすがのインストラクション。そして、吉永学級の子どもたちの話し合いへの習熟があるので、各階層の解説と体験まで行けました。

ぼくは,、リーディングワークショップとライティングワークショップの導入的な一時間。書くこと、読むことについて、よい種まきになったかなあ。

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午後は演劇的手法を活用した「海のいのち」の二時間です。吉永学級と隣の学級。どちらも。先生方の理解、教室の子どもたちへのアセスメント、様々な要素を重ねて作られたプラン。演劇的手法の活用のいろんな方向が見えて学びが大きい時間でした。

校内研修は、「海のいのち」の作品分析も、少しだけできました。

次は12月。今度が学級通信の話もします。

 

岸和田市立浜小学校へ 2018.11.20

岸和田市立浜小学校。

今日は小学校1年生の授業を一時間だけしました。音読発表会に向けての「おとうとねずみチロ」の授業。
これ以外は、すべて参観。そして放課後の校内研修。

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今年は一年間3回の重点研修について、できる限り指導案検討も入り、今回でたしか6回目。
これまでは、各学級で単元導入の授業をすることも多かったのですが、今回は授業を見てほしいという学級が増加。
自分たちの授業を見てリフレクションしてほしいという先生の増加はうれしい。自分たちの授業の質向上へとフェイズが変わったんだなあと思いました。
小6国語の授業提案も、授業者自身が今までの壁を乗り越えた一時間。
校内研修は。
①授業のミニ振り返り
②再現授業
③ワールドカフェ形式×3
④授業者と石川の対談
⑤参加者によるBeing風の授業メッセージ。

この学校も、あと二回。この先生方だけでどんどん学校づくりを進めていけそうだなと思います。ぼくの仕事は、ぼくが必要なくなるための仕事。

シューベルティアーデ アナ・チュマチェンコを迎えて 2018.11.18

東京藝術大学奏楽堂。

前回行ったときに、超一級の演奏家でもスカスカなので、ここは同好の士の趣味クラブみたいな場所なんだろうと高を括っていましたら、8割近い客席の状況でした。

シューベルト室内楽、大股でまたいでしまいたい楽曲群なのですが、チュマチェンコ先生のヴァイオリン、なんというのかなぁ、愛に満ちた語りでした。聞き入り説得されてしまうという感じ。

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最後の五重奏曲は、もう、ロマン派初頭の音楽とは思えぬ深遠な、哲学的な、装い。ディスクで聴いた時には、晦渋という印象しか持てなかった曲なのですが、なんと豊かな楽想にあふれていることか、チュマチェンコのヴァイオリンに納得させられるという感じ。それはアンサンブルのメンバー、日本のトップ奏者なわけですが、彼らの中にも起こっていたことなんだろうなあと感じました。

東京って、すごいな。わずか1500円で、こんな演奏が聴ける。地方との格差は、どこまでも開くばかりか。

雪降る北海道のことを想いながら聴きました。

11月という時

北海道は雪が降ったそうです。

11月も下旬です。

一昨日昨日と、方々と連絡しなければならない案件が多くありました。

そのいくつかは、仕切り直しや見直しに関することでした。

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11月は、あちらもこちらも苦しい。

現場の実感でいえば、この時期少なからぬ学校・教室は「野戦病院」のようです。プライオリティさえつけられず、立ち尽くしている先生もいます。

芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽 - Allegro

芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽 - Allegro

 

教室の真ん中で立ち尽くす時があってもいいんだよ(もちろん比ゆ的な意味ですよ)、と話して回っているぼくだけれど、でも、実際になすすべなく立ち尽くす姿を見るのはしんどいものですね・・・。

芥川也寸志管弦楽作品を聴く、日曜日の昼下がり。昼「下がり」とは、なんとすてきな言葉!

ちゃんと学校も教室も先生も前に進んでいるよ

ぼくの仕事は、点を線にしながら、学校に入り、大丈夫、点で入っていくと、ちゃんと学校も教室も先生も前に進んでいるよって、言ってあげられる、そういうことなんだと思う。

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そして、それは、かつて、ぼくが言ってほしかったことなんだな。

11月、しんどい。

でも、大丈夫大丈夫。

今日は琴寄さんの新刊、ようやく読みました。

 

子ども/明日への扉

子ども/明日への扉

 

 琴寄さんでした (笑)

 

 

 

 

日本センチュリー交響楽団第230回定期演奏会 2018.11.15

ザ・シンフォニーホールで。

飯森範親さん、そしてソリストは川上昌裕さん。

曲目は、キラールのオラヴァ、カプースチンのピアノ協奏曲第5番、そしてシェエラザード

オラヴァもまた、多くのポーランド作曲家同様、クラスターを含む前衛から民族的色彩を帯びた作風へと変化した人。この小編成による弦楽合奏曲、ほんとに美しい。センチュリー響の弦楽セクションの美しさを堪能しました。

カプースチンは、ぼくの小中学校の先輩、家族同士の交流もあった川上さん。彼のピアノを演奏会で聴くのは何年ぶりかな。ジャズ・クラシックといったジャンルを越境して輝く楽曲。そして、川上さんのピアノが素晴らしくクールでかっこいい…。カプースチンの世界的権威として、そして、辻井伸行をはじめとするたくさんの優秀な弟子を育てる名教師として、名を馳せる同郷の先輩の姿に、しびれるような勇気をもらいました。

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 カプースチン、それにしても、唯一無二の作曲家、だな。先端の楽曲というのは、いつの時代においても、先端の演奏技術とテクノロジーを求めるものだったんだろうな、と、そんなことも思いました。バッハ、ベートーヴェンチャイコフスキーストラヴィンスキー…みんな演奏方法自体を更新することなしに演奏できなかったんだろうなあ。

後半はシェエラザード。これはもうセンチュリー響、熱演。飯森さんは先日の山形響も素晴らしかったのですが、今回も音楽の器の大きい、わくわくする演奏。今回は、コンサートマスター(ミストレス)の松浦奈々さんが素晴らしかった!!! まさにシェエラザードの姿を体現するかのよう。表現力豊か、音量も十分多彩な音色にうっとりしました (笑)。

客は7割くらいかな。センチュリー響の意欲的なプログラム、みんなで支えたいですね。

八幡市立美濃山小学校へ 2018.11.16

京都の美濃山小学校へ。今年度二度目。

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演劇的手法での授業改善を掲げる、希少な公立学校。

11月30日の研究会直前。まさに、最後の詰めを一緒にするタイミングでの訪問です。研究主任の藤原由香里さんにお誘いを受けての来訪。

www.kyoto-be.ne.jp

この学校の研修は、本当に素晴らしいです。演劇的手法という学習ツールについて、先生方も(子どもたちも)かなりの程度手法の運用も価値も、習熟しています。内部にいる人たちはわかりにくいでしょうが、「点」で学校に入るぼくには、研修に向けてのマインドが豊かに耕されている学校という印象です。

今日のぼくの仕事は、小学校6年生の二クラスの対話型読み聞かせ。

そして、6年生一クラスでの演劇的手法を活用した道徳授業。

さらに放課後の高学年部の提案授業についての検討会のファシリテーション

今日の研修会の流れは下記のようなものです。藤原さんにレコーディングをしていただきました。

①3人チームで今日の道徳提案授業の感想交流

②人間ものさし

「今日の授業で、子どもたちのいじめに対するマインドはどの程度変わったと思いますか」

③3人×3セット、一セット5分で、人間ものさしの実感を交えて、授業改善を討議

④本日の授業者と当日の授業者による対談

 ア 今回の授業づくりで一番苦労したところ、大切にしたいと思っていたところ

 イ この後の授業づくりで不安に感じているところ、大切いしたいところ

⑤鉛筆対談

「今日の授業どうだった?」

 

 ちょっと時間押しちゃったんですが、でもいい話し合いになったかな?