最近読んだ本から その9

久しぶりに読み進めるのが辛くて一週間ほどかかってしまった。他の本も合わせて読むことが難しかった。ひたすら悲しかった。

 

 

 

役に立たないとダメなのでしょうか・・・フレデリックよ、フレデリックよ

数多ある絵本の中で一冊だけ選んでくださいと言われたら、ぼくは悩んだ末に、きっとフレデリックを選ぶと思う。(実際最初の結婚式の時に、お土産として用意したのは、この絵本と、キーツのゆきのひ、だったと思う)

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし
 

周知のことだと思うが、この作品の中のフレデリックは、実質的には何の役にも立たない。最後に素晴らしい詩を読むけれど、だからと言って、周りのネズミたちはおろか、自分自身のひもじささえ解消されない。ひょっとして、このまま冬の寒さが長引けば、あの絵本の描かれなかった次のページで、ネズミたちはみんな餓死しているかも知れない。

では、フレデリックは、本当に「何の役にも立たない」存在なのか。あるいは役に立たない存在と見えるフレデリックのような存在は必要ないのか。

ここに、詩や文学や芸術やある種の学問・・・おおよそは人文、が、直接的にひもじさや社会変革に寄与するものでなければならないということを前提に論法を進めようとする人たちとのどうしようもない断絶がある。そして、それを理解してもらうことはかなり絶望的だが、「それだけではないのですよ」となんとかアプローチしようとするのもまた、人文の側ばかりなのである。というか、人文の仕事というのは、そもそもそういうものなのかも、と思う。

明日の横浜の講座では、フレデリックを読もうと思う。何年ぶりだろう。

 

次年度(2021年度)の「ばん走」希望があればご連絡ください

2021年度も、これまで同様、学校・個人の「ばん走」をします。

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1 現在の時点ですでに入っているものをこの記事の下の方に入れました。仮押さえも入れていますので、変動があります。

2 関東圏、北海道と書いているところにはその地域のご希望であれば入りますという意味です。東北の学校と甲信越の学校も日帰りが可能な限り検討します。

3 関西圏と書いているところは、可能な限り、中京、四国、山陽・山陰、九州も調整をして入ります。全国とあるのは、全国どちらでも伺いますという事です。

4 関東圏と北海道以外の地域の「ばん走」は、できる限り複数で連続する日程を調整の上ご連絡ください。安くできますので。パートナーが見つからない場合は、早めにご連絡ください。相談に乗れます。

5 金銭的な条件などについては、個別の相談に応じますが、原則は、今年に準じる形、つまり講師謝金10000円+交通費往復(宿泊が伴う場合は宿泊費も)を考えています。

6 直前でのキャンセルもキャンセル料はいただきません。それは私のポリシーです。ご希望の学校・個人は、まだ次年度のことははっきりしないと思いますが、まずはご一報ください。

7 2022年度はフルタイムでどこかの公立学校に潜り込むつもりです。ですので、この形でのばん走は次年度で一旦終了です。2022年ー2023年の継続研究のばん走を想定されている個人・学校は最初にご相談ください。

8 下記の予定状況で、関東圏のように赤字が入っているところはその地域での要望を優先して受けたいところ。文字の入っていない白いところはできれば予定を空けておきたいところですが、状況次第で検討できます。

では、よろしくお願いします。


21/4/1 木曜日
21/4/2 金曜日
21/4/3 土曜日
21/4/4 日曜日
21/4/5 月曜日
21/4/6 火曜日
21/4/7 水曜日
21/4/8 木曜日
21/4/9 金曜日
21/4/10 土曜日 
21/4/11 日曜日
21/4/12 月曜日
21/4/13 火曜日
21/4/14 水曜日 
21/4/15 木曜日 
21/4/16 金曜日 関東圏
21/4/17 土曜日
21/4/18 日曜日
21/4/19 月曜日 東京都小学校
21/4/20 火曜日 関東圏
21/4/21 水曜日 関東圏
21/4/22 木曜日 東京都小学校
21/4/23 金曜日関東圏(検討中)
21/4/24 土曜日
21/4/25 日曜日
21/4/26 月曜日 北海道
21/4/27 火曜日 北海道
21/4/28 水曜日 北海道小学校
21/4/29 木曜日
21/4/30 金曜日
21/5/1 土曜日
21/5/2 日曜日
21/5/3 月曜日
21/5/4 火曜日
21/5/5 水曜日
21/5/6 木曜日
21/5/7 金曜日
21/5/8 土曜日
21/5/9 日曜日
21/5/10 月曜日
21/5/11 火曜日 東京都小学校
21/5/12 水曜日 関東圏
21/5/13 木曜日 東京都小学校
21/5/14 金曜日 千葉県中学校
21/5/15 土曜日
21/5/16 日曜日
21/5/17 月曜日 東京都小学校
21/5/18 火曜日 大阪府小学校
21/5/19 水曜日 大阪府中学校
21/5/20 木曜日 
21/5/21 金曜日 神奈川県中学校
21/5/22 土曜日
21/5/23 日曜日
21/5/24 月曜日 全国
21/5/25 火曜日 全国
21/5/26 水曜日 北海道小学校
21/5/27 木曜日 大阪府中学校
21/5/28 金曜日奈良県小学校

21/5/29土曜日
21/5/30 日曜日
21/5/31 月曜日 関東圏
21/6/1 火曜日 関東圏
21/6/2 水曜日 東京都中高等学校
21/6/3 木曜日 東京都小学校
21/6/4 金曜日
21/6/5 土曜日
21/6/6 日曜日
21/6/7 月曜日 大阪府小学校
21/6/8 火曜日 大阪府小学校
21/6/9 水曜日 大阪府小学校
21/6/10 木曜日 徳島県小学校
21/6/11 金曜日 大阪府小学校
21/6/12 土曜日
21/6/13 日曜日
21/6/14 月曜日 北海道
21/6/15 火曜日 北海道
21/6/16 水曜日 東京都小学校
21/6/17 木曜日 東京都小学校
21/6/18 金曜日 東京都小学校
21/6/19 土曜日
21/6/20 日曜日
21/6/21 月曜日 大阪府小学校
21/6/22 火曜日 大阪府小学校
21/6/23 水曜日 大阪府小学校
21/6/24 木曜日 大阪府小学校
21/6/25 金曜日 奈良県小学校
21/6/26 土曜日
21/6/27 日曜日
21/6/28 月曜日
21/6/29 火曜日
21/6/30 水曜日
21/7/1 木曜日
21/7/2 金曜日
21/7/3 土曜日
21/7/4 日曜日
21/7/5 月曜日 東京都小学校
21/7/6 火曜日 東京都小学校
21/7/7 水曜日 東京都小学校
21/7/8 木曜日 東京都小学校
21/7/9 金曜日 
21/7/10 土曜日
21/7/11 日曜日
21/7/12 月曜日 東京都小学校
21/7/13 火曜日 関東圏
21/7/14 水曜日 神奈川県中学校
21/7/15 木曜日 東京都小学校
21/7/16 金曜日 関東圏
21/7/17 土曜日
21/7/18 日曜日
21/7/19 月曜日
21/7/20 火曜日
21/7/21 水曜日
21/7/22 木曜日
21/7/23 金曜日
21/7/24 土曜日
21/7/25 日曜日
21/7/26 月曜日 大阪府小学校
21/7/27 火曜日 大阪府小学校
21/7/28 水曜日 関西圏&関東圏
21/7/29 木曜日 関東圏
21/7/30 金曜日 関東圏
21/7/31 土曜日
21/8/1 日曜日
21/8/2 月曜日
21/8/3 火曜日
21/8/4 水曜日
21/8/5 木曜日
21/8/6 金曜日
21/8/7 土曜日
21/8/8 日曜日
21/8/9 月曜日
21/8/10 火曜日
21/8/11 水曜日
21/8/12 木曜日
21/8/13 金曜日
21/8/14 土曜日
21/8/15 日曜日
21/8/16 月曜日
21/8/17 火曜日
21/8/18 水曜日 全国
21/8/19 木曜日 全国
21/8/20 金曜日 全国
21/8/21 土曜日
21/8/22 日曜日
21/8/23 月曜日 全国
21/8/24 火曜日 全国
21/8/25 水曜日 全国
21/8/26 木曜日 全国
21/8/27 金曜日 全国
21/8/28 土曜日
21/8/29 日曜日
21/8/30 月曜日
21/8/31 火曜日
21/9/1 水曜日 仙台研究施設
21/9/2 木曜日
21/9/3 金曜日
21/9/4 土曜日
21/9/5 日曜日
21/9/6 月曜日 奈良県小学校
21/9/7 火曜日 大阪府小学校
21/9/8 水曜日 徳島県小学校
21/9/9 木曜日 大阪府小学校
21/9/10 金曜日 大阪府小学校
21/9/11 土曜日
21/9/12 日曜日
21/9/13 月曜日 東京都小学校
21/9/14 火曜日 千葉県中学校
21/9/15 水曜日 東京都小学校
21/9/16 木曜日 東京都小学校
21/9/17 金曜日 
21/9/18 土曜日
21/9/19 日曜日
21/9/20 月曜日
21/9/21 火曜日 大阪府小学校
21/9/22 水曜日 神奈川県中学校
21/9/23 木曜日
21/9/24 金曜日 北海道・大学
21/9/25 土曜日
21/9/26 日曜日
21/9/27 月曜日 
21/9/28 火曜日 東京都小学校
21/9/29 水曜日 東京都小学校
21/9/30 木曜日 関東圏(検討中)
21/10/1 金曜日 関東圏(検討中)
21/10/2 土曜日
21/10/3 日曜日
21/10/4 月曜日 関東圏
21/10/5 火曜日 関東圏
21/10/6 水曜日 東京都中高等学校
21/10/7 木曜日
21/10/8 金曜日
21/10/9 土曜日
21/10/10 日曜日
21/10/11 月曜日
21/10/12 火曜日
21/10/13 水曜日関西圏
21/10/14 木曜日 大阪府中学校
21/10/15 金曜日 広島市小学校
21/10/16 土曜日
21/10/17 日曜日
21/10/18 月曜日 東京都小学校
21/10/19 火曜日 東京都小学校
21/10/20 水曜日 東京都小学校
21/10/21 木曜日 大阪府小学校
21/10/22 金曜日 大阪府小学校
21/10/23 土曜日
21/10/24 日曜日
21/10/25 月曜日 大阪府小学校
21/10/26 火曜日 奈良県小学校
21/10/27 水曜日 東京都小学校
21/10/28 木曜日 東京都小学校
21/10/29 金曜日 神奈川県中学校
21/10/30 土曜日
21/10/31 日曜日
21/11/1 月曜日
21/11/2 火曜日
21/11/3 水曜日
21/11/4 木曜日 東京都小学校
21/11/5 金曜日 
21/11/6 土曜日
21/11/7 日曜日
21/11/8 月曜日 徳島県小学校
21/11/9 火曜日 大阪府中学校
21/11/10 水曜日 大阪府小学校
21/11/11 木曜日 大阪府小学校
21/11/12 金曜日 大阪府小学校
21/11/13 土曜日
21/11/14 日曜日
21/11/15 月曜日 東京都小学校
21/11/16 火曜日 千葉県中学校
21/11/17 水曜日 東京都小学校
21/11/18 木曜日 大阪府小学校
21/11/19 金曜日 熊本県中学校
21/11/20 土曜日
21/11/21 日曜日
21/11/22 月曜日 東京都小学校
21/11/23 火曜日
21/11/24 水曜日
21/11/25 木曜日
21/11/26 金曜日
21/11/27 土曜日
21/11/28 日曜日
21/11/29 月曜日 東京都小学校
21/11/30 火曜日 
21/12/1 水曜日 仙台研究施設
21/12/2 木曜日 大阪府小学校
21/12/3 金曜日 京都・大学
21/12/4 土曜日 
21/12/5 日曜日
21/12/6 月曜日 奈良県小学校
21/12/7 火曜日 関西圏(検討中)
21/12/8 水曜日 東京都小学校
21/12/9 木曜日 東京都小学校
21/12/10 金曜日 北海道・大学
21/12/11 土曜日
21/12/12 日曜日
21/12/13 月曜日 北海道
21/12/14 火曜日 東京都小学校
21/12/15 水曜日 大阪府小学校
21/12/16 木曜日 大阪府中学校
21/12/17 金曜日 北海道・大学
21/12/18 土曜日
21/12/19 日曜日
21/12/20 月曜日
21/12/21 火曜日 関西圏(検討中)
21/12/22 水曜日 大阪府小学校
21/12/23 木曜日
21/12/24 金曜日
21/12/25 土曜日
21/12/26 日曜日
21/12/27 月曜日
21/12/28 火曜日
21/12/29 水曜日
21/12/30 木曜日
21/12/31 金曜日
22/1/1 土曜日
22/1/2 日曜日
22/1/3 月曜日
22/1/4 火曜日
22/1/5 水曜日
22/1/6 木曜日
22/1/7 金曜日
22/1/8 土曜日
22/1/9 日曜日
22/1/10 月曜日
22/1/11 火曜日 関東圏
22/1/12 水曜日 東京都小学校
22/1/13 木曜日 東京都小学校

22/1/14 金曜日 北海道・大学
22/1/15 土曜日
22/1/16 日曜日
22/1/17 月曜日 関東圏
22/1/18 火曜日 関東圏
22/1/19 水曜日 東京都中高等学校
22/1/20 木曜日 大阪府小学校
22/1/21 金曜日 北海道・大学
22/1/22 土曜日
22/1/23 日曜日
22/1/24 月曜日
22/1/25 火曜日 
22/1/26 水曜日 
22/1/27 木曜日 関東圏
22/1/28 金曜日 関東圏
22/1/29 土曜日
22/1/30 日曜日
22/1/31 月曜日 大阪府小学校
22/2/1 火曜日 大阪府小学校
22/2/2 水曜日 大阪府小学校
22/2/3 木曜日 奈良県小学校
22/2/4 金曜日 徳島市小学校
22/2/5 土曜日
22/2/6 日曜日
22/2/7 月曜日 千葉県中学校
22/2/8 火曜日 東京都小学校
22/2/9 水曜日 東京都小学校
22/2/10 木曜日 東京都小学校
22/2/11 金曜日 
22/2/12 土曜日
22/2/13 日曜日
22/2/14 月曜日 奈良県小学校
22/2/15 火曜日 大阪府小学校
22/2/16 水曜日 大阪府小学校
22/2/17 木曜日 大阪府小学校
22/2/18 金曜日 大阪府小学校
22/2/19 土曜日
22/2/20 日曜日
22/2/21 月曜日 東京都小学校
22/2/22 火曜日 東京都小学校
22/2/23 水曜日
22/2/24 木曜日
22/2/25 金曜日
22/2/26 土曜日
22/2/27 日曜日
22/2/28 月曜日 
22/3/1 火曜日

22/3/2 水曜日

22/3/3 木曜日

22/3/4 金曜日 大阪府中学校

授業づくりネットワークNo.38―若手教員とどう歩んでいくか

いよいよ刊行です。

コロナ下の学校で、この春、実は一番丁寧に考えなければならないことだと思っています。多くの人に届くようにシェアしてください。

授業づくりネットワークNo.38―若手教員とどう歩んでいくか

授業づくりネットワークNo.38―若手教員とどう歩んでいくか

  • 発売日: 2021/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

授業づくりネットワークNo.38―若手教員とどう歩んでいくか

今、若手は現場でどのように育てられているのだろうか。
若手といっても20代とは限らない。
30代後半の新任は今や珍しくもない。
本号では、学校勤務経験の浅い教員を若手と呼ぶ。
学習指導要領の内容の複雑化、人手不足の中でも業務量は増加、GIGAスクール構想の実現が待ったなしの状況下、若手をどう育てるか、どう一緒に歩んでいくかは、今や職場のキーポイントだ。
本号では、研究者、学校長、教育委員会、主任、中堅、民間教育研究団体、学生、様々な立場からこの問題を考えていく。

【もくじ】

【巻頭座談会】
若手教員の学び・育ちをどうサポートしていくか
中原 淳×松村英治×吉永早苗×石川 晋

パート1 若手教員をどう育てるか、どう育てているのか
1.研究者の立場から
学び続ける教師を育てるために 村井尚子
若手教員に伝えたい! 特別支援教育の視点からの学級経営の大切さ 松久眞実
若手教師の深い学びを促す 町支大祐
2.学校長、教育委員会の立場から
若手教員たちをどう育てていくか、からの脱却で始まる学校づくり~「指導」から「伴走」へ~ 木村泰子
「主体的・対話的で魅力ある学校づくり」の視点に立ち、共に支え、共に学び合う学校に 工藤良信
若手教員を育てる職場づくり、そして校長のかかわり 田村和幸
若手教師が育ちやすい環境を整えることこそ校長の務め 桃﨑剛寿
若い先生の授業・学級を見ていて思うこと 前田豊
3.主任、中堅の立場から
学年主任としての若手との関わり 飯村友和
若手教員が成長できる場づくり 中島道成
若手の「ぶっちゃけ」大歓迎! 枠にとらわれない学びの場づくり 川本 諒
組織力と対話で互いに学び合う 藤原なつ美
特別支援学級でチームとして歩む~通常学級での経験をもとにブラッシュアップをめざして~ 月本直美
若手と協創する「一人1台PC時代」の可能性 東 武志
相手をまるごと受け止めて、ともによりよい学び手を目指す 伊東大介
様々な経歴を持つ先生方が生き生きと話をする学校に 大橋真子
若手の育成は、先輩の義務~自主ゼミを開催してみた~ 佐々木 潤
寄り添って共に歩む 小林祐介
国際バカロレア初等教育プログラムにおける教員育成 荒谷達彦
国際バカロレア教育導入をいっしょに受け止める~資質向上? 負担? わくわくできてる~? 新名主敏史
温かい関係づくりを通して 吉岡明子
若手と共に創る~対話を積み重ねてきた職員室で今起こっていること~ 島津智子
4.民間教育研究団体の立場から
菊池道場流 若手教師の育て方 菊池省三
授業づくりサークル「たまごの会」~たまごからひよこへ、ひよこからもっと大きく~ 池田康子
若い先生とどう歩む? 武田 緑
探究する教師を育成するラボ教育―Learning Creator's Lab 藤原さと

パート2 若手の本音から学ぶ! どんな環境が教員を育てるのか
酒井朝羽×高田ひなの×阿部雄太×小泉志信×松井香奈
藤本勇二/大島崇行/渡辺光輝/岩瀬直樹

人生最初の実践論文をドタキャンしたのだった

ぼくは、人生で最初の教育系原稿依頼を土壇場でキャンセルしました。
言葉遊びの授業実践プラン。みんなで原稿を持ち寄って創る本。今ならいくらでもそれらしいものは書けるでしょう。でも当時は、その原稿の「ための」一本の実践を創ることも、それを書くことも難しかった。
 
依頼してくださった喜岡淳治さんに、こちらから連絡すべきところを先延ばしにし続けていました。喜岡さんから連絡をいただいて穴があったら入りたい心境だった・・・。でも喜岡さんは全てを察して、「大丈夫、石川さん、また必ず依頼しますから」とおっしゃってくださった。
 
今ぼくは、たった一本の小さな実践記録を書くこともできなかった自分からのスタートでよかったと思っています。
ぼくは、ゆっくり学ぶ、じっくり気づく、教師です。
20代30代のボロクソ実践者としての自分に、感謝しなくては。
(自分に向けて書き残す)
 

2月の1on1対話終了

23時すぎに今日の1on1対話が終了し、これで2月の対話が終わりました。

明日1日だけ開いて、2日からまた始まっていきます。3月から4月中旬まで。

今日はその後、佳境に入った授業づくりネットワーク次号の原稿を読み、執筆者とギリギリの相談をして修正していく作業をこの時間までしました。

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体力と明晰な頭と強い気持ちと、あとは何があればいいのかな。とにかくそういうものが欲しい。

 今日は、これに救われたな。壮年期のヨッフム、すごい情熱的でびっくりした。

 

 

Urban Sax Quartet、森は生きている、草の家、星の子、東京芸大チェンバーオーケストラ

くにたち芸術小ホールで、Urban SAX Quartet.若い4人のサックス奏者による四重奏。お客さんのために、そして自分たちが吹きたいものにこだわって。

東京芸大チェンバーオーケストラ。ドヴォルザークヤナーチェクも。K136のディベルティメントを生で聴いたのは中学校時代以来だろうか。幸せな音楽だった。演奏できる喜びを若者が全身で表現する。心が震える。

燐光群「草の家」。スズナリ。坂手洋二さんの暑苦しい脚本(失礼!)には耐えられないだろうなと思っていたが、今作は遅れてきた新人守安久二子さんの脚本ということで、分厚い演出とちょうど良いブレンド具合だった。例えば、暮れに見た箱庭円舞曲など、会話劇の流れを組んでいる芝居も面白い。が、芝居はいわば芝居の言葉で話して何が悪かろうとも、こうした重厚な芝居を見ると思う。濃密なセット。長く生きているが故に降り積もっていく関係性。ぼくにも思い当たることばかり。

森は生きている。オペラシアターこんにゃく座世田谷パブリックシアター

新演出。オーケストラバージョン。指揮を寺嶋陸也さんという豪華さで。オペラ嫌いの僕がこんにゃく座を聞けるのは、これが歌曲と合唱の重なりに聞こえるからだなと思う。それは、日本語が日本語として聞こえるように創るということの積み重ねでもある。「草の家」の話と真逆のことを考える自分は面白が、とにかくこれなら、ぼくはオペラでも聴けるんだなと改めて思う。それにしてもあまりにもいろんなことが重なって、こんにゃく座の”森は生きている”は、僕の人生の小暗い森を旅するような時間でもある。

星の子。下高井戸シネマ

芦田愛菜。圧巻の演技だった。脇を固める役者陣も素晴らしい。それは奇妙な新興宗教の物語だが、徹頭徹尾家族の物語でもあった。映画の中で、芦田演じる主人公は、何度も何度も歩く。一人で歩く。歩くことは、考えることなのだ。今のぼくには、とてもよくわかる。

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伴走についての、ほんのメモ

「伴走」についてコメントするのは、今の僕にはとても難しい。

でも、あるブログ記事を読んで、色々考えたので、メモを残しておこうと思い立った。

一つ自分が実感として言えるのは、そして、だからこそ昨今の「伴走」プチブームに違和感を覚えるのは、「伴走」は短い、定められたような小さな規模の時間ではできないってことだ。伴走の単位は、多分私と一緒に走る経験のある人以外には伝わりにくいと思うけれど、時間ではなく、まとまった距離の問題なのでは、と思うのだ。小さなサイズで起きる気づきは概ね小さい。それは、リフレクションなどと呼べるものではなく、気づきとか、改善とか、そんな感じのものではないか。

学校とゆるやかに伴走するということ

学校とゆるやかに伴走するということ

  • 作者:石川 晋
  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: 単行本
 

なので僕は自分の1on1対話を伴走と呼んでいない。一時そう呼んだ時期もあったが、もうやめている。もちろん3年にもわたってずうっと1on1対話を続けている方もいらして、その方との関係は「伴走」という言葉が似つかわしいのだろう。が、色々文脈を理解されないのが辛いので、僕が自分の仕事の中で伴走と呼ぶのは、学校・教室にどっぷりと入らせてもらえた時だけにしている。

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そもそも一般的にも「伴走」というのは、当初は最低でもボランタリズムに貫かれていたものだと思っている。無論、それは僕にとって今は生業であるから、僕にとってももう概ね無償とはいかない。しかし、おおよそ今でもみなさんがびっくりするほどの少額で入っている。

またかつての東京の中学校理科の先生の教室は無償で入っていたし、大阪の池田市や福島南部の学校もそうだった。今でも、茨城の学校や多摩市の小学校には事実上無償で入っている。

 

そもそも1on1対話だって、50分で2500円しかいただいていない。これは恐ろしく少額だと思うが、僕が楽しみつつ学んでいる時間でもあるので、これ以上はいただけない。また、2500円に見合う対話ができているかと、いつも自分を疑っている。1時間30000円をとる教員出身の方や、ついでに石を20万円で売ってしまう人とか、すごいなあと思う(それで双方が納得なのだから、まあとやかくは言えないが、僕にはそういうのは難しい)。

 

僕が言いたいのは、無償で伴走するべきだと言うことではない。

ただ、そもそもそれを生業とすることを目的としているのではないスタートと、そもそもそこで経済をやろうというところからスタートしている場合とは、違うだろうな、ということだ。

 

伴走というのは、とても疲れる。むしろ走っている本人以上に汗をかくものだと思っている。また、そうでないと伴走なんて出来ないとも思っている。え、そんなに疲れるのになぜやるの、ということで言えば、最初の話に戻るが、その根幹にはボランタリズムがあるからだ。

 

ボランタリズムと書いているが、本当はそんなのは当たり前で、さらにその前提に、ホスピタリティでさえない、コンヴィヴィアルがあるということだ。楽しさに貫かれているからできる。いや、楽しさに貫かれていないとできない。ぼくの入る現場の先生は概ねここは相互理解できていると思う。

 

したがって、そもそも、1時間のオンライン対話とか文書でのやりとりとか、そういう感じでやるものは、それを否定しないし、僕もしているし、大事だと思うが、僕が現場に実際に入って行っている「伴走」とは、もう全然違うものだと思う。

 

それは恐ろしく疲れるけれど、恐ろしく楽しいものなのだ。たとえ、金銭的な対価が小さくても、そこにある共愉に勝るものがないので、双方が合意の上で行うものであり、つまりは、伴走は、比喩的には「シャドーワーク」なのである。

石川 晋―エピソードで語る教師力の極意

石川 晋―エピソードで語る教師力の極意

  • 作者:石川 晋
  • 発売日: 2013/04/22
  • メディア: 単行本
 

一旦ここまで。

 

1on1オンライン対話3月からの調整が終了した

ようやく、調整できた。1.5ヶ月で140時間。60名ほどの人数になった。

全員の要望に応えたいと思っている。

メッセンジャーグループ作成に制限がかかってしまい、仕方なく、FBグループを作成する。申し込んだ方には、FBで招待通知がいくはずだが、みなさんご確認いただけるだろうか。

昨春並みのハードな予定を頑張って泳いで行こうと思う。かなづちだけど。

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