国立第一中学校へ 2018.10.19

今年度6回目。昨年度から19回目になると思います。今日はいつものように井上太智さんの理科の授業を3クラス拝見。そして25分ずつ1年生3クラスの合唱指導。濃厚な1日。

授業では、光の単元と音の単元の順番が入れ替えられていました。昨年度の光の単元の停滞を踏まえた入れ替えです。また音の単元からは振り返りシートが登場。いつも何かが変わっている、太智さんの授業です。冬に向けて、畑は少しお休みって感じ。

数日前に大野睦仁さんがFBかTwitterかに問い出し授業の難しさについて書いていました。朝比奈さんの教室でもまさにその点が悩みポイントでした。太智さんは、今、問い出しを授業の最初ではなく、活動を転がしてから出す、場合によっては単元の最後に出すを想定して活動中。無論個別化を図り、それぞれのサイクルで出すということも想定するにせよ、公立中学校の授業制度の中で可能な形を模索する姿に、ビビッときます。
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合唱は力の使い方がわからないパワフルな子たちの力を歌に寄せていくプロセスをみんなで共有する時間になればいいなあと思っていました。さてどうだったかなあ、少しか役に立てただろうか。

4階の教室を出て。階段を降りていくと、校舎じゅうに歌声がいっぱい。涙がでそうになりました。ぼくは合唱コンクールやめたらいいと、ことあるごとに言っているのですが、でも合唱好きなんだな。自分の身体の一部を形成していると思えるくらい、好きなんだ。そう思いました。
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今、来年現場に戻ると決めていることで、いろんな現場の中に、自分の姿を見つけようとすることが多くなりました。国立第一中学校は、この1年半の自分の心を映し出すような場所だなと思います。何の記録も残さず,ただただ現場に入り対話するだけの時間。論文とかにもできたのかなと思った時もやはりあったけれど、自分の有り様や立ち方を、結局クリアにしてくれる場所なんだと思います。今日は久しぶりに一人で入ったからなおさらか。去年の4月に入った時はぼく一人だったんだなあ、と思い出しながら。

去年の4月何も決めていないぼくを学校に誘ってくれたのは、井上さんとリタリコの木村くんでした。ぼくよりずうっと若い二人だったということも、幸せなことでした。その二人の誘いがぼくの時間を豊かにしてくれたと思うと感謝でいっぱいですね。
北海道のコミュニティを置き、長くつながっていた民間教育のコミュニティも置いて、東京に来ました。
そうして新たに広がった世界もつながりも、来年はまた置いて先に進むことになるのだろうけれど、大切な感情は手放さないでいたいと思います。
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いつも帰り道は歩く。途中の大好きな喫茶店に寄ります。東京も、秋が深まってきました。

次は22日。もう一クラス合唱指導。