国立市立国立第一中学校へいく 2019.3.18

ガラス棒を熱して実験用のスプーンを作る授業。

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今日は今年一年間見続けてきた1年生ではなく、昨年継続観察した2年生でした。ちょうど、今年度の最初に授業づくりネットワーク誌に報告をした、あの子達です。

授業づくりネットワークNo.29―現場発! これからの授業とクラス~ひらく・つくる・つくり続ける~

授業づくりネットワークNo.29―現場発! これからの授業とクラス~ひらく・つくる・つくり続ける~

 

一時間目のインストラクションから三時間目まで、太智さんのインストラクションの質はどんどんあがりました。それに伴って子どもの活動の質もあがリます。一時間目のインストラクションのみ、大学時代の研究の話が入る。実験費が少なくてスプーンは自作だった…という話がありました。

この学年の子たちは実験のたびに実験道具を自作してきたわけですが、太智さんの授業実践のルーツがぽろっと語られることの意味。インストラクションとしてはノイズに近いこの言葉が、二時間目以降のインストラクションの中で「精選」されて無くなっていく・・・考えさせられるポイントでした。

いずれにしても実験器具ををつくり続けてきた子らが、最後に実験器具をみんなで作るという活動は、アート(芸術)な店じまいだなと思いました。

この教室を見続けてきた数人と見ることができたのもよかったです。

今日で二年間の井上学級訪問が終わりました。

井上さんと、そこに集まるたくさんの人たちと、考え続ける時間。もうこんなに豊かで静かで深い観察と思考の時間はないだろうなあと思います。