12月中旬をトボトボと歩く

12月11日。江戸川区の小学校。次年度も継続して伴走させていただくことが決まっている。苦しい苦しい秋をここまで歩いてきた先生方。胸が熱くなる。支援級での国語の授業も、とてもよかった。温かい。暖を取るような時間である。

12月12日。二兎社公演。池袋。東京芸術劇場。私たちは何も知らない。今回は、「青踏」編集部を描く。そうか、彼女たちはこんなにも若かったんだと、改めて思う。伊藤野枝なんてまだ10代だったんだな。アフタートークは望月記者。永井愛さんとの対談はそれだけで見応えがあるのだが、望月さん、もう少しクリアに話せるといいのになぁ、と思う。藤野涼子さん、力演。若い女優陣はどなたも等身大の人物像を演じて、もちろんもっと上手な役者はいるわけだが、清々しい。中でも藤野に目を奪われた。あとは富山えり子さんの圧倒的な存在感。良い芝居だった。

12月13日。小金井第三小学校。伊藤崇さんが同行。学芸大の渡辺貴裕さん、さらに風越の岩瀬夫妻や甲斐崎さん、それに帝京大の小山さん・・・たくさんの方々が集まり、それぞれフォーカスし、トリミングしたものを持ち寄って、場が編まれていく。

12月14日。自分のための日。いくつかの原稿に手を付ける。こういう日を来年はもう少し確保しなければ。

12月15日。札幌交響楽団。hitaruでの第九。うーんkitaraがあるのだから、kitaraでやればいいと思う。ただ、ホール自体はまっすぐ響いてくる素直な響き。今回はなんと言っても、札響合唱団のクオリティの高さに圧倒された。素晴らしい合唱だった。

12月16日。旭川から飛行機で都内へ戻る。娘熱発。インフルA

12月17日。多摩の小学校。通級。丁寧に話し合う。授業を真ん中に置いて、それを囲んで話す。それしかない。そうすることで、少しずついろんな感情が溢れてきたり、ほぐれたりする、時間のかかる仕事。夜は寺崎賢一さんとお食事。寺崎さんは私とは全然考え方も生き方も違うと思う。だが、お話を聴いていると、自分が鏡のように映し出されて、いろんなことを思う。リフレクションが起きる。

12月18日。葛飾区の小学校。若手の先生に模擬授業をお願いし、その検討を校内研修のモデルとして、みんなで共有する。授業は3時間。国語2時間、道徳1時間。若手の先生の授業の参観が1時間。秋のごちゃごちゃを脱して、若い先生が伸びていく様を目の当たりにできた。心地よい。夜は仙台。仙台の連続講座最終回。今回は4名の方と。ぼくの話を聞きにきてくれる一人ひとりを大切に大切にしていこうと思う。

12月19日。弘前大学。宮崎充治さんのお招き。午前中学生に90分の演習。夕方から主には大学人と実践者に向けてディープな話。夕方の会には、工藤良信さんや佐藤さん、駒井さんも来てくれて、感謝の思いでいっぱい。

12月20日。弘前の小学校。駒井学級参観。藤原友和さんと宮崎さんも同行。駒井さん、素晴らしい。ブレない柱を持って、暖かく、そして想像以上に即興的。一年最後のクラス見学は、希望を感じる日になった。ぼくは道徳。銀の燭台。荒木さんの最新刊に載っていた藤原由香里さんの実践を追試。いいプランだった。

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