アートを旅する 2021年10月上旬

石川さゆりアコースティックライブin旭川旭川市民文化会館大ホール)

その表現力、声の細部に至るまでのコントロール。すごい歌い手だった。アコースティックなので、なおさら圧倒的な歌唱力が際立つ。圧巻だった。

・企画展「大学生作品展2021」(中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー)

北海道教育大学旭川校美術分野の大学生による作品展。どのくらいの子たちがずうっと描き続ける人になるのだろう。描き続けてほしいと願う。

・広島交響楽団第415回定期演奏会広島文化学園HBGホール)

変奏曲で筋を通したプログラム。初アルミンクだったが、とても良い指揮者だなと感心する。ゲニューシャスの代演の江口玲さんは素晴らしかった。なんというか理知的で探究的。それにしてもよりによって18変奏の終結部に携帯鳴らすとはほとんど凶悪犯罪だ。素晴らしいアンコールの最中にも。後半のヒンデミットは、構造のよく見える、この曲のアメリカ市民に向けたオーダーメードぶりもよくわかるような演奏。ヒンデミット版のヤンキー音楽なんだな 笑。木管金管、広響はとても良い。感心した。ホールは予想以上にデッド。ここで定期をする広響はえらい。

ソリスト江口玲さんのアンコール。
ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調 Op.32-12
シューマン:子供の情景トロイメライ ヘ長調Op.15-7

オーケストラのアンコールは、エルガー:エ二グマ変奏曲Op.36よりニムロッド。アンコールまで徹底していて、素晴らしい。

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