イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン(あべのハルカス美術館)
レッサー・ユリィというぼくにとっては未知の画家に魅せられた。イスラエル博物館の所蔵品の質は大変高いことを知ったが、中でも今回はもう絶対ユリィだった。
第48回くにたちすたじお寄席(くにたち市民芸術小ホール地下スタジオ)
真打ちを目指す若手たちが競って演目を披露し合う。何度か足を運んでいるが、いい会だなと思う。今回はらく次さんがゲストだった。らく次は色っぽい噺がなかなかだなあと思う。
むかしのくらし展(くにたち郷土文化館)
ぼくの少年時代に身の回りにあったものもたくさん展示されている。ここは、キュレーターの腕がいい。いつも展示がワクワクさせ、しかも説得力がある。
「よみがえれ!とこしえの加清純子 再び」(北海道立文学館特別展示室)
ぼくは20代の後半から30代の前半、加清純子みたいに死にたいと思っていた。彼女は早熟な人だったが、ぼくはゆっくりゆっくり時間がかかる人だったから、加清の18歳がぼくの30代前半だったのだろう。ぼくはそれでも結局生き残った。才能がなかったからだろうと思う。未成熟なものの危うさに、人ななぜこんなに惹かれるのかな。閑散としているはずの文学館に平日なのに、たくさんの人。
絵葉書で訪ねる懐かしの旭川展、わたしのはみがき展
本間公三のハヤブサの写真展をやっているつもりで行ったのだが、前日に終わっていた。代わりにやってた「わたしのはみがき展」は、歯磨きをモチーフに、道内のアーティストやアーティストになりたい人のいろんな作品はさまざまなメディア形態で並んでいて、結構面白かった。すぐそばで旭川の古い街並みを写した絵葉書の写真展があり、中でも旭川駅の古い駅舎に見入った。
収蔵品展 樹木との対話 北の彫刻家たち ステーションギャラリー
何度も見た作品が並んでいるが、改めてコンパクトに作家ごとに作品を並べていただくとじっくり見ることができて、いい時間だった。旭川駅の寒い一角にあるギャラリー、もっと人が来ればいいのにな。
神奈川フィル第375回 創立50周年記念公演(神奈川県民ホール)
小曽根真さんは赤いレザーのジャケットで現れ、尻上がりに即興性が増し、弟分の川瀬さんの退任記念ということもあってか、なかなかの大暴れで面白かった。巨人は、とてもよかった。渾身の演奏。マーラーは長くて飽きることが多いが、最後までとても楽しく聴けた。満席。良いコンサートだったが、県民ホールなので響きは期待できず、見下ろせる席にしたが、それも良い選択だった。