アートを旅する 2022年8月下旬

第69回写真道展

名寄市民文化会館エンレイホールで。巡回展がきているとは知らずたまたま見た。丁寧には見ることができなかったが、なんというか、写真もまた良いものとそうでないものとは、実は比較的容易に区別がつくなあと思う。無論被写体へのぼく自身の関心の高低が判断の基準になっているかも知れないことも、認めざるを得ないのだが。


旭川彫刻フェスタ20周年記念展

旭川駅構内のギャラリー。旭川にはたくさんの彫刻がある。こうして紹介されると圧巻なのだが、では、それは市民に親しいものになっているのかな・・・よくわからない。よく風景や生活に溶け込んで・・・といった文句が使われるわけだが、彫刻はちゃんと見てもらいたがっているんじゃないかな、と思う。


はんなりラヂオプロデュースその11 はんなり☆夏語り〜久〜

赤坂RED/THEATER

hannnariradio.com

青二プロダクションの声優主体による劇団。二本だて。戦争期の青春を描いたやや軟派なメロドラマは、声の劇、にふさわしい。二本目の吉本新喜劇のリメイクはちょっとぼくには軽い衝撃。これが朗読劇という縛りの中に収まるものなのかちょっとぐるぐるするが、とにかく、新喜劇の良くも悪くもお下品な感じはグッと後景に下がって、これはこれで新しい人情芝居。ゲストの高木稟さんは、いやあ、さすが。曽我廼家桃太郎さんは新喜劇とは少し違う趣でよかった。こちらは、なんと藤野由佳さんのアコーディオン生演奏での舞台音楽。これはもう繊細さと大胆さと、圧倒的な存在感なのに芝居を壊さない、素晴らしかった。

 

KAGAYA 星空の世界展

横浜SOGO そごう美術館

学校教員向けに観覧の招待券が配付されていた。会期終盤に学校のぼくの棚の中に発見し、急いで見に行った。KAGAYAさんのプラネタリウム作品はこれまでも何本か見ている。プラネタリウムを表現の場所に選び、秀作を次々と発表する彼に注目している。見応え満点の展覧会で、彼の撮影の技法なども丁寧に紹介されていた。星空写真家と感じていたが、彼は動物も、都市風景も撮るんだな。北海道のぼくの見知った光景もたくさん撮っているんだ。もっとも、なんだろう、彼の写真で一番惹かれるのは、モチーフにかかわらず、人が映し込まれている作品だなと思う。なぜだろう。会場は人がいっぱい。やっぱり場末のプラネタリウムでのんびり見たい作品だなと思う。