すぽんじのこころでつぶやく 2022年3月上旬

1 ぼちぼち出発。今日の現場も昨日同様素敵な教室ですが、「素敵の形」は全く違います。同じような集団を作ろうとするベクトルは、幸せな結果を生まないと、実感します。子どもたちと良く話し合い、大人として丁寧な(過剰ではない)まなざしを向ける。そこから考える。ほぼそれしかないのです。

2 久しぶりに、印象派。よかった。充実の展示でした。ぼくはルノアールが苦手なんだなあと改めて思いました。ユリィというぼくにとって未知の作家がとてもよかった。

3 大阪の三校終了。たくさんの人によくしていただいた。

4 スペインの夜の庭で。アルヘンタ&ソリアーノ、スペイン国立管。

5 成田エクスプレス。インバウンドが戻ってくる日はあるのだろうか。

6 モデルナ接種。初回とは違って申し込みも期日変更しても日程が空いている状態。現地も実際空いている。3回目接種がなかなか進まないという事態を肌で感じる。待機時間後6分。接種による普通の痛みが直後はあったが今はそれも特になし。今のところ全く異常なし。

7 柴田淳オールトの雲

8 一流の表現者は一級の蒐集家であることがほとんどだ。一流の実践者であるかどうかも実践者がある種の表現者であるなら一級の蒐集家であるかどうかでわかる。ちなみに蒐集家は骨董屋でも先物買いの人物でもないのは言うまでもない。ぼくはモノの話をしているわけでもない。

9 ミュージシャンとして圧倒的に未熟でも表現者として妥協がない。そういう人(たち)が結局大きな成功に辿り着くんだな。ポップミュージックの世界とクラシックミュージックの世界との違いはこの辺りに目を向けると際立って違う。別な宇宙の産物というか別な宇宙そのものというくらいの違いがある。

10 最近、「翻訳」で届くということについて、すごく切実に難しさを感じている。ネットにウクライナ関連の情報がたくさん流れてくるのだが、例えば各国首脳の発言が誤訳されたり扇情的な見出しに置き換わったりしているという指摘がほぼその都度出てくる。他民族語を読めない自分には厳しい局面だな。例えば今朝はマクロンプーチンの電話会談に関してマクロンが「最悪の状況が訪れる」(共同通信)と述べたが、実際には、「the worst is yet to come(最悪の事態はまだ起きていない)」と言っているという指摘などがある。 しかしそもそもこの指摘も英語引用である。マクロンプーチンが英語で話すわけはないだろうし。数日前まで翻訳物のやや科学的なエッセーを読んでいた。書かれていることはわかるのだが、読むのが苦痛なのは、翻訳がダメだからなのだろうか、それとも原書自体が残念だったのだろうか。少し前から日本語の思想書を読んでいる。とにかく難解でよくわからないことだらけなのだが、何を言いたいのか、どこで懊悩しているのか、匂い立つようにわかる瞬間がある。しかし、これを他民族の言語に翻訳することは至難なのだろうと思う。言語を乗り越えて私たちは分かり合えるのだろうか。外国からのチープな訳本をありがたがるこの数年の日本の先端を称する教育実践群についても深い疑いの気持ちを持ちたくなる。

11 不思議だな、急に上がり始めた。接種は昨日の朝8:15。

12 しかしそれにしてもプーチン氏の核兵器の使い方は全くもって「正しい」。核兵器っていうのはこうやって誇示するためのものだ。誇示するのがおかしいって・・・そもそも「怖いだろ、言うことを聞け」と言うための道具じゃないか。核抑止の考えの根本はこういう力によるねじ伏せだよな。副反応の熱のせいにしてもう少し書くと、プーチン氏の核をちらつかせての恫喝を批判しつつなんらかの形で自国の核防衛を議論すべきという論理はよくわからない。いざという時には核で恫喝するという話? それではプーチン氏と変わらない。核武装大義の捻出なんてプーチン氏のやってる通り簡単だ。

13 ワクチン副反応明けの朝(とても軽かった、助かった)。研修先の先生とシビアなやりとり。決まったこと、前例踏襲、ではない校内研修を一緒に創りたいという願いをぼくは持っている。コロナで学校が大変で十分な準備ができないなら十分な準備ができる時にやればいい。そうじゃないと結局講師の側も忖度し手心を加えるしかなくなるじゃないか。「コロナの中皆さん大変ですね。こんな中でも授業を公開することに敬意を表します。授業者よくがんばりましたね」とか講師が言って何か実りがあるか?

14 朝五時の方、お疲れのようだ・・・1on1。まあ僕も昨日の夜まで断続的な軽めの副反応で色々延期させていただいたし、お互い様だ。お皿洗おう。天からいただいた時間。

15 飛行機代びっくりするくらい値段が高くなった。早くに取らないと大変だ・・・。

16 とにかく自分で考えたいな。いろんな解説とか一旦横に置きたい。

17 2、3月特有のあの深夜に目覚める感じが数年降りにやってきた。4月からが不安なのだろう。

18 お世話になった校長先生はモスクワの日本人学校にいらっしゃるはずだ。そういうことをふとした時に思い出すとザワザワしてどうしようもない気持ちになる。

19 マーラーはくどいという指摘は全くその通りだと思う。一方で歌舞伎の見得を切る場面を反復して見てしまうような中毒性が、その大げさなメロディに仕組まれている。今朝は巨人の最後の5分がずうっと空っぽの頭の中に響いている。ホルンホルンラッパホルンチューバラッパ。

20 そう言えば先日フォロワーが4000人を超えました。増やすということには全くこだわらず、ずうっとつぶやいてきたわけですが、気に入ってフォローしていただいて本当に光栄に思います。ありがとうございます。でもたいしたことは引き続きつぶやき(け)ません。

21 フランスのいじめも深刻化しているのか・・・。かなり強烈な厳罰化は、何をもたらすんだろうか。

22 そもそも学校はもう情報の防波堤にはならないよ。

22 全国の学校を周っていると、若手中堅ベテランが男女比も含めてよいバランスの職域は稀だと実感する。もしあなたの学校の職員構成比率がある程度整っているならそれ自体ものすごいアドバンテージだ。それなのに組織がうまく回っていないなら、せっかくのリソースを活用しきれていないってことだ。

23 ぼくは20代の後半から30代の前半、加清純子みたいに死にたいと思っていた。彼女は早熟な人だったが、ぼくはゆっくりゆっくり時間がかかる人だったから、加清の18歳がぼくの30代前半だったのだろうぼくはそれでも結局生き残った。才能がなかったからだろうと思う。

24 タイムラインは、人事が思うようにいかない話だらけになってきて、目がしょぼしょぼしてくる。みんな自分の都合のいいようになってほしいと思っているわけで、そういうのはまあ、つらいね・・・、色々。

25 娘の名前はうらら。2011年の7月に生まれた。巨大震災と原子力発電所の事故の中で、ただただ晴れやかな人生をのんびりと過ごしてくれたらいいという願いを持って呼び始めた胎名がそのまま名前になっている。

26 みんないろんなことを心配してくれるな。直接連絡したりコメントしたりしてくる人は、ぼくにとって大切な人ってことだろうな。

27 新駅。正確には、東風連駅が今日から移転して、名寄高校駅。快速も全車停まる。

28 「からすたろう」で道徳の授業をしちゃう人もいるんだな。どうして、こんな素敵な、しかも教師としての内省もまた十分に促される絵本を、ただただ読み聞かせしようと思えないのだろう。

29 絵本を、子どもの何かを変えさせたり(変化を促したり)するツールだと捉えてしまう学校教育文化を育ててしまった片棒を、ぼくも担いでしまってきたのかな。深く傷つく。

30 ぼくも絵本を道徳授業の中で用いることはある。でも部分的引用など絶対にしない。作品への評価を子どもに促すことも極端なほど自制してきた。そりゃあ当たり前だよ。その作品を創り上げるためにクリエイターがどれほどの思いや苦労を積み上げてきたか。安っぽい徳目の強化に使えるわけないじゃないか。

31 プチ自慢。初めて確定申告したのは2001年です。この本が出た時に正規の手続きをしておくのが安心安全だなと直感したからでした。今は先生方も普通にするようになりましたが、よく知られている大御所実践家の方々からも2010年くらいまでずいぶん相談されたんですよ!

32 カペル。ラフマニノフのピアノ協奏曲2番。カペルは20世紀を代表するピアニストの一人だったのだなと思う。スタインバーグ&フィラデルフィア管がまた素晴らしい。アメリカンでゴージャスなオケは2楽章でswingする。絶美だ。

33 田中義剛さん、ずうっと歌ってればよかったのにな。高校時代に行ったLIVE、とてもよかった。青臭くて、売れたくて、熱くて。ずうっと歌ってるだけにすればよかったのにな。

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