アートを旅する(2022年1月下旬)

佐藤勝彦展(梅鳳堂ギャラリー)

ぼくはこういう相田みつを的なものは苦手なのだが、棟方志功が目指したような際どいものとの際どい縁(淵)までいつも寄せてみたいという願望がある。

チェアーズギャラリー「マスターピースオブチェアーズ展ー織田コレクションからー」(彫刻美術館ステーションギャラリー JR旭川駅東口)

織田コレクションは圧倒的に面白い。今回の椅子ももうどれも座ってみたくなる椅子ばかり。そしてどれにも座れないことがとてもとても残念だと思う。

読売日本交響楽団井上道義大地の歌」ほか(東京芸術劇場

ソリスト二人。素晴らしかった。4楽章のズレとか、1楽章がオペラ的にエスプレッシーヴォすぎるとか、いろんなことはあるのだが、でも、読響の各パートのソロの精密さにしびれ。これほどの音圧なのにどこか室内楽的であることの不思議を感じ。これで聴きたいものがまた一つ聴けてしまった。とてもとても良かった。

tacica(新横浜NEW SIDE BEACH!)

日本有数のLIVEバンド。猪狩さんの喉の調子は絶好調ではなかったが、素晴らしいパフォーマンスだった。彼らは今回のベストで、メジャーを離れるのかな。一曲一曲に、北海道のピーンと張り詰めた冬の寒さを感じる、そういう音だった。痺れた。

f:id:suponjinokokoro:20220201002506j:plain