すぽんじのこころでつぶやく 2022年5月下旬

1 義父が亡くなりました。色々連絡滞ると思いますがお許しを。

 

2 それにしても、死ぬのにもお金がかかる。葬儀屋さんばかりがどんどん儲かる時代か。

 

3 そうっと目を閉じて、見なかったことにしたい、そんなことばかりだ。

 

4 ぼくの一番大切にしたい役割は、だれかとだれかをつなぐこと。たいした技量もないぼくをしんじてはげましてたくさんの人たちにつないできてくれた人たちがいる。その一万分の一でも、ぼくもだれかに返してみたいと思う。記録にも記憶にも残らない仕事を積み重ねる決心がやっとついてきた。

 

5 コムクドリ、ハリオアマツバメ。雨が来る。

 

6 日本じゅうで流行ったタイムカプセル的なイベントを当時からやめた方がいいという人がちゃんといた。子どもはその時を生きているのよ。モニュメントとか、大人の郷愁とないまぜになった「善」であることが多いんだ。。。

 

7 道中で気持ちを立て直して行く。少しずつ。

 

8 まあ、いろんな文脈依存はあるにせよ・・・ものを言わないってことは、現状に加担(現状を追認)していくってことになっちまうことがほとんどなわけです。働き方改革もね、誰かが改革してくれるって思ってるうちはうまくいかないよねえ。自分が当事者なんだよねえ。そもそも誰かがなんとかしてくれることに依存するっていうことなら、間違った判断をする人や自分に不利益な決定をする人の判断も受け入れざるを得ないことになる。いつでも自分に都合のいい決定や判断が下されるわけじゃないのよ・・・。例えばGIGAもそう。ICT待望実践者は国策で一人一台を進めたことを歓迎し快哉を上げたけれど、それはたまたまあなたが願っている政策が実現したからに過ぎない。その上位下達的なやり方を無批判に受け入れるだけなら今度は自分に不都合な政策降りてきた時それも飲み込まなきゃならなくなるじゃないか。

 

9 本当は歩きたい。歩きたい。再び北海道へ向かう。フルトヴェングラーのザ・グレートと共に。ほんとすごい。ワーグナーのように劇的なシューベルト

 

10 田んぼにずうっとずうっと水が入っている。美しい。

 

11 この日程をちゃんと歩き続けられるのだろうか。持続可能にするためにやめなければならないことがある。お酒やめてよかったなと思う。

 

12 本日ゲラ5校280ページ、全て見終わりました。全てに青字を入れ終わりました。最善は尽くしました。自分の非力も実感しました。でも、この後は誤字や脱字、小さな変更以外はもう手を入れません。

 

13 ちなみに学習指導要領が方法に手を突っ込みすぎていることが、どんな風に現場の思考停止と萎縮を産んでいるかというようなことについては、ぼくなりにぼくの言葉でちゃんと話していきたいとは思っている。

 

14 いろんなものをちゃんと温かく見つめる。世界は美しい毎日の連なりなのだと信じる。

 

15 旭川。くぐもった空。霧雨。ぼくにとってU2Simple mindsもいつも懐かしい空と風の色と匂いがしている。

 

16 授業が変わらないなら別に昔ながらの評価でいいわけだよね。。。

 

17 中央線に乗って揺られているうちに発疹がひどくなってきた。

 

18 ぼくのここからの5年はスマートや洗練から遠いところへ向かっていく。日本の立ち直りには泥くささが鍵だ。でも新しい教育潮流はスマートで美しいをひたすら追求しているように見える。TOSS 的アプローチをあれほど嫌った人たちがどんどん削ぎ落としと効率と概念化によるステップを目指す。悲しい。

 

19 文章を読むことの本質は迷い込んで先に進めず同じ場所をぐるぐる回る、だと思う。それを保証できない文章なんて本当はただのビラかパンフレットだ。だが泥臭く迷うことに疲れた人は大雑把にさっさと読む方法を探す。そこまではいいんだけれど、そこで本質的問いを転倒させてしまいがちだと感じる。

 

20 授業づくりネットワーク次号巻頭座談会。深夜まで皆さん猛烈に話してくださり濃密でした。次号のテーマは「プレイフルを取り戻す(仮)!」 です。座談会にご登壇いただいた方は、石戸奈々子さん、上田信行さん、清水弘美さん、白松賢さん! すごい組み合わせでした。司会頑張りました 笑。

 

21 時間や場所や人間やそういうことで半ば強制的に決まってしまったことで、覚悟が決まることもあるね。

 

22 かつて同僚がJICAのプログラムでザンビアに行ったのだが、ザンビアの貧困を視察したスラムの写真を見せながら子どもに説明した。ぼくはそれを見ながらザンビアに行ったことはないけれど、これはきっと違うんだよなと思っていた。彼女はキンシャサのカッコいいセキュリティばっちりのホテルに宿泊したのだという。貧困を格差の視点でも捉えられないのはきっと違っているなと思った。キンシャサじゃなかったかも。久しぶりに関空から南海線新今宮へ。沿線の都市風景を見ながら貧しい国の問題は富の集中と、格差の絶望的広がりにあるんだと感じる。小熊英二が言うようにそもそも中流なんてなかったのかも知れないが、それにしてもぼくらの国の経済状況はもう少し実感として平坦だった。日本は貧困になった。

 

23 本が読みたい。野山を歩きたい。川の音を聴きたい。遠くまで見える山に登りたい。

 

24 まあガッカリはするけど、絶望はしない。

 

25 時間というのは残酷だ。この電車の中に何人が重信房子さんの出所に関心を寄せる人がいるだろう。そもそも重信さんをどのくらい知っているだろう。あれほどの大きな社会的影響力を発揮した事件・人物もわずかな時間でほぼ思い出されることもなくなるというのが人間社会の当たり前ってことなのだな。

 

26 みんな苦渋の判断を重ねていくんだ、そこで待っている同じように判断を迫られて決断してきた人たちに支えられて。

 

27 もぐる。とにかくもぐるんだ。

 

28

5月の記録。

学校ばん走は7校(小学校5、中・高3)

講座2回

観察授業17時間

実施授業9時間

校内研修5回

Ion1オンライン対話49時間

よく頑張りました。

学校訪問の回数は本務校があるので、昨年の半減以下。でも疲労感は同じくらい。本務校の授業は毎日4から5時間なので週14ー15時間程度。フルトヴェングラーウィーンフィル。ザ・グレート。今日はこれを聴いて寝よう。横浜の小学校での授業は、状況に応じて自在な対応を迫られ中。まあいい。担任陣はもっと大変だもの。

 

29 何も降りてこない朝。

早めに電車に乗る。電車はツール。思考ツール。読書ツール。