コアーク、NW大阪、葛城市立新庄北小学校、大阪市立東中川小学校、大阪市立豊里南小学校・・・

まさに線路は続くよ、という日常です。

コアークでの小さな会は26日夜。NW大阪は27日。箕面こどもの森、ラーンネット・グローバルスクール、探究堂の三つのオルタナティブ系スクールのみなさんの日常を実際に学習者に「なってみる」ことで体験しただくプラン。立命館大学の茨木校舎をお借りして。

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三つの学校は、もちろんそれぞれに面白く、それぞれに尽きぬ課題もあり。

 

 

新日本フィル サントリーホール 2019.1.24

もちろんかなり期待していったのですが、期待を遥かに上回りました。

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モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K. 588 序曲 
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op. 21*
チャイコフスキー:交響曲第1番 ト短調 op. 13 「冬の日の幻想」
指揮:ヤン・パスカル・トルトゥリエ、ピアノ独奏:クシシュトフ・ヤブウォンスキ

www.njp.or.jp

ヤブウォンスキは素晴らしいテクニックにささえられ、世界屈指のショパン弾きらしい、この曲の解釈者としての圧倒的な力を涼しく見せつける超名演でした。もう驚いてしまいました。アンコールは、革命のエチュード。サービス精神も満点。しかもこれまたコンチェルトとは全然違うショパンの激情を表現して圧巻。オケメンバーの拍手もすごかったです。

実は冒頭のモーツァルトが実にワクワクしない演奏で、チャイコフスキー、とても心配になったのですが、トルトゥリエ、まさに名匠。完全暗譜で臨み、指揮はショーマンシップに溢れながら、スコア読みは緻密。このちょっとダラダラになってしまいがちな交響曲の素晴らしさを堪能できました。

これだけ素晴らしい演奏で、驚き。しかし、金管が残念。特にホルン。日本のオケって、これだけ吹奏楽が充実している国なのに、どうして一部の例外を除いて、金管は今ひとつなのかな・・・。残念だけど、体格の問題なのかな・・・。

客席は7割くらいかな、もったいないよね。

 

岸和田市立朝陽小学校、国立市立国立第一中学校、横浜市立永田台小学校、あるといいながある横浜shares・・・猛烈な数日でした

本当は一つずつの場が濃厚で、一項目ずつ書くのが自分にも良いことはわかっているのですが・・・ちょっと気力がなく、新幹線でとりあえずの記録だけは残しておこう、と。

 

1月23日は朝陽小学校。今回は、ぼくは昼からの参加なので、提案授業はなし、重点研修最後の授業の参観と、放課後研修がミッション。

今回はリタリコの木村さんが同行してくださったので、授業者の中村さん、そして研修主任の大橋さん、グラフィックの長瀬さん、さらに市のとても優秀な指導主事であるKさんとぼくの6人で濃密な場を作りました。

今回感じていたことは、昨年度から10数回入ることで、ぼくはこの場の「内側の人」になりつつあるということでした。ですから、木村さんはこれまでのコンテクストと切れた「外の人」として極めて重要でした。特にインクルーシブ教育の専門領域に精通する木村さんの目から見た授業改善のポイントと、教員マインドの掘り起こしの手がかりの忌憚のない開示は貴重。「内の人」になりつつあるぼくの位置どりのチューニングの必要を感じることができて、ものすごくありがたい時間でした。

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授業は本当に素晴らしかった。彼女の柔軟さ、そして徹底して子どもと対話する在り方は、感動的。校内にはこれで2名のグラフィッカーが育ち、まだまだたくさん居そう。後はファシリテーションを如何にたくさんの先生ができるようになるか、際限のない対話を手放せる、などかな。

 

1月24日は、国立第一中。今回は、久しぶりに数名が同行。うれしい。高校の先生、中学校の先生、西日本・九州からも参加で、隣の高校の大野先生の教室を参観した流れでのこちらの訪問。ここ最近、オンラインでのやり取りも続いている優秀な小学校の先生も同行。さらに異業種の方もいて、本当に新鮮。太智さんの授業は本当にたくさんの人の輪の中で育まれていく、すごいことだな、と改めて思いました。昨年と今年との違いも本当にはっきり見えてきて、頭の中がぐるぐるします。大根の収穫はもう、圧巻。

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1月25日は、永田台小学校。新しい学校長に変わったわけですが、永田台のエキサイティングな空間をワクワク楽しみながら、さらに新しい課題を擦り合わせて進んでいこうとする流れをしっかり作っておられて、素敵でした。

ぼくは、飯干さん、堤さんの教室での読み聞かせ、とても楽しかったです。

詳しくは、当日ご一緒した成田先生のブログで。

tokinomahoroba.blogspot.com

5名の個別級担任との公開対話は、個別級の打ち合わせの模様を再現していただくなど、かなり振り切ったお願いに、おずおずと、でもしっかり付き合ってくれる5人に感謝。授業を見れば5名の協同性は明らかなので、授業づくりのプロセスにこだわって対話を重ねたのですが、初めての取り組みで、いろんなこちら側の気づきや課題はあったけれど、学校には可能性のある形を一つ残せたかな、と思いました。

ここにも素晴らしいグラフィッカーがいました。阿部さん、素晴らしい。例の住田さんの本の挿絵も彼女が描いたのかな?

カラフルな学校づくり:ESD実践と校長マインド

カラフルな学校づくり:ESD実践と校長マインド

 

成田さんの冒険的なリフレクションは刺激的でした。きてよかった。やってみたいことがいっぱい!

1月26日はあるといいながある横浜sheresに呼んでいただきました。ぼくよくわかってなかったのですが、青山さんに、西村さん、なんと、このサークルよく知ってる人がいっぱいでした 笑 今回は、読み聞かせの提案のあとは、二年間の仕事を一緒に時間まで旅していただこうという流れでした。とにかくやっちゃおう、という感じ。今ぼくが考えていることは、緩やかだけれど確かな場の設計のおかげで、気持ちよく話せたかなと思います。みなさん、ありがとうございました!

 

授業づくりネットワーク名古屋集会終わりました 2019.1.19

北海道からほとんど日帰りに近い強行日程になりました。

まだ電車に揺られていますが、とにかく終わりました。

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20名弱の参加者のほとんどのみなさんが、下記の本を持ってきているというのはすごいことだと思います。

授業づくりネットワークNo.30―授業記録を読もう! 書こう! (授業づくりネットワーク No. 30)

授業づくりネットワークNo.30―授業記録を読もう! 書こう! (授業づくりネットワーク No. 30)

 

午前中は、奥井さんのクラス会議実践を佐内さんがストップモーション授業記録スタイルで記録した授業記録を拠り所に、この日の授業を実際に見ながら参加者とストップモーションビデオ検討する企画。

奥井さんの凄みは、わかっていることと考えていること、わかっていないことと考えていないことを、クリアに語ることです。それと、大づかみにした後はまずやりながらブラッシュアップする。そのブラッシュアップの過程で、元実践の内包する仕掛けの意味に奥井さん自身が気が付いていく、というところです。

例えば、今日は奥井学級のクラス会議がトーキングスティックを使わないことについて会場でも議論になったわけです。で、使うのが当たり前だと思っているぼくに、奥井さんの実践の筋道の解説は、ガツーンと来ます。おもしろいのです。ただしその議論の過程でトーキングスティックという仕掛けがなぜあるのかということについて、より深く本人も僕らも理解することになっていく・・・これは、奥井さんと話したり奥井さんの授業を見たりするごとに感じることです。

それとともに、一斉授業を仕分けする研究手法のようだったストップモーション授業検討が、活動型の授業の研究の手法としてはどのようにリメイクされて機能していくのか、そういうことが、佐内さんという名ナビゲーターの存在によって、クリアになってきたことが、大きな収穫でした。

 

午後は伊藤敏雄さん。彼の最新刊から一部を、参加者で読書会し、その後伊藤さんがミニ講演。そして理事と伊藤さんで座談という流れです。ぼくは伊藤さんの実践群をちょっと誤読していたかも、と思いました。伊藤さんの仕事は、本来公教育がやらねばならない、できなければならない仕事の、丁寧な補完なんですね・・・。いくつかの指摘は実践レベルにおいて、あまりにも真っ当なものばかりで、でもそれを公教育が概ねできていないというのは、深刻です。

勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた

勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた

 

いや、東日本に居住拠点を置き、北海道を基本に、関東以北の学校に概ね入っていたこれまでのぼくには、こうした仕事の意義や価値は、本当のところ「イメージ」できていなかったと正直に告白しなくてはなりません。

たとえば下記の本の意義も、関西、四国、九州の学校に集中的に入る経験をさせていただくことで、初めてわかったと、恥ずかしながら、そういうことなのです。

国語科授業のトリセツ

国語科授業のトリセツ

 

ということで、伊藤さんの実践の意味や価値は、ぼくが考えていたよりも実に基本的で、また義侠心にも似た篤志的マインドに支えられて彼が積み上げてきた現場知の粋なんだなということがわかりました。

今回の読書会は、小さなテーマと、話し合いの仕掛けを作りました。これもそれなりに機能することがわかって収穫でした。

いつもながら、重厚な参加者と彼らが誘ってくださった若い先生によって構成された会になりました。小さな集まりだけれど、きっと大切な灯がまた増えたと思います。

最近、亡き母のことを思います。彼女が掲げた図書館運動、読書会活動は、小さな小さな実質の積み重ねの連続の中で、広がっていたものだったのだな、と。

 

春から交通機関には完全に見放されているな

春からチケットを流して買い換えること、既に数回。

今日は車で新千歳まで行かずに、旭川からJRを使う判断をしたのですが、見事に裏目に出ました。JRは大雪による信号機故障で千歳線一時運休 笑 LCCの搭乗時刻には間に合わず。最終便に近い飛行機の便を取り直し、なんとか明日の会には間に合うだろう・・・。電車で原稿の見直しをし、夜はベテラン・若手と3人で少しだけ呑む予定でしたが、それも全部ダメになりました。

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気持ちの立て直しが難しい。

ラーメンとチャーハンを暴食し、コーヒーをがぶ飲みして、ようやく落ち着いた新千歳空港。取り組む予定の原稿に全く手をつけられません。

残念な自分。

父に朝、今日はいけないと連絡すると、斎藤傑さんが亡くなったから、その通夜や葬式の準備があるんでいいよ、と。そうか傑さんが亡くなったのか。ぼくは彼が彫刻美術館の館長だった時に、当時のクラスの子どもたちを連れて、生徒会誌のクラスページの取材に行ったのでした。傑さんは、ぼくが郁夫の息子だと知っていたのだろう。まあ、時効だから書いてもいいと思うが、F越Kさんの有名な寄木造りの木彫刻を、子どもたちの前でバラバラに外して、子どもたちに触らせてくれた。

素晴らしい大人というのは、いるのだ、ちゃんと。

ありがとうございました。

 

大雪だった

名寄のイオンモールまで1時間もかかりました。

大雪だった。

イオンにさえ誰もいない。

高齢者も育児ママもイオンにさえたどり着けない日。

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フードコートで、原稿を書く。少しだけ書けました。寒かったけれど。

これが昨日だったらよかったのだけれど、まあ、そういうことだよなぁ。

明日は名古屋か。

港区立赤坂中学校へ 2019.1.15

甲斐利恵子先生の国語教室へ。

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一昨年の12月以来です。

やっと見に来ることができました。今日も心が動きっぱなしでした。

終了後2時間リフレクションができたのも嬉しかったです。

これが甲斐先生の教室に来る3回目でした。今回は澤田英輔さんにお誘いを受けての訪問。聖学院の筑田周一さんが一緒。それに定点観測している筑波大学院生の米田真琴さんも。

2時間目と6時間目を拝見する予定でしたが、2年生がインフルエンザ・・・。2時間目の中学校3年生クラスのみを拝見。

今回の授業は「おくのほそ道リレー音読発表会」。

10のペアが、あらかじめ渡された15のおくのほそ道の章段から選んだ章段を、原文朗読と訳文朗読をそれぞれが担当して交互に朗読していく。その後、それぞれがその章段へのコメント発表する。数名から朗読+コメントへのコメントをもらう。甲斐先生が少し解説を入れる。とてもシンプルな授業の流れ。ペアはくじ引き。子どもたちが選んだ章段を「持ち寄る」ことで、おくのほそ道の世界が開かれていく。昨年度(2017年12月)に見せていただいた「フクシマを持ち寄ろう」の単元にも、どこか構造的には似ています。

授業を見始めると、もうぐるぐると自分の中で内省が起こり始めます。我が身を、我が授業を、二組の子どもたちの発表に、そして、子どもたちの力とそれから発表の場の力を信じる甲斐先生の姿に、立ちつくしてしまいます。

例えば、原文と訳文の交互読みは、ぼくは教室でしていました。教師と子ども、子ども同士という形。さらにぼくが原文や訳文を飛び飛びに読み、子どもがそれに対応するそれぞれを読んでいくというような・・・。でも、これは美味しくない古文にふりかけをまぶして食べさせているような活動なのだ、と胸を突かれます。甲斐さんの教室の子どもたちは、ペアで読み楽しみ、読み味わっている、全然レベルが違い過ぎます。見ているもの、見えている先まで違うんだと思う。

日本中のどこのクラスもそうであるように、ルーツの違う子もいるし、発達の凹凸の大きい子どももいる。だが、学習記録をメインの媒体として進められていく一人一人への深い理解は圧巻ですし、それを基盤に進められていく国語教室は、本当に豊かです。中3のこの時期に、直接受験とは無縁にも見えるこうした単元活動を、子どもたちの納得の中で実現していくことの意味も価値も、ぼくはわかっているつもりです。

ああ、そうでした、過去二回も、ぼくは甲斐先生の教室で、自分にはもっともっとできることがあったのでは(あるのでは)という深く重い問いに向き合ったのだった。

見る視点が多様で見る力が高い3人の方と見るのはとても刺激的です。

平素の甲斐学級を時折解説してくれる院生の米田さん、甲斐先生のさらっと話してしまうポイントをこだわって問い直す澤田さんと筑田さん。またそれぞれのこだわりのポイントが違うから面白い。澤田さんが自分のカンファランスとの違いをクリアに言語化するのもすごいなあと思いました。

甲斐先生の言葉にはしびれました。いくつか書き残しておきます、自分のために。もちろん文責も、ぼく。

・インタビュー三昧。その子の前で書きながら。話題提供してから聴く。

・鋭いことを言うことが素晴らしいことだと思い込んでいる。鋭いことは、人の心に届かないのよね。

・言いたいことが山のようにあって、それを切り捨てられない子だった。

・受験勉強も気になるけれど、ぼくらが教室で勉強するということは、そういうことではないと思うんです。

・言い換える力。

・手を挙げるという壁

・批評の言葉をためる。

・名前を呼ぶことでコメントした甲斐があった。

・他者がいることでどれほど自分を伸ばすのかに気づいている。

・朗読とコメントを聴いた後、Aさんがコメントを発表している時の表情を見て、ああ自信をなくしたなと感じたので…。

 

澤田さんの振り返りは、こちらです。これがまた、すごい・・・。


askoma.info

それにしても、今日はなんだか興奮しました。

ボイスレコーダーで直前のコメント発表の子の音声を全体の場で聴かせた理由に「遭遇」した時、感動と、彼我のあまりのレベルの差とが、ごちゃ混ぜになって一瞬、泣きそうになリました。まだぼくには公教育の現場でやれることがたくさんありそうだ、と思いました。

 

6時間目が無くなってしまったので、まっすぐ空港へ。

雪の北海道へ。千歳空港は結構強い雨。冬の北海道は、数年前から軸がずれ始めていると思います。北上するに連れて、みぞれになり、雪になり、大雪になりました。北海道も明日から学校が始まります。

パソコンのデータを整理する

ぼくのパソコンや外付けHDDの中身は、ぼくの頭の中のようになっている。この数年、うまく整理できないものがバラバラにあちこちに溜まって、ぐちゃぐちゃになっているのです。

今日は、それを少しずつ掘り起こして整理しています。それを整理しないと、結局原稿にたどり着かないのです。

毎年毎年、必ず使っているカレンダーを見ながら、今年はどんな年になるのだろうとため息が出ます。

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数日前スキー場で久しぶりに心臓が苦しくなりました。春からの生活のこととか、進まない原稿のこととか、いろんなことが、現実的になってきているから、なのでしょう。

考えてみれば、学校はぼくにとって、28年間、常にストレスフルな場所でした。そこを頭に思い浮かべるだけで、胸が苦しくなって息ができなくなるような、そういう場所でした。そんなところでずうっと仕事をしてこれたのは、何故なんだろうなあ。そして、それでもまたその場所へ、少しずつ戻ろうと思うのは、どういうわけなんだろうなぁ。

データ整理をしていると、mp3に変換しておいた、高校時代の合唱の音源が出てきました。それを何度か、聴いています。