いろんな人に出会う

それを出会いと言って良いのかどうかわかりませんが、ぼくは、人間の交差点のような場所に立っていて、いろんな人たちに出会います。

一瞬の交錯だけの人。すぐには交差点を渡らずにしばらく一緒に車の往来を眺めてくれる人。まあ、でも交差点ですから、みんな必ず通り過ぎていきます。

研修会の申し込み担当などをしていると、ここでもたくさんの人に出会います。一度申し込みをされて、そしてキャンセルされる人。例えばそういう方の中には、申し込み時のメッセージに病休からの復帰というようなことも書いてあったりして、ああ、研修会までたどり着けなかったんだなと思ったりするのです。それでも。それでも、一瞬この交差点まではやってきてくださったのだ、と。

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映画「ダンボ」を見ていて思ったのは、当たり前のことなのですが、「ダンボ」は異形の存在の物語なんだ、と。こんなに綺麗な映像なのに、中学生の時に、旭川の河原館で見た、あの「フリークス」を一瞬思い出したりするのでした。そして「フリークス」がそうだったように、興行主こそが、一番の異形のものであることが見えてくる・・・。

そこから、ぼくの心持ちが、中学生の時とこんなに違うのはなぜでしょうね。

ぼくには、ずうっと焼け落ちていくドリームランドの前に佇む強欲の塊の興行主が気になってならないのでした。あの興行主の孤独は、どれほどのものであろうか、と。

 

昨日は速度違反。15000円か。

ここでもまた、ここでしか出会わない警察官が二人。

今日はひどい一日だったな

今日は概ねひどい1日でした。

自分の、さもしい感情と向き合うのはつらいね。

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本当はずうっと前から知っていて、見ないようにしているだけなんだよな。

ぼくの願いは本当はほぼ一つに収斂されるのだけれど、それは自分の現実とは恐ろしく遠くかけ離れているんだ。他には何も用意できないから、静かに「ここ」にい続けるしかない、そういうことなんだな。

 

静かな1日でもあり

世間的にはお祭りのような1日だったのですが、ぼくは、父とじっくり話をしたり、授業づくりネットワークのワーキンググループでやりとりをしたり、オンラインで3人の人と丁寧に話をしたり、静けさの中にある1日でもありました。

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東京の桜を思いながら、静かにいろんなことを思い巡らす一日。

大切なことを手放さずに生きるというのは、難しいけれど、大切なことであり。


沢田聖子 - 青春の光と影

沢田聖子を聴く、夜。この曲はイルカが彼女に贈った曲だけれど、やっぱり沢田聖子のこの時期にしかない危ういほどまっすぐな声で歌われるべき歌だったのだなあ。

ジャンヌ解散なんだなぁ。続けていくって、大変なことなんだなぁ。

ひたすらワーキングチームを作る・・・

父の見舞いをし、5月刊行の本の校正をし、NPO授業づくりネットワーク関連のワーキングチームを10チームくらい立ち上げました。

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猛烈な一日でした。こうして2018年度最後の1日が過ぎて行きました。

今日は、billy Joelを聴いていました。

ニューヨーク52番街(期間生産限定盤)

ニューヨーク52番街(期間生産限定盤)

 

世間は明日から2019年度のスタートなのか。 

 

 

授業づくりネットワーク2018郡山終了  2019.3.30

今回は、佐々木潤さん、阿部隆幸さん、京野さん、菊地南央さん、佐内信之さん・・・ということで、授業づくりネットワークが誇る実践者・論客そろい踏みの贅沢な研修会。

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ネットワークでの講座は21年ぶりだという京野さんの講座、素晴らしかったです。

また、佐内さんの問いが素晴らしく、フィッシュボウル型での座談会、とても面白かったです。研究的であるということの価値、こういうことだよな。なかなか学びの系譜を考えていくことの意義の理解が進まない若手の先生方にたくさん触れて欲しい場でもありました。

郡山に年度末に30名。ありがたいことです。また、こちらが元気をいただける、そういう研修会でもありました。

これで、2018年度のぼくの仕事、コンプリートです。

さあ、もうすぐ2019年度のスタートです。

リフレクション書籍出版記念トークショウin紀伊國屋書店新宿本店 2019.3.28

リフレクションに関する3冊の本が刊行になりました。その執筆や編集に関わった3人(渡辺貴裕さん、山辺恵理子さん、ぼく)でのトークショウ。全く違う出版社三人の乗り入れというのは滅多にないことだそうで、これも渡辺さんの機動力ですね。

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お二人とはそれなりのお付き合いの年月も積み重なっては来ました。とは言え、今を時めく実践的研究者の間に入るのはなかなか大変やなあ、とも思っていましたが、とても楽しい1時間半でした。

ぼくが話したことに関わってだけ少しお話ししていくと・・・。 

授業づくりの考え方 ―小学校の模擬授業とリフレクションで学ぶ

授業づくりの考え方 ―小学校の模擬授業とリフレクションで学ぶ

 

これは、模擬授業の場面をどう協同的にリフレクションしていくかを、小学校の様々な教科・教材を取り上げながら、かなり克明に描き出していく、類書のない本です。学校の授業研修は概ねどこも手詰まりになっているわけで、校内研修を推進する先生には絶対のオススメの一冊と思います。学習者だけで進めていく話し合いが次のフェイズに進むための問いが渡辺さん(わたあめさん)から提示されるわけですが、ここの面白さと難しさとが、この本の肝でもあるとぼくは思って読んでいました。特に小4の国語「話し合い」の授業の節は白眉です。

リフレクション入門

リフレクション入門

 

こちらの本は、少しだけ難しいけど、初学者でも読める入門書。学校の中で教職員が育ち合っていくための必要な手がかりはほぼここにあると思いました。コルトハーヘンの実践・理論をベースに書き進められているわけですが、その研究的・哲学的・時代的背景、キーパースンなどについても、本当に丁寧に丁寧に語られている一冊。研究的であるって、すごいことやなあと思います。リフレクト5名の中心座標軸が少しずつ違うんだなということも読んでいくと感じられて、こういうことも、研究的実践者を自認するぼくとしてはめちゃめちゃ面白いのです。

授業づくりネットワークNo.31―リフレクション大全 (授業づくりネットワーク No. 31)

授業づくりネットワークNo.31―リフレクション大全 (授業づくりネットワーク No. 31)

 

で、ぼくらの本。この本を山辺さんは「ミックスフライ定食」と会場で呼びました 笑 実に見事な説明。ぼくらは基本的には現場人なので、現場での模索をできる限り総覧出来るようにしたいということでもあり、その願いは伝わっているとわかって嬉しかったです。胃もたれ度数の高さも・・・。

 

ぼくからの大きな問いは、アジアの研究グループであるリフレクトと長きにわたって関わるコルトハーヘンさんにとっては、この継続的な関わりはどういう互恵的な営みなのだろう(先日の山田洋一さんの提案にも触発されつつ)というもの。

それと、結局リフレクションは協同的な形の中で発生していくもの?・・・(ある程度の)セルフリフレクションはどのような道筋で生まれうるものなんだろう、ということ。

帰り道は、国立駅で降りて夕闇迫る素晴らしいさくら通りをゆっくり歩いて帰ってきました。こちらに来て3回目の桜。それ以前にも一度見ているから4度目の桜。こうしてまた美しい季節のトンネルを歩けることをありがたいと思う夕方でした。

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九月、東京の路上で 燐光群 2019.3.27

明日のリフレクションの会もあるのですが・・・。

今日は打ち合わせの予定が先方の事情で白紙になってしまい・・・まだ当面この宙ぶらりんが続くんだなあ、と。

宙ぶらりんの自分と向き合うのもしんどいので、芝居は助けになりました。

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ザ・スズナリ。19時。アフタートーク坂手洋二中川五郎さん。

関東大震災時に起こったジェノサイドがテーマ。2時間半ぶっ通しの史実を掘り起こす「報告劇」のスタイルは過剰。一つの表現スタイルの極北、なんだけれど・・・。

ぼくはこの方法を選択しないなあとも思います。それは終演後に中川さんが歌ったプロテストソングに対しても同様です。

ぼくは、ペーソスや笑いを真ん中の側に置きたいなあと、思います。

もう少し笑いたい、と思うのです。

会場はほぼ満席でした。

関東学院小学校の校内研修でした

学校長の岡崎先生とのご縁で、お伺いしました。岡崎先生とはネットの世界ではもう30年近いお付き合いになるのでしょうか。ありがたいことです。

20名ほどの先生と、国語の授業をワークショップ的に体験いただき、その後、リフレクションについても具体的な映像を見ながら、一緒に考えました。

本がいっぱいの学校、嬉しいです。

終わった後お声がけくださる先生もいらして嬉しい。司書さんとももっともっとお話ししたかったのですが、私学は、というか、この時期の学校は、本当に忙しいですね・・・。こちらの学校に限ったことではなく、です。

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確かに学校の先生は春のこの時期に気持ちのリセットをして、次に進める。そういう素晴らしい職業ではあるのだけれど・・・でも、何でしょう、この年を追うごとの忙しさは。

このままでは、春のこの時期さえ、リセットの役割を果たせなくなってしまうのではと、そんな心配が沸き起こってしまいますね。

参加の先生の笑顔がどんどん増して、嬉しい気持ちになる時間をいただきました。

みなさん、ありがとうございました。

桜が咲き始めました。

今年度のお仕事は、後二つです。

一つずつ丁寧に取り組む。歩くように。確かめるように。

父は、ソーシャルワーカーと話した直後だったということもあってか、とても調子が良さそうでした。大きな病院には父と同じようななんだか宙ぶらりんの高齢者がいっぱい。

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オンラインでの支援は3名。どの人も本当に人間的な魅力にあふれていて、しびれます。こりゃあ、責任の重い仕事やなあ、と思います。

結局4時間以上話した後、その勢いで教職研修誌の原稿を書き上げました。一つずつ一歩ずつ進んでいきます。

今日は雪になったり雨になったりの1日でした。

いよいよオンライン支援がスタートしました

今日から、いよいよオンラインでの支援が始まりました。

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お一人につき二ヶ月で4回を単位に進めるのですが、今日はまず初回のお二人。

めちゃめちゃおもしろかったです。

実はぼうっとしていて、モニターのお一人を含めて第一クールは13名もの人数に・・・(失笑)。でも、まずはいいかな、この感じで、と思います。

多岐にわたるそれぞれの関心領域にフィットするお話をするために、僕自身もたくさん勉強しなければいけません。