揃わない前提の授業とクラス・・・授業づくりネットワークNo.47 刊行です

黄金の三日間に代表されるような、やや古くなりつつある「授業開き」「教室開き」に対して、そろそろ新しい状況に呼応する提案を必要としてきていると感じています。これまでのたくさんの提案に十分なリスペクトを持ちつつ、今考えうる精一杯の新しい提案を目指したものが、今作「揃わない前提の授業とクラス」号です。

 

4月の授業開き学級開きに向けてぜひ意識と知識の更新を、この本で測ってほしいと願っています。ぼくは理事長として、「巻頭言」を書きました。賛否両論覚悟の上で、少しキツめに角度をつけて書きました。

今回もびっくりしていただける執筆陣です。

 

巻頭言より一部

「横並び一斉の授業スタートは、伝統的な授業構造が最後まで手放さない頑固なシミのようなものだと感じています。そこに教師のインストラクションからスタートするというお約束が張り付いています。これを止めるところから授業を捉え直せないかなと、そう考えているのです。」

 

 

1on1オンライン対話の新規募集を若干名行います(3/2)

ぼくは数年前から全国の学校教育周辺の人たち(教員とは限りません、学生やNPO役場、学校に関心のある人など様々です))とオンライン対話を続けています。現在は約60名の方と月60回程度実施しています。新年度を迎えますのでこの年度末から年度始めの時期から対話を希望する方を若干名募集します。

 

1 基本はメッセンジャービデオもしくはzoomを使います。

2 二カ月ごとの日程調整です。二カ月目の中旬に継続確認をし、連絡がない場合は自然退会というシステムです。ただし今回は年度末年度始めの時期で不安要素の大きい方も多いので、3月17日ー5月31日までの希望募集とします。

3 期間中、1-4回の間でご希望を採ります(それ以上は要相談です)。主には夜の時間と早朝の時間です。週末の日中やこちらの業務がない場合は平日の日中を使うことも可能です。

4 一回50分がひと単位で料金は3000円。2回分を繋ぐことも可能です。

5 対話の内容はご希望に合わせます。教材分析・授業づくり対話、校内研修対話、学級づくり対話、学年経営対話、校務分掌対話、教育情勢対話、職員関係対話、学校支援対話、人事対話、ペア読書、採用対策、あるいは以上の組み合わせなどなど多岐にわたります。話したいことを話してくれというような変わった依頼の方もいらっしゃいます 笑

6 振込先は日程が確定しましたらご連絡します。

7 連絡はFacebookメッセンジャーのグループ機能を使っていますのでメッセンジャーを使えることが条件です。連絡個別は大変なのでグループ送信しています。グループに一時的に入っていただくことが条件になります(グループ内での交流などは特にしません、あくまでもぼくの連絡しやすさの都合です)。

メッセンジャー、メール、Twitterのメッセージ機能のいずれかでご連絡ください。

9 3月7日までに、回数、希望曜日、時間帯(できるだけ希望は広めにお知らせください)などと合わせてご連絡ください。

以上です。

 

すぽんじのこころでつぶやく 2024年2月上旬

1 歯がギューギュー、ギシギシ言っている。

 

2 差別って、あからさまに行われるものは極々少数です。ほとんどが淫靡にそれと気づかれにくい形で、しかも結構多くはご本人も無自覚に行われるものなんですよ。誰だって差別がいけないことはわかっている。その上で行われるものがあからさまであるわけがないよ。でも被差別者にはわかる。そういうもの。

 

3 自分で終わりを決めるってすごいことだと思う。ぼくそうしたい。また終わりをちゃんと自分の思うようにできるくらいになりたい。

 

4 今朝は道にメジロヒヨドリがたくさん降りて餌を探しまわっていた。彼らは雪が来ることを知っているんだと思う。

 

5 今日は昨日からの雪だったが、普通に出てきた。学校までのバスがうまく走っているかどうか。これは行ってみないとわからないね。

 

6 雪をめぐっていろんなことを考えた日だった。

 

7 久しぶりに素晴らしい演奏を見つけた。ブラームスのピアノトリオ。なんと、リーリャ・ジルベルシュテイン、ダヴィッド・ゲリンガス、トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー。かなり感動している。

 

8 中東の時代なんだな。サッカーってお金の動くスポーツでもある。アジアの中でもいろんな価値が動いていて、気がつかないうちに、彼らの方が裕福になりつつあるのだろう。インドネシアベトナムも伸びてくるのでしょう、この後。

 

9 ETVで「二風谷に生まれて」を見る。貝沢正さんたちの家族の100年。途中様々な人が出てきた。紋別の畠山敏さんも。船長として知られアイヌの漁業権獲得のために戦ってきた彼とは、若い日に彼の番屋でぼくはチャランケした。最後は酒を掛け合い殴り合う大喧嘩になった。ぼくは彼の「お前は何を教えているのだ」「国語ってなんだ、俺はアイヌだ。俺の言葉はコクゴではないのか」という問いかけに返答できなかった。国語を教えるということは本質的に差別的行為だと自覚しながら教えている。

 

10 薬師丸ひろ子。Woman。ああ、泣いてしまいそうだ。美しい時代が全部ここにある。

 

11 歯が痛い。今週忙しかったからな。

 

12 眼精疲労。軽い頭痛。歯痛。おやすみなさい。

 

13 ゴミを出してこよう。朝は3人の先生とお話。3人の頭文字が全部K。3K。中身はもちろんとても豊かでした。

 

14 外気は氷点下15度くらい。ゴミを出してくる。これだけでも大変な作業。今朝はそれでも20度までは下がらなかったようだ。

 

15 やりたいことがいっぱいあるのになあ。

身体が動かない。音楽に埋もれて沈んでいくのかな。

 

16 我慢していたが、ついに薬を服用した。まあしゃあない。よく頑張った。

 

17 ついに聴けなかった小澤をずうっと聴いている。サイトウキネンオーケストラは、NBC響みたいになってしまうのかな。それでもいいなと思う。

 

18 小澤征爾逝去は自分にとってものすごく大きいダメージであったようだ。

 

19 小澤征爾は国民にわかる形でNHKのあやうさを劇場化した最初のアーティストであったと思う。しかも彼はぶっ壊すと放言して自分が瓦解したポピュリストのようではなく、悔しさや哀しみを芸術的成長によって認めさせた人物だった。NHK はおそらく追悼番組を作るがさて歴史とどう向き合うのだろう。

 

20 別のSNSでc大学の名誉教授がいきなり絡んできた。どうして会ったこともないぼくが、文脈も共有していないあなたに、返信をすると素朴に信じられるのだろう。道でいきなり文句を言ってきた人に取り合うかどうかぼくに寛容さと暇加減に寄るね。

 

21 探究や自由進度学習への保護者と思しき方々からの批判が少しずつSNSで見えるようになってきたな。そりゃあそうだよな。どっちも教科書通りの授業の弱さや欺瞞に気がつかない人に、概ね、出来っこない難しさだよね。流行りやかっこよさに惹かれてチャレンジする人が増えてきてるんだろうなぁ。

 

22 なんかつらいな。

 

23 ウイスキーで痛み止めを流し込みながら、ミスタードーナツを食う。

 

24 今日はギリギリになってしまった。何かがうまくいかなかったのだが、何がうまくいかなかったのだろう。。。

 

25 この数年、ぼくがある時期特別な思いを重ねながら一緒に研修を進めたぼくより若い仲間たちが、ポツポツと死んでいくようになった。東拓さん、小林直樹さん…ぼくもいつ死んでもおかしくない、そういう歳になったということだ。おいぼれが、這いつくばってしがみついて、授業している。自分のことだね。

 

26 2月14日に講座をすると参加者からバレンタインのチョコレートをいただけることがあるとわかった。来年もやるしかない…。



 

【ご希望連絡お待ちしています】2024年4月から2025年3月までのばん走予定です(4月15日更新)

現在までにお話をいただいている学校を反映しました。現在までに学校・研修センター等からのご依頼は154日分入っています。ただ、この数日様々な事情で若干日程がリリースになっていますので、お申し込みのチャンスかと思います。

○は可能な限り引き受ける日程です。前後の学校に地域が近い方が嬉しいです。

△は条件次第で引き受ける日程です。

記号の後に「セミナー」の文字が入っている場合は、日中は空いているが、夜記述のセミナーが予定されているという意味です。

 

なお、ばん走についてのお金などの条件面は次の記事をお読みください。

また、ぼくのばん走がどういうものであるかは、次の記事を読んだ上で、できれば、フェミックス社から出ている『学校とゆるやかに伴走するということ』をお読みください。

下記が、現在までの状況です。





ご確認の上、どうぞご連絡ください。基本的には連絡が早い順番に対応します。

2023年度主催講座(2−3月分) あざみ野(2/13)、国立(2/14)、小倉(2/22)、名寄(3/1)、阪急園田(3/8)、札幌(3/20)

今のところ、次のように動こうと思っています。

まああんまり集まらなかったりやめたり、色々あると思います。ここに掲載は、自前のもののみ。依頼をいただいて(しゃべくりメインのオンラインの会含む)開催する方向で検討しているものは、まだ載せていません。

講座予定

4月

8日 → 10日 名寄1/4「新年度の授業づくりと学級づくり」

www.kokuchpro.com

9日 稚内1/4「一年を見通した授業づくりと教室づくり」」

18日 横浜(あざみ野)1/6「学級通信を書く」

19日 国立1/6「学級通信を書く」

26日 大宮1/4「新年度の授業づくりと学級づくり」

5月

11日 茂原1/4「授業づくり学級づくりの対話 1」

6月

2日 市川(本八幡)1/「授業づくり学級づくりの対話 1」

6日 甲府1/「授業づくり学級づくりの対話 1」

15日 小倉1/「授業づくり学級づくりの対話 1」

20日 横浜(あざみ野)2/「授業づくり学級づくりの対話 1」

21日 国立2/6「授業づくり学級づくりの対話1」

28日 仙台1/3「授業づくり学級づくりの対話 1」


7月

5日 大宮2/4

14日 茂原2/「授業づくり学級づくりの対話2」

20日 名古屋1/2

26日 尼崎(園田)1/4「授業づくり学級づくりの対話 1」

 

8月

9日 仙台2/3「授業づくり学級づくりの対話」

www.kokuchpro.com

16日 名寄2/4「授業づくり学級づくりの対話」

22日 横浜(あざみ野)3/6

23日 国立3/6

27日 稚内2/3 → 11月26日へ

9月

19日 尼崎(園田)2/4

21日 徳島1/2

24日 札幌1/4

www.kokuchpro.com

29日 甲府2/4

 

10月

5日 市川(本八幡)2/4

17日 横浜(あざみ野)4/6

18日 国立4/6

19日 茂原3/4

24日 仙台3/3


11月

1日 札幌2/4

2日 名寄3/4

11日 那智勝浦

16日 尼崎(園田)3/4

21日 本八幡3/4

26日 稚内2/3

 

12月

6日 小倉2/3

12日 横浜(あざみ野)5/6

13日 甲府3/4

14日 国立5/6

 

1月

31日 茂原4/4


2月

1日 市川(本八幡)4/4

13日 横浜(あざみ野)6/6

14日 国立6/6

22日 小倉3/3

3月

1日 名寄4/4

8日 尼崎(園田)4/4

20日 札幌4/4


すぽんじのこころでつぶやく 2024年1月下旬

1 日本企業の低生産性問題は深刻だが、それは小中高の授業・子どもたちを見ていると、当たり前だがそこから地続きだと思う。一方で子どもたちにやる気やこだわりやひたむきさを求めることが、巧妙に企業や経済団体の生産性向上に絡め取られていくことにもグサグサする。学校の努力は引き裂かれている。

2 セルマソング。泣きそうだな。

3 まじ久しぶりに痛いな。

4 今日は、ゴールデンカムイを観てこようと思っている。でも観る前から、もう心が整わない感じではある。

5 高校生のぼくに、深く響いた曲だった。ハリーズBAR  加藤和彦

6 奈良教附属のカリキュラム問題も、SNSには、学習指導要領の法的遵守は規定事項だという前提の上に、議論構築する人たちがいる。が、未成熟な議論の上に強行されたプロセスを脱臭したところから発言するんだな、と思う。議論してはいけない聖域など一つもない。

7 寝ると、多分食いしばるのだと思う。起きるたびに歯が痛む。いや、歯が痛くて起きるのかも知れない。

8 映画「ゴールデンカムイ」を観た後、ずうっとモヤモヤした感情もあり、昨夜からいろんな方の書き込みを読んでいる。こうした時、自分の感情を誰かが説明してくれている、という感覚にシンクロしてしまいそうになることにも注意しないといけない。色々難しいんだ。

9 名寄市は氷点下24.6度。正月からの全ての紙資源ごみを出してくる。こういう朝は、絶対、素手でドアノブを回してはならない。

10 これを超える演奏はまだ聴いたことがない。
チャイコフスキー。冬の日の幻想。
ティルソン・トーマスも不治の病と聴く。聴くチャンスはあったのにな。

11 現場の実感として、学び方を学ぶとか、「メタ認知」する力を育てるとか、これは無理筋だなあと思う。少なくとも多くの子供達を育てる指標として機能させられうるものではないと思う。そういうことも引き続き授業で取り入れはするけれど、それは届く子、強化される子に向けてだな。

12学校の人員確保問題は喫緊課題だが、「誰でもいい」わけではないことも、みんな黙っているけれど、現場に関わる人はたいてい知っている。最低でも人を確保することと質を担保することとは一体じゃないといけないわけだ…。そして多分後者がより根深く困難になってきているのだと思う。

13 今週の本務校終了。今日は5時間。今日は久しぶりになんだか楽しかった。3月までの方向が定まったからかな。霜柱の写真を子どもたちと見た。

14 新千歳空港駅混乱。手稲ー小樽が高波氷結。小樽に行きたい韓国からの観光客、大変だ。。。駅の方誠実に対応しているなあ。

15 家が本だらけで、頼まれた資料が見つけられない。自分が書いた本だから、自分の一部が行方不明になったようで、気持ちが限りなく沈む。

16 照ノ富士はすごい。本当にすごい。今この時代に本当に強靭な精神を感じる。「壁」なんだな。

17 桐島氏死亡。ぼくは揶揄も否定もできない。90年代以降の民間教育運動を支えた多くの人(もちろん自分も)、今の教育インフルエンサーの人の中にも「あの時代に生きたら、あの運動とどんな距離で過ごしたか。少し遅れてきて自己表現の形も場も変わっただけなのでは」と思うことがこれまでも何度かある。

18 2012.12.9に浸けたクサボケ酒を毎晩一口飲んで寝ている。個性的な味。これ、多分うららを抱っこしながら散歩がてら、上士幌中学校の庭で採取した実だと思う。11年以上経ったのか。あっという間だな。あの時僕はまだ46歳だったんだね。

 

2023年度研修講座(2024年1月から2月分)申込開始です。

今のところ、次のように動こうと思っています。

まああんまり集まらなかったりやめたり、色々あると思います。ここに掲載は、自前のもののみ。依頼をいただいて(しゃべくりメインのオンラインの会含む)開催する方向で検討しているものは、まだ載せていません。

講座予定

4月

8日 → 10日 名寄1/4「新年度の授業づくりと学級づくり」

www.kokuchpro.com

9日 稚内1/4「一年を見通した授業づくりと教室づくり」」

18日 横浜(あざみ野)1/6「学級通信を書く」

19日 国立1/6「学級通信を書く」

26日 大宮1/4「新年度の授業づくりと学級づくり」

5月

11日 茂原1/4「授業づくり学級づくりの対話 1」

6月

2日 市川(本八幡)1/「授業づくり学級づくりの対話 1」

6日 甲府1/「授業づくり学級づくりの対話 1」

15日 小倉1/「授業づくり学級づくりの対話 1」

20日 横浜(あざみ野)2/「授業づくり学級づくりの対話 1」

21日 国立2/6「授業づくり学級づくりの対話1」

28日 仙台1/3「授業づくり学級づくりの対話 1」


7月

5日 大宮2/4

14日 茂原2/「授業づくり学級づくりの対話2」

20日 名古屋1/2

26日 尼崎(園田)1/4「授業づくり学級づくりの対話 1」

 

8月

9日 仙台2/3「授業づくり学級づくりの対話」

www.kokuchpro.com

16日 名寄2/4「授業づくり学級づくりの対話」

22日 横浜(あざみ野)3/6

23日 国立3/6

27日 稚内2/3 → 11月26日へ

9月

19日 尼崎(園田)2/4

21日 徳島1/2

24日 札幌1/4

www.kokuchpro.com

29日 甲府2/4

 

10月

5日 市川(本八幡)2/4

17日 横浜(あざみ野)4/6

18日 国立4/6

19日 茂原3/4

24日 仙台3/3


11月

1日 札幌2/4

2日 名寄3/4

11日 那智勝浦

16日 尼崎(園田)3/4

21日 本八幡3/4

26日 稚内2/3

 

12月

6日 小倉2/3

12日 横浜(あざみ野)5/6

13日 甲府3/4

14日 国立5/6

 

1月

31日 茂原4/4


2月

1日 市川(本八幡)4/4

13日 横浜(あざみ野)6/6

14日 国立6/6

22日 小倉3/3

3月

1日 名寄4/4

8日 尼崎(園田)4/4

15日 名古屋2/2

20日 札幌4/4

 

すぽんじのこころでつぶやく 2024年1月上旬

1 輪島や珠洲の状況が特に心配。x上の愉快犯的な偽情報拡散や他民族系の方を貶めるデマが湧き上がってくる様に憤る。

 

2 志賀原発もとても心配。大きな地震のたびにこういうヒヤヒヤする感覚を味わわねばならないのか?

 

3 調子が悪い。

 

4 気持ちが滅入る。

 

5 被害を受けた建物や車、船の映像が繰り返し繰り返し流されるのだが、ぼくが所有者・居住者なら、いたたまれないだろうと思う。

 

6 何も決めるな、と神に言われた。久々にすごいな。

 

7 羽田空港の炎上の映像を見ているうちに、久しぶりに我慢できないほど歯が痛くなってきた。あれは、何度か乗ったことのある飛行機である。

 

8 全くやる気が出ない。体がだるい。

 

9 マストドンに安藤量子さんが猛烈に書いているな。

 

10 歯が痛い。時折やってくるので、何かに集中的に取り組めない。能登地震のことも、心身に直撃している。つらいな。もう関西へ向けて出発だ。

 

11 ミルシテインブルッフ。豊かなうた。

 

12 何年か前に猛吹雪で新千歳空港に泊まったことがある。今日の空港のぐったり感はあの時に似ている。羽田行きは飛べば御の字という感じ。2時間遅れとか普通。関空LCCで定時に飛ぶ自分が少し悪いことをしているような気持ちにさえ、なる。

 

13 出発だな。今年最初の仕事。ダブルヘッダー。岸和田。

 

14 能登地震、すごい映像が続々と入ってきて、衝撃を受けている。

 

15 13年前に見た光景のデジャブだ。こういうことが続いていく状況が、本当に信じられないなと思う。

 

16 とにかく野菜を噛めないのが難点である。

 

17 Iphone 初代SEがSIMカードの読み込みエラーを頻繁に起こすようになってきた。お別れの時が近づいてきたんだなと思う。

 

18 懸命に授業と向き合ってきた人は、キャリアの中で何度か、根本的な授業発想や構造の転換に迫られて、それを乗り越える機会がやってくると思っている。定型的には30歳前後、40歳前後、そして45歳以降。ぼくはありがたいことに今年度4回目の大きな転換になっていると思う。よく考えろ、自分。

 

19 ぼくは今日は一日中服が前後ろ逆になっていたらしい。参加者は気がついているのに黙っていたのだろうか 笑

 

20 能登。ずうっと見ています。見なくちゃいけない。視線を逸らしちゃいけないと思っている。ずうっとちゃんと見ています。

 

21 さてドーピングするか。イブ系かアセトか。どっちが効くかな。

 

22 ぼくの場合は、人による、相手による、だなあと思う。金もうけの手伝いは、基本的にはぼくはしません。金もうけがダメだと思っているのではなくて、ぼくは、そこには近寄らないし、その匂いがする「教育」は、ぼくじゃない人がやるんだろうと思います。

 

23 なぜ「言語技術教育」のようなものをそれなりにしっかり学びながらも、できるだけそうしたものを無化する場所に居ようとしつづけてきたかということには、ぼくなりのはっきりとした文脈があるんですよ。言語を技術として突き詰めて伝播しようとするのは、それ自体が本質的に差別的な振る舞いなんだ…。

 

24 成人式は、もちろん行きませんでした。1月22日生まれのぼくは、7日間の不思議に宙ぶらりんな時間をもらっているようで楽しかったです。

 

25 能登地震の視察・訪問・ボランティア対応を巡ってああでもないこうでもないと党派性を剥き出しにする感じはなんなのだろうか。ほんとバカみたいだ。能登地震には、地方の悲哀をお腹いっぱいになる程感じる。ぼくにはあそこで起きていることが多分ある程度想像できる。でも絶対想像できない人たちがマジョリティだろうと思う。想像する力をどう担保する? ものづくりベースに移行するぼくの国語授業でそこが問われているな。

 

26 今年は少し映画を見ようと思っている。朝がくるとむなしくなる。とても素敵な脚本だった。映画として秀でているかは、留保。この監督の作品は(そもそも監督自身の脚本である、唐田さんあてがきだそうです)これからもフォローしてみようと思わせる力がある。唐田さん、やはり、素晴らしかった。一線で輝き続けてほしい俳優だと思う。芋生さんもとても良かった。ぼくは、朝がくるとむなしくなる、というタイトルにもう一工夫かなと思える。

 

27 あらびき団。良かったな。歯痛にも頭痛にもちょうどいい。

 

28 悲しみに暮れて、これを聴く。八代亜紀「夜のアルバム」この素晴らしいアルバムを残してくださってありがとうございます。

 

29 昨夜は大変だった。なんとか学校には行けると思う。あれは胃けいれんというのだろうか。初めての経験だった。はだしのゲンでゲンの母がなる奴か。木の棒で胃部後ろから押していた。ぼくも誰かにあんな風にしてもらえればいいのだろうか。

 

30 疲れたな。

 

31 昨夜死ぬほど大変だったので良く分かったのだが、食べなければダメなのだ。少々歯が痛くなっても、食べなければダメだ。上野聚楽ヒレカツ丼を食う。

 

32 昨日LCC機内で、はじめて、「席を交換してもらえませんか」と女性二人組に相談された。もちろんOKした。そもそも居心地の悪い真ん中の席だったので(ちょっと荷物も多かったので)ラッキーだなと思った。ぼくは後方の窓側席になった。外が見える。夜の北海道美しかった。小さな幸せについて考える。

 

33 誰と一緒に動いていることをどう見せるのか、たくさんやっていることの中で何を発信するのか、そういうことはすごく意識している。自分の今の立場だと、それは時に社会的なメッセージになりうると多少は自覚している。

 

34 のと鉄道も壊滅的にひどいんだな。多くの人は七尾までしかJRがないことも知らないよね。道新幹線で切り離される「山線」もいいのかね…線路が剥がされたり減便されたりした後の草も生えない大地をたくさん見てきたもん。実は、草も生えない大地になるから線路を剥がすの順番じゃないと思うんだよね。

 

35 塩狩は冬籠りだな。

 

36 限界集落は、これを機会に統合を検討したらいい、みたいな話は、ほんと、人間をコマ、経済のタネのようにしか考えていないんだろうな、と思う。そもそももうみんな出ていって、それでも残りたい、残るしかない人がいる場所が限界集落なんだよ。ガザから出ていって、みんなヨルダン川西岸に住めばいい、みたいな話と、本質的に変わらない話だと、ぼくは思っている。憤っている。

 

37 藤女子大学の仕事。今の教室の息吹を伝えるのがぼくに出来ること。

 

38 以前から小声で言ってるんだけど、そろそろ大声で言わなくちゃいけないかな、と思う。でも、自分自身が良き読み手でもない人が、説教じみた内容にのみ看過されて、作品としての質が担保されていないものをクラウドファンディングしたり、それを教室で読み聞かせしたりするのには、オイオイと思う。よく考えようよ、それ、ほんとに世界中にばら撒いていいものなのか?「善意」には反論しにくい。しかし、事実上「善意」でだけ動かしてはいけないものだらけの社会になっているじゃないか。ぼくらにはやっぱり「善意」でも質を伴わないものを見抜く教養が必要だ。

 

39 歯が痛い

 

40 やっと少し痛みが治まってきた。。。

 

41 今日はここにきた。神奈川フィル。みなとみらいホール、何年ぶりかな。金川真弓さんのブラームスは驚きの演奏だった。ふくよかなよく響く音。何よりも素晴らしい弓使い。シームレスと言ったらいいのかな。情感豊かだが激するところは全くない。コンマスの石田さんもデリケートだなあ、ソリストと絶妙のコンタクト。神奈川フィル。冬の日の幻想。これもよかった。最近在京トップオケを聴くことが多いので、音圧音量はどうしても控えめな印象だが、特に2楽章は絶品の美しさ。パート間の受け渡しも良し、何より石田さん率いる弦楽セクションがよく磨かれていた。小泉さん、いつもいいな。素晴らしい指揮者だと思う。あのカデンツァは誰のものだろう?

 

42 学校界隈に湧いて出てくる新しい横文字言葉には、違和感しかない。誤解しないでほしいが、ぼくはその横文字自体が嫌いなわけじゃない。その受容と拡散が、どんなに惨めで残念になるか、何度も何度も経験してきているから、言っているのです。流行りになって、忘れられる。大切な言葉なのにな。

 

43 フルインクルーシブじゃないインクルーシブはなんなのかな? 「グレー」インクルーシブとか?「グレーゾーン」の「グレー」が日本語では灰色を意味することをわかっている人は、こんな言葉は絶対使えなかったはずだよね。

 

44 「スイミー」「ごんぎつね」も「大造じいさんとがん」も「一つの花」「走れメロス」「故郷」みたいな作品は、教科書改訂のたびにそっくり入れ替えて新しくするべきだ、というのが、ここしばらくのぼくの考えです。

 

45 世界一なのに、この熱量だもんな。ベルリンフィル。小さなテレビからでも、吹き飛ばされそうな情熱が伝わってくるもんな。なんと言ったらいいんだろうな・・・。

 

46 今週は方針が定まらないままのスタートだ。まあ原因は色々ある。

 

47 マーラー。夜の歌。ギーレン。

 

48 今日は午後は横浜の私学。

 

49 マンデアル&ブカレストフィルのブラームス。これはなかなか個性的。

 

すぽんじのこころでつぶやく 2023年12月下旬

1 ぼくは、テキストを夢中で読んでもらうための方略を紹介しようと思っているんじゃないんだよね、そこじゃないん。「夢中」とか「楽しい」とか、そういうことが授業から消えている状況をどう考える? って話なんだ。特に楽しさは授業でめちゃくちゃ軽んじられている。でもね、楽しい授業って、創るのすごい難しいんだよ? みんなそのことわかってるのかな。

 

2 弱り目に祟り目。

 

3 すごく気持ちが落ちている。土曜日でよかったと思う。

 

4 小学校の専科制度についてはいろんな立場や考え方があると思うが、やはり議論として全くなされていないところがいくつかあると思っている。

中学校は専科制度が前提だから、その制度を動かしていくためのシステムがありマインドの共有がある。特に後者について多くの小学校で意識されていない(考えられていない)ことは、とてつもなく痛いことだと感じる。中学校での崩壊は基本的に授業で起こるのだが、授業がうまくいかなくて、担任に助けを求める時に、専科担当は限りなく申し訳ない気持ちになる。なぜならば、中学校では教科の運用について授業者の自由度が高く保証されている。ここはとても重要な点だ。授業の運用に関しては、よほどのことがない限り、相互不可侵、それが中学校であり、ぼくに言わせれば専科制度の根幹だ。

その代わりに、その授業維持は専科担当の使命だ。そこを持ち堪えられず担任の力を借りるのは、前提を崩すことになるわけで、文字通り、申し訳ない、ことなのである。でも多くの小学校では専科制度がスタートしているのにそうしたマインドセットはできていない場合が多い。担任は専科に対して「お授業よろしくお願いします」などと普通に言っているケースも多いし、専科も授業がうまくいかないと担任になんとかしてください、と言う。こうした状況だととても苦しい。マインドセットも含めた環境整備もなく、外部からの専科が次々入ってくることで、生徒指導上の課題なども共有されにくくなる。考えられている以上にデメリットも多いことを、管理職も含めて十分想像できているとは言えないように感じる。

 

5 昨日新幹線車内に落としたSuicaを東京駅で回収する。ずうっと落とし物を見つけて回収する人生である。抜歯の後は別な歯が痛む。歯が整列し直しているんだ。おもしろいね。別なところがとても痛む。全部並び直しするまでずうっと続くのだろう。

 

6 父に電話する。

 

7 歯茎がボンボンに腫れている・・・。

 

8 Kahoot!を使うようになって、シェアされているゲームをひとわたり見た。先生が問いを作ることが難しいんだなということがぼんやり見えてくる。クイズ番組の肝の一つは質の高い問題づくりだと思う。結局どんなツールを使おうが、本丸は変わらないんだなぁ。

 

9 食いしばりがひどいのだろう。噛み合わせが変わってしまったことによっていろんなことが起きているのだろう。

 

10 冬休み前の本務校での授業が一足早く終わりました。最後は苦しみながら、いろんなことを考えながらの時間でした。大切な時間になりました。

 

11 多様性を前提とした社会というのは、みんなで仲良くする仕方を学ぶ社会ではない。どうしようもなく受け入れがたかったり嫌いだったりする人たちとそれでも互いの権利を奪うことなくなんとか一緒の社会にいるということが本質だということについて腹落ちするということだ。

 

12 今日は、ここ。高槻市

 

13 歯が痛い。頑張った。

 

14 寝不足のためか、鎮痛剤の過剰摂取によるものか、あるいは空腹か(昨日から昨日の昼しか食べていない)とにかくよくわからないが、ぼうっとしている。

 

15 塩狩への鉄路を登っている。昔蒸気機関車で登ったことを思い出しながら。最近いろんな場面でいろんなことを思い出す。身体が弱ってきているからだろうか。汽車はどんどん遅れていく。多分オンラインには間に合わない。

 

16 なんとか、授業づくりネットワークのzoom理事会を終えたが、相変わらず調子が悪い。今夜と明朝のオンラインをキャンセルさせてもらう。とりあえず歯痛が治るまで何もできない。歯痛は、過労や怒りやストレスや寒さと、密接に結びついている。

 

17 とりあえず年内の仕事をほぼあきらめた。この歯痛ではしょうがない。

 

18 ぼくは毎年年末年始は痛みと戦ってきた。決まった職場を持たずに過ごしてきたこの数年が奇跡みたいなものだったと思う。今年こうして痛みと戦う状況は、職場がある以上、ぼくの当たり前に戻っただけである。

 

19 旭川空港ジェットスター。搭乗率はどのくらいだろう。このまま選択肢として定着してくれるとなまら助かるのだが。。。

 

20 一ヶ月で体重は5キロほど減ってしまった。

 

21 クリスマスの電車。あのころはフリードリヒがいた、を読んでいる女性がいた。なんだろ。じーんとする。

 

22 あっという間だったなあ・・・。日本 1人あたりGDPがG7最下位に。

 

23 つまり、「罰ゲーム」は、学級の文化の中で、長く、概ねユーモアであり楽しみであると理解されてきた言葉なんですよね、改めて考えてみると。言葉の持つ意味合いが大きく変わった言葉、ということになるんでしょうかね。

 

24 とにかく普通に暮らしたい。起きました。

 

25 おもしろいぐらい学校の夢ばかり見る。現任校の同僚や研究会で出会った中であまり接点がなかった参加者の方やが同じ職場にいて、ぼくはまもなく授業に向かおうとしている。そんな夢を繰り返し見る。他にもいくつかバージョンがあり小さな睡眠のたびに繰り返される。これはなんだ。これはなんなんだ。

 

26 抗生剤が効いているうちに洗濯をする。この薬があと数回で切れた後は、自分の回復力での勝負になる。

 

27 なかなか出発しない飛行機。隣の客はものすごいいびきだが、まあぼくも体調が悪い時や大酒を飲んだ時はひどいいびきをかくようだからな。人生の帳尻合わせだろう。

 

28 痛みの頻度減り、高さも低くなってきた。少しだけ息をつく時間が手に入りつつある。ほぼ食べられない状況は変わらないが、正月を上手に過ごすことが大切になりそうだ。

 

29 それはそれ、これはこれ。

政治家案件が出ると大物タレントの醜聞や麻薬の件が出てくる。民衆の目をそらせようとしているのだと。

何を言ってんだと思う。

悪いもんは悪い。タイミングなんてどうでもいい。

ぼくら一人一人が一つ一つの案件から目を逸らさなければいいだけのことではないか。

 

30 渋谷のトライは応援するしかないでしょう。どうせ八方塞がりなんだもの。問題は当事者の理解と負担感の解消のサポートのためにどのくらい外からも知恵を出せるかでしょう、それはぼくも含めてみんなでできる限りのことはしようよ。

 

31 歯が痛い。。。

 

32 らんちゅうは排便に苦しんでいるんだな、

 

33 この数日は。すぐ熱くなって返信する癖はなかなか治らないもんだなと思う。しばらく収まっていたと思うのだが、小さな成功体験と自信が積み重なってくると、そういう性質がまた顔を出してしまう。もう少し穏やかに書いたほうがいいよ。

 

34 うーん、一斉授業(と言う言葉が何を指しているのかもぐしゃぐしゃな気がするが)についての、粗雑な発言がたくさん流れてきて頭が痛くなってくる。

 

35 例えば、正規職員志望は減っていなくて、基本的には臨時職員の確保の問題だ、という指摘。そういう情報の環流は大切だけど。。。結局頭数の問題でコマ合わせは合っているという話になっちゃうのかとも思う。現場の実感の話も一方で大切にされないとなあ。人を大切にしないとな。

 

2023年をアートで振り返る

今年をアートで振り返る。

ベスト10を選ぶのは毎年迷う。明日選んだらまた変わるのかも知れない。

惜しくも選外になったのは、ジュスタン・テイラーチェンバロリサイタル(王子ホール、1/10)、ドーリックSQ(紀尾井ホール、3/7)、矢井田瞳Billboard東京、4/2)、ウルバンスキ&リシエツキ、東響(ミューザ川崎、2/22)、ペトレンコ&辻井、ロイヤルフィル(サントリーホール、5/20)、荒井良二展(横須賀美術館、7/9)、ギリヤーク尼ヶ崎旭川買物公園、7/17)、ソールライター&平間至写真展(渋谷ヒカリエ、7/22)、小谷美紗子(hakujuホール、9/15)、テレマン室内オーケストラ(東京文化会館小ホール、11/28)、クレール・デゼールピアノリサイタル(国分寺いずみホール、12/16)、goodmorning no5「失うものなどなにもない」(下北沢小劇場B1、12/18)など。

 

ベスト10は見た・聴いた・触れた順番に。

 

・マリアンコンソート(東京文化会館小ホール、2/21)

 古楽アカペラはこれまで何度も聴いてきたが、その中でも自発性と、希望を感じる暖かさと明るさがよくブレンドした出色の演奏でした。

2月21日の記録に。

 

BLUE GIANTイオンシネマ旭川駅前、4/11)

 アニメーションでジャズ漫画というそれ自体新奇と言っていいジャンルのものをどう表現するか。一流アーティストの力を借りるのは当たり前として、アニメーションとしての新しい表現方法にこだわり抜いた力作だった。ほとんど映画を見なくなった自分が感動した。

 

・札幌交響楽団大植英次&ガブリーロフ(札幌hitaru、4/11)

 大植のショスタコーヴィチの5番はそれなりに面白かったのだが、やはり、ガブリーロフだ。世界の頂点を極め、その後心を病んだと伝えられるガブリーロフのラフマニノフ2番はバケツ一杯音符がピアノの下にこぼれ落ちていくようなひどいものだった。そのひどさを目撃しながら、激しく心が動かされる。今も十分な言語化はできない。

 

・オーベルニュ室内管弦楽団&ツェートマイヤー(武蔵野市民文化会館大ホール、4/14)

 ツェートマイヤーの弾くバッハの協奏曲は、今望みうる世界最高峰のものだと思った。気を失いそうになるほどの演奏だった。もちろんそのツェートマイヤーと見事に歌を紡ぐ室内管の技量も素晴らしかった。

それぞれ4月11日と4月14日の項目に。

 

山田和樹東京都交響楽団三善晃反戦三部作」(東京文化会館大ホール、5/12)

 この三部作を死ぬまでに全曲これほどの水準で聴く機会があるとは思わなかった。三善はすごい。彼は絶望を知る作曲家だったのだと改めて思う。満席は希望だった。こんな世界でいいわけがないと、たくさんの人が思っているんだ。今年どれか一つだけと言われたら、この演奏会を選ぶことになる。

5月12日の項目に。

 

・野外劇団楽市楽座「炎の鳥」(矢川上公園、5/28)

娘さんご夫婦が劇団を離れてから初めて見る舞台だった。宝塚へのオマージュに満ちた美しい芝居。これまででも最高だった。そして二人の老いを背負いつつ日本中を旅して歌い踊る姿に自分が自然と重なった。泣ける。

5月28日の項目にて。

 

・福北寄席名寄・風連公演(名寄市風連風っ子ホール、9/17)

 玉川太福さんと瀧川鯉斗さんの二人の若手・中堅人気芸人を看板にした公演。こんな田舎までやってきてくれて、一流の芸を見せてくれる。この地域でなら何年に一度しかない機会なのだ。うららさんにも見せることができた。会場は年寄りばかり。「寄席を楽しむ」ということがちゃんと文化になるためには、頻度が必要なんだ。ぼくもボロボロになっても、地方の果てまで膝詰めの距離でぼくの見ているものを話さなくちゃいけないと思う。

 

・ディーン・ボーエン展〜オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち〜(徳島県立美術館、9/21)

アーティストが世界をどう見ているか、そういう見え方が、作品世界に当たり前だが如実に反映されていく。ペーソスとユーモア、十分な質感を伴った存在感。ほとんど知らなかった作家の作品だが、徳島のちょっと行くには不便な美術館で、湧き上がってくる幸せな感情を抑えられなくなる瞬間が何度もあった。

9月17日と21日の項目を。

 

東京都交響楽団&アクセルロッド&コヌノヴァ(東京芸術劇場、11/12)

コヌノヴァのシベリウスが予想を遥かに超える情感豊かな演奏で感心した。しかしなんと言ってもショスタコーヴィチの5番。これは歴史に残る名演ではないかと思う。

 

・ヴァディム・ホロデンコピアノリサイタル(豊洲シビックホール、12/5)

ジェフスキーの不屈の民変奏曲。ウクライナを代表するピアニストが、感情過多にならずに理知的に、しかし、多彩な音色と圧倒的な技巧を駆使して、演奏した。圧倒されてしまった。「団結した民衆は決して破れることはない」。

12月5日の項目を。