山形交響楽団第272回定期演奏会 2018.10.13

ドビュッシーの春
ウィリアム・ペリーのトランペット協奏曲
ショスタコーヴィチ交響曲第一番
というなかなか猛烈なプログラム。
山形テルサ
とてつもなく大きいというわけでもないホール。音響は自然で後ろでもよくきこえます。
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指揮は飯森範親。トランペットは主席の井上直樹
ドビュッシーは、なんというか、楷書的というか…一生懸命演奏しているがスウィングしない…という感じ。こんなもんかなと思いました。
ペリーは全く別! 井上さんはやや気負った感じでしたが、オケもあおられて、豪演。アンサンブルの微妙な崩れをものともせず、素晴らしい推進力で、楽しくてカッコいい楽曲の魅力が存分に伝わる日本初演でした。
ショスタコーヴィチは、この曲をライブで聴けるだけで満足なのですが、演奏も力演。飯森さんの音楽は今回結構恰幅よく、大柄。堂々としたつくり。ただドビュッシーでも感じたように。やはり随所にペーソス、ユーモアを交えたショスタコーヴィチの世界を演じるには、やや生真面目で、音色もパレットにでている色が少ないという感じ。加えて、金管陣がペリーで高揚しすぎたか、結構なミスもありました。にしても、19歳の曲。その才気と、青春の息吹とでもいうか、ものすごい楽曲だと思いました。

地方オケの果敢なプログラムも、素晴らしいです。堪能しました。

事前の話では満席。でも会場には少しの空席もあり。支援者や企業のために確保している席だと思うけれど、何とかならないかな。前方の一等席とか、空けておくのもったいないよな。