ピアノ発表会で

ピアノ発表会。

ぼくにとっては、40年ぶりくらいのピアノ発表会だった。

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この小さな街で、20年近くピアノ教室を開き、この発表会を開いているのだという。そういうことの価値が若い頃は分からなかったなあと思う。

広尾町には、これも何十年にもわたって現地でピアノ教室を開く村上さんがいた。村上さんは地域に合唱団を作り、自ら指揮を振る。コバケンの指揮セミナーまで行って指揮を学んでこられたのだという。地域に音楽のタネを、物凄いエネルギーを傾けて播いていたのだな。

ぼくは村上さんがご高齢で指揮が振れなくなった後、小笠原一規さんと隔週交代で指揮をしていた。そこに集まってくるたくさんの地域の人たちがどれほど村上さんを慕っていたか、その作ってきたものをここで手放すことのないようにしようと、そればかり思ってやっていた。

今日のピアノ発表会。そういうことやら、いろんなことを思い出した。

すごい仕事を静かに積み上げていく人がいる。