アートを旅する 2021年11月下旬

○モーニング・コンサート11(藝大フィルハーモニア管弦楽団、奏楽堂)

マルティヌーオーボエと小管弦楽のための協奏曲 H.353

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

野村花さん(Ob)、辻田薫りさん(Vn)、高関健(Cond)

藝大フィル安定のうまさ。若い二人の懸命な演奏もいつもながらよし。マルティヌーは前半が素晴らしかったが、後半はやや疲れたかな、曲も後半はやや散漫な印象。コルンゴルトは辻田さん素晴らしかった。美しい音、表現の振幅も大きく、よく歌う。ただ後半ちょっと音程が乱れてしまったところあり、おしい。○令和3年度 県民芸術劇場 君津公演 千葉交響楽団 演奏会(君津市民文化ホール)

モーツァルト:歌劇「劇場支配人」序曲K.486
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番
チャイコフスキー交響曲 第5番

指揮は山下一史さん、ピアノは牛田智大さん。牛田さんは、kitara以来二度目。万雷の拍手で牛田さんのアンコールはショパンの舟唄。ただ、反田さんのショパンを映像で見た後だからか、リリカルな牛田さんの特質は十分感じつつ、やや音が不鮮明でぼんやりだったりするところが気になる。牛田さんもう一度チャレンジして欲しいな。チャイコフスキーはちょっと予想外(と言っては失礼なのだが)の名演だった。千葉交響楽団、侮りがたし。君津のお客さん、素晴らしかった。地方オケの魂は、地方でこそ溢れる。君津、遠い。

○アイの歌声を聴かせて(イオンシネマ旭川

上映終了間際に間に合った。これは、とてもよかった。展開にも無理はなく、高校生の青春群像としてもキャラ設定も含めて申し分なく。ミュージカルは、ちゃんと幸せに終わるべきであり、そこもよし。主演の声優三人、素晴らしかった。特に福原遥さん。土屋太鳳さんの歌も健闘。曲がよくなければダメな映画。楽曲はどれもとても良かった。ミュージカルは、ぼくは、アニメがいいな(苦笑)。吉浦康裕監督、素晴らしい、本。

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