最近読んだ本から その33

昔読んだ時は、何にもわかっちゃいなかったのだと思う。一言一言が沁みる。まさに至言。しかも圧倒的な先見性。こういう本を人生の中で一冊でいいから書き残したいと思う。おそらくは人生の途上でまたいつか読み直し、また自分の浅薄さと向き合って、打ちひしがれるのだろう。

ぼくは小さな頃からずいぶん後藤さんに可愛がってもらった。久しぶりに読む1ねん1くみシリーズの本、そこに描かれている風景は、校長先生と担任と子どもたちの小さなせめぎ合いなのに、なぜこんなにユーモラスでやさしいのだろう。同じことが今も学校ではたくさん起こっていると思うのだが、何が違ってしまったのだろう。