すぽんじのこころでつぶやく 2022年4月上旬

1 学校はほんとにやばい場所になっちまったな。地方の学校の人事崩壊ぶりをちゃんと面で捉えている政治家や行政官はどのくらいいるんだべかね…。

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2 ぼくが心密かに将来を嘱望してた支援畑の教員も退職してしまった。とてもショックだ。

3 ぼくの新年度は今日開始。朝二人の先生と1on1。昼は研修会。申し込み通りなら4人参加。もちろんキャンセルフリー、先生は大変だ。そう。今年はぼくは公立学校に「戻る」。たくさんの人が去っていく中でぼくは「戻る」を選択する。我ながらみっともないなと思う。もっと軽やかなのがカッコイイのにね。

4 学校って場所においては、そのことを受け入れるか受け入れないかに関わらず、作品(読み物)は<先生が子どもは何がわかっていないのか>を考えることで「教材」になるのだと思う。それはくだらないという気持ちと、まさにそれなんだという気持ちを行ったり来たりしている。

5 デバイスをばら撒くことについて・・・「個別最適な学び」を一律デバイスをばら撒いて実現しようすること自体筋が悪いと言ってきました。特別支援を全員体験の施策も同じ。なんだかんだ言っても個を大切にする「特別支援」を一律経験させるという筋がそもそも目を覆いたくなるくらい悪いと思っています。

6 まとまらない時、うまく言えない時は、Twitterを使えばいい、と。TwitterFacebookの併存は、そのちっちゃなアドバイスから始まったんだな。

7 ペレーニ。ハイドン2番。地上で聴くことが出来る最も美しい「うた」の一つ。

8 白鳥がとんでいくよ。

9 名寄の会は4名と。いい時間だった。札幌から来られた方も初参加の方も。明日は一年越しの稚内。3名の方と。田舎で小さな小さな会を動かし続ける。漁火みたいな場を今年も灯を絶やさず続けていく。おやすみなさい。

10 稚内8名の方。3名参加と見込んでワークばかりも苦しいなあと思って準備したのだが、こんなにお集まりならワークメインでもよかったなあ。次はもう絶対ワークショップメインでやろう。

11 久しぶりの偏頭痛の予感がする。目の前に大きな光がある。

12 アジカン。プラネットフォークス。暗いなあ。

13 一日偏頭痛に苦しんだ。

14 偏頭痛治らず。コーヒー二杯のみ、オンライン決行。一所懸命話し合えたと思う。明日も朝二人。お二人とも初めての方。頑張らなくちゃいけないね。

15 これはぼくが神楽見本林の山葡萄で葡萄酢を醸造する過程で誤ってできてしまった葡萄酒と味が酷似している。北のワイン。

16 なんか、とにかく難しいな。

17 先日ある先生とお話した中で、薬物の過剰摂取禁止っていうルールを決めた学校があるというのを聴いた。オーバードーズを学校が禁止できると考えているその基本的な無知。何よりもなんでも 学校が制御できると考えるその全能感。そういう素朴さに、ある種感動さえ覚えてしまうのである。まあ、それは「想像力の欠如」と関係しているのだと思うが…なんというか、「人の痛みがわからない」という月並みな表現でそのまま説明がついてしまうほどのことである。 多分その背景には想像できないことへの恐怖というか、想像できないことが恐怖という意識があるのだろうと考えた時に、これは人権の問題であると同時に、差別の問題なんだなと気が付かされる。

18 今日はすぐ近くの畑に白鳥を見に行ったが、もう旅立った後のようだった。昨日偏頭痛で身動きが取れない時間に、彼らはもう未来に進んでしまったらしい。そんなもんだよなと思う。ほんの僅かの差で手にすることのできないものがたくさんたくさんある。そういうことなんだ。

19算数が苦手で友達づくりも結局あまり上手くいかない一年間を過ごしたうららは、春休み中も勉強もたいしてしなかった。でも、明日からの学校が楽しみだと言う。もうこれだけで十分だなとぼくは思う。

20 今朝も深く文学的な時間だった。公立学校は元々結論だのゴールだの改善だのを目指さず、日々のみをちゃんと生きる場所だったと思う。今やすっかり達成主義と目標主義に蹂躙されたが、それでも一周まわって何も目指さないことが本質だという事実に立てる人だけが生き残る場所になったのかも知れないね。

21 この春は底が抜けたなあと実感する。大げさでなく欠員でのスタートが普通になっている。教員は今はボランティア精神を発揮して働いてはいけないなあと思う。足りないことが可視化され実感されるように働けないものだろうか。教育は人々の生活を支えるインフラだとどうすれば共通理解を図れるだろうか。

22 朝比奈。新日本フィルブラームス4番。ある意味最もドイツ的で鈍重でさえある演奏。なぜ今朝、これが聴きたくなったのかな。

23 そもそも橋下徹さんはなんで政治家でも軍事専門家でもないのに連日こんなに沢山、市民の痛みとは無縁の専門家風のつぶやきを頑張り続けられるのだろう。きっとフォーカスを外せなくなっちゃってんだろうな。。。

24 どんな事情があろうとも他人の揉め事を自己実現の手段にしてはいかんのよ。

25 それでも、それでも、モーツァルトの素晴らしい演奏に出会い直すたびに、ちゃんと幸せになれる。今朝はフリッチャイとウィーン響のジュピター。グラモフォンの初めての廉価版シリーズの最初の一枚目だった。その素晴らしい青空のジャケット写真そのもののような演奏だ。

26 ヨーロッパ諸国がギリギリまで難民を受け入れる努力をするのは、彼ら自身が難民になる想像力を有しているからだろう。ウクライナからの人々を「避難民」と呼称し続けるぼくらの国の政府は本当は自分たちが難民になる可能性を想像していない。ロシアや中国が政府の一部がいうように本当に侵略してくる危険を想定しておくべきなのだとすれば、ウクライナの難民を避難民なのだと呼称し続けられるわけがない。彼らにとっては戦乱が軍備増強の口実の材料に見えているのではと心配になる。そもそも軍備に「最低限」も「最大限」もない。ロシアや中国の軍事力に対応する「最低限の軍事力」って何だろうか。対抗するには拡張競争に乗っかるしかないでしょうに。それを選ぶことが賢明なわけがないだろうに。

27 本は全部詰めた。まだ数十箱。とにかくやっと終わった。次に進める。

28 今日は朝お一人。夜は初めての方も含めて三人。それぞれ希望に満ちたお話だった。なんだろう、ずいぶん励まされた感じがする。ぼくを対話相手に選んでくださる皆さんに感謝しなくてはならないね。ありがとう、みなさん。

29 教科書は「使う」本。使い方を教えるというのはとても大切なことです。

30 人生では伏線と思えたものもなんということもないただの風のようなものだったりする。一方で伏線は無残に回収されることもたくさんだ。でもドラマの世界でなら伏線は美しく何度も回収されていい。語り手の城田優(ビリー)が物語全てをさらにずうっと遠くへ持ち去っていく。その構造も良い。

31 看板猫は五匹いるそうだ。彼らはみんな幸せそうだ。地域一軒だけの「商店」。

32 今日は色々流れがあって、オンラインもずらしてもらったんだけど、あまり思ったようにはならなかった。まあそういうこともある。

33 ケン・ローチ監督の麦の穂をゆらす風を見たか。IRAについての知識などを必要とする映画ではあるけれど、毎日毎日あの映画に描かれた場面を彷彿とさせるような事態が続いている。