・ハリウッドフェスティバルオーケストラ(ザ・シンフォニーホール)
こうしたライトミュージックのオーケストラとしては、かつてのカーメン・ドラゴン&ハリウッドポールを思い出す。今回は満席の中、往年映画音楽。40名の小編成オケで迫力こそないが、それぞれ達者。特に叙情的な曲のいくつかは、映画館でその作品を見た時のことを思い出して、しんみりとした気持ちになった。もうぼくも確実に「オールドファン」の一人なんだ。
・ジュスタンテイラー(王子ホール)
クラヴサンの名曲を。クープラン、ラモー。音の扱いのクリアな人なんだと思う。すごく端正でスッキリした演奏(だったと思う)。
・星野道夫展ー悠久のときを旅する&野口里佳展ー不思議な力(東京都写真美術館)
かなり体調がすぐれなかったが、でも辿り着いてみた。二つの階を巡りながら、月並みだけど、写真表現の幅広さを感じる。星野作品の素晴らしさは言うまでもないが、野口作品のソールライターにも似た何かを覗き見るような距離感が不思議だった。「父のアルバム」のシリーズは、写真展、個展というものの概念を砕かれるような世界だった。