2021年12月ー2022年1月の研修会予定(あざみ野、国立、札幌、本八幡、仙台、水戸、名寄、新大阪)

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21/12/8 水曜日  連続講座12(あざみ野)

21/12/14 火曜日 連続講座13(国立)

21/12/17 金曜日 連続講座14(札幌)

21/12/26 日曜日 連続講座15(本八幡

22/1/14 金曜日  連続講座16(札幌)

22/1/15 土曜日  連続講座17(仙台)

22/1/16 日曜日  連続講座18(水戸)

22/1/18 火曜日  連続講座19(国立)

22/1/23 日曜日 連続講座20(名寄)

22/1/30日曜日 連続講座21(新大阪)

22/2/6 日曜日 連続講座22(大阪、佐藤隆史さんと)
22/2/8 火曜日 連続講座23(あざみ野)
22/2/9 水曜日 連続講座24(国立)
22/2/16 水曜日連続講座25(新大阪)
22/2/23 水曜日連続講座26(稚内
22/2/27 日曜日連続講座27(名寄)
22/3/3 木曜日 連続講座28(園田)
22/3/7 月曜日 連続講座29(大宮)
22/3/27 日曜日連続講座30(札幌)

2021年度学校訪問、研修会日程(12/1更新)

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21/12/1 水曜日  仙台市研究所
21/12/2 木曜日  松原市小学校
21/12/3 金曜日  京都私立大学
21/12/7 火曜日  多摩市小学校
21/12/8 水曜日  江戸川区小学校
                連続講座12(あざみ野)

21/12/9 木曜日  国立市私立小学校
21/12/10 金曜日 石狩市私立大学
21/12/13 月曜日 中野区私立小学校
21/12/14 火曜日 小金井市小学校
         連続講座13(国立)

21/12/15 水曜日 四條畷市私立小学校
21/12/16 木曜日 箕面市中学校
21/12/17 金曜日 石狩市私立大学
                連続講座14(札幌)

21/12/20 月曜日 美深町小学校
21/12/21 火曜日 徳島市小学校
21/12/22 水曜日 高槻市小学校
21/12/26 日曜日 連続講座15(本八幡

22/1/12 水曜日  国立市私立小学校
22/1/13 木曜日  小金井市小学校
22/1/14 金曜日  石狩市私立大学
          連続講座16(札幌)

22/1/15 土曜日  連続講座17(仙台)

22/1/16 日曜日  連続講座18(水戸)

22/1/17 月曜日  小金井市立小学校
22/1/18 火曜日  練馬区小学校
          連続講座19(国立)

22/1/19 水曜日  江東区私立中高等学校
22/1/20 木曜日  松原市小学校
22/1/21 金曜日  石狩市私立大学

22/1/23 日曜日 連続講座20(名寄)

22/1/24 月曜日  美深町小学校
22/1/25 火曜日 中野区私立小学校
22/1/26 水曜日 武蔵村山市立小学校
22/1/27 木曜日 甲斐市立中学校

22/1/30日曜日 連続講座21(新大阪)

22/1/31 月曜日 岸和田市小学校
22/2/1 火曜日 岸和田市小学校
22/2/2 水曜日 岸和田市小学校
22/2/3 木曜日 奈良市小学校
22/2/4 金曜日 徳島市小学校
22/2/6 日曜日 連続講座22(大阪、佐藤隆史さんと)
22/2/7 月曜日 市川市私立中高等学校
22/2/8 火曜日 小金井市小学校
       連続講座23(あざみ野)
22/2/9 水曜日 八王子市小学校
       連続講座24(国立)
22/2/10 木曜日小金井市小学校
22/2/14 月曜日奈良市小学校
22/2/15 火曜日松原市小学校
22/2/16 水曜日四條畷市私立小学校
       連続講座25(新大阪)
22/2/17 木曜日羽曳野市小学校
22/2/18 金曜日中野区私立小学校
22/2/22 火曜日多摩市小学校
22/2/23 水曜日連続講座26(稚内
22/2/25 金曜日美深町小学校
22/2/27 日曜日連続講座27(名寄)
22/2/28 月曜日松原市小学校
22/3/1 火曜日 羽曳野市小学校
22/3/2 水曜日 松原市小学校
22/3/3 木曜日 豊中市小学校
       連続講座28(園田)
22/3/4 金曜日 箕面市中学校
22/3/7 月曜日 連続講座29(大宮)
22/3/8 火曜日 小金井市小学校
22/3/27 日曜日連続講座30(札幌)

アートを旅する 2021年11月下旬

○モーニング・コンサート11(藝大フィルハーモニア管弦楽団、奏楽堂)

マルティヌーオーボエと小管弦楽のための協奏曲 H.353

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

野村花さん(Ob)、辻田薫りさん(Vn)、高関健(Cond)

藝大フィル安定のうまさ。若い二人の懸命な演奏もいつもながらよし。マルティヌーは前半が素晴らしかったが、後半はやや疲れたかな、曲も後半はやや散漫な印象。コルンゴルトは辻田さん素晴らしかった。美しい音、表現の振幅も大きく、よく歌う。ただ後半ちょっと音程が乱れてしまったところあり、おしい。○令和3年度 県民芸術劇場 君津公演 千葉交響楽団 演奏会(君津市民文化ホール)

モーツァルト:歌劇「劇場支配人」序曲K.486
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番
チャイコフスキー交響曲 第5番

指揮は山下一史さん、ピアノは牛田智大さん。牛田さんは、kitara以来二度目。万雷の拍手で牛田さんのアンコールはショパンの舟唄。ただ、反田さんのショパンを映像で見た後だからか、リリカルな牛田さんの特質は十分感じつつ、やや音が不鮮明でぼんやりだったりするところが気になる。牛田さんもう一度チャレンジして欲しいな。チャイコフスキーはちょっと予想外(と言っては失礼なのだが)の名演だった。千葉交響楽団、侮りがたし。君津のお客さん、素晴らしかった。地方オケの魂は、地方でこそ溢れる。君津、遠い。

○アイの歌声を聴かせて(イオンシネマ旭川

上映終了間際に間に合った。これは、とてもよかった。展開にも無理はなく、高校生の青春群像としてもキャラ設定も含めて申し分なく。ミュージカルは、ちゃんと幸せに終わるべきであり、そこもよし。主演の声優三人、素晴らしかった。特に福原遥さん。土屋太鳳さんの歌も健闘。曲がよくなければダメな映画。楽曲はどれもとても良かった。ミュージカルは、ぼくは、アニメがいいな(苦笑)。吉浦康裕監督、素晴らしい、本。

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すぽんじのこころでつぶやく 2021年11月下旬

1 ほんと 原稿書くのがつらい。一体どうしたもんだろうか。

2 「リベラル」は相対主義の罠に陥りやすいなあと思う。自分とは違う考えを尊重するという習性がSNSでの発信習慣にも表れがちだ。SNSは貼り紙だ。顔と見出ししか見ない人が大半なのだ。自分と違う意見は拡散しないってルールで多分十分なんだよな。

3 先日うららが「父ちゃん知ってる?」と鼻唄した。よくわからない 笑。音楽鑑賞したという。「ああ、アラ・ホーンパイプ」。ぼくも大好きだった曲だ。ぼくが長くクラシック音楽を聴くきっかけの曲の一つだ!おもしろいもんだ。娘のよくわからん鼻唄を聴くまで小学校の記憶は蘇って来なかったのだから。

4 SNSでつらい現実を見ることが多くなったな。コロナ前の若い先生方の転職ラッシュは結構しんどい流れにもなってきたな。

5 死者の歌。ショスタコーヴィチ。ミヒャエル・ザンデルリンク&ドレスデンフィル。

6 それにしても仁藤さんへの理不尽な攻撃が酷すぎる。

7 時系列に語ることが大きなとらわれなんだな。プロジェクト学習記録で「再現可能性」が後退しその授業の魅力が伝わること(伝達可能性)がより重要になるのは当然として。白眉のエピソードを切り出す時起こること(意識して起こさねばならないこと?)は時系列のとらわれから自由になるってことなんだよな。授業を時系列で語ろうとする習性は「教師の進め方」や「プログラム通り」のとらわれとくっついている。授業を見る、記録する、検討するが発問指示説明のブラッシュアップに回収されがちになってしまうのはこの辺りのマインドにも起因している。

8 岩崎宏美野口五郎。songs。

9 今日は夜は三人の方とお話しする予定だったが、辿り着いた方はお一方だった。

10 教室における学び合いは、トリクルダウンなのか。

11 「いつでもどこからでもアクセスできるようにしてある。あとはアクセスするかどうかはあなた次第です」はトリクルダウンの場に一貫して付随してる。行政執行側には都合の良い方法で、現に日本の社会福祉制度も税金の還付制度などもほぼこれになっている。これを当たり前にしたくないってことなんだよ。

12 熊本の中学校。ひたすら授業を見せていただき、授業者と話す。自分の授業は60点。

13 トラムのある町。ぼくの生まれた町にもトラムはあった。乗った記憶もある。残しておけばずいぶんいろんなことが違ったろう。先を見るということは、とてもとても難しいことだ。

14 自由進度学習は相対的なものだけど、個別最適な学びは絶対的なものだよなと思う。

15 電車の広告でICTセキュリティ・管理系の会社が「在宅で見にくくなっている努力している社員の頑張りも可視化します」というのを見て、身震いがする。これが、学校のICT化の行く末だったらどうしよう。ぼくは、多分行く末だと、確信的に感じ始めている。

16 思考ツールがここまで流行った理由の一つは「見栄え」なんだなと感じることが多い。そう感じる理由は主には二つ。一つは、研究授業で(だけ)使われている場合が多いこと。もう一つは、そのツールの用途と違う使われ方をしている場合が多いこと。いずれも、ほとんどが授業者自身がそれを使って「思考」したことがないこと、もしくは、授業者自身の使用体験の感覚がいわば「休眠」して(させられて)いること、が伺える。つまり、こうした問題は、教室での「ざんねんなタブレット利用をする生き物」問題と、おおよそ同根と、ぼくには見える。ここでの「生き物」とは言うまでもなく「せんせい」のことである。

17 君津へ。行ったことのない町。

18 朝から旧知の先生のごんぎつねの授業検討をする。次々案件が重なる学校現場で、必ずしも専門家が揃っているとは言えないスタッフの中で、格闘しなくてはいけない状況を、どのような比喩で表現すればいいのか。たとえが思いつかない。しんどい。

19 うららの学校は吹雪で臨時休校らしい。

20 明日は入る可能性のあったところからも特に連絡はなく、久しぶりに何もない空き日の一日になりそうだ、もっとも1om1オンライン対話はたくさん入っているけれど。滞っている原稿の打ち合わせをしろという神様の思し召しかな。「引き合わないな」

21 ワルターウィーンフィル、フェリアー、パツァーク。大地の歌

22 学校図書館にいると本が読みたくて仕方なくなる。

23 こんな時間まで、音楽を探している。

24 国語だけじゃない。先日見た中学英語。教科書教材は「防災マニュアル」。でもこれを普通にペアでいつもの会話文を読むように音読してしまう…。先生に「防災マニュアルを読むように読んでください」と言うと絶句されてしまった…。

25 方々の小学校で国語授業を見せていただく中で気になっていることの一つは、動きを伴う小さな活動がほとんど行われないことだ。座学か巨大な「動作化」かという…別に教室の前に出なくたっていい。ちょっとその場で栗を拾ってみる、隣の子と頬杖ついて手紙を待ってみる。そういうのが全然ない…。是非是非やって欲しいのです。手を挙げて感想を求めたりしなくたっていい。ちょっとでいい体感の時間を用意したいのです。授業ってそういうことを授業中に何度も積み重ねていく行為と言えます。でかい文脈から浮き上がった活動よりも小さな実感ある活動の積み重ねを。

26 小谷美紗子。MONSTER 朝から沁みる。久しぶりにLIVEに行きたい。いつかの中断したLIVEはまだ完結していないんだった。

27 今朝90日の縛りが解けたらしい。たくさんのたくさんの音楽が帰ってきたよ! お帰り、うた、うたたち!

28 ああ、色々日程の調整ミスしているらしい。。。大丈夫かな、自分。入る予定の学校の方、ぼくに確認入れてください。。。

29 オネゲル典礼風。デュトワバイエルン放送響。11月の1on1オンライン対話は64時間。キャンセルも多く、いつもより10時間くらい少なかった。苦しい月だっんだな。

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最近読んだ本から その29

『教室DXで「未来の教室」をつくろう』を読みました。

一見全然違う話から始めようと思います。
上富良野後藤純男美術館。中札内の小泉淳作美術館。北海道では一流の日本画家の絵をまとまってみることのできる数少ない場所です。どちらも大好きで何度も足を運んでいます。ご存知の方も多いかと思いますが、この二人の作家の作風作品はとても対照的です。
後藤の作品は大胆豪放。圧倒される画面構成。壮大な風景をどこかの丘の上からうっとりと眺めているような気持ちになります。近寄ってみると、実は樹木も山肌も、詳細に書き込まれているわけではありません。全体が整うように、つまり遠くから見た時に美しいバランスになるように言葉を弄さず言えば粗く書かれていて、一本一本の木の息吹が感じられるわけではないのです。
一方の小泉の作品は詳細で複雑。例えば大根のひげ根に至るまで詳細に描きこんでいます。その細部へのこだわりは異様なほどです。その結果、全体のフォルムも時としてゴツゴツざらざらとした触感になり、多分苦手な人もいるんだろうなと思います。

ぼくは、いつも、自分の仕事へのアプローチの仕方は、小泉の仕事にとても似ているなあと思います。そして、後藤のように遠景から美しく全体像を仕上げられる人はすごいなあと感心します。ぼくにはない力であり、本当にすごいと思うのです。

 

この本の筆者浅野さんは、数年に亘り、たくさんのものを見聞きし知ろうと、常人ではできないタスクをこなしてきたのだろうと思います。心からの敬意を表したい。そして、後藤も小泉も観察の人です。生涯にわたってたくさんのものを取材し、実際に現場に足を運んで描き続けた人です。でも、そもそもの見え方が、お二人では全然違っているのだなとも作品を見ながら感じます。たとえ同じ場所に足を運んだとしても、そこで見ているものも見え方も当たり前のことですが違うわけですね。「個別最適な学び」はそういう違いに「優劣の彼方で」相互に想いを向けられるかってことが前提だなと考えます。

 

ゴシック太字の檄文がたくさんある、最近流行りの教育書のような体裁になっていました。学校教員はもうこんな体裁じゃないと本を読まないと、作り手も思っているのかな。そこは筆者の責任なのかどうかは判然とはしませんが、なんだか哀しいなと思います。みんなが読まなければならない骨太の提案に見合った体裁だったらよかったのにと率直に思いました。少し骨が折れるくらいでいいのです、本は。そういう自分は書物至上主義の古い人間ってことでしょうかね。

 

いずれにしても、先生という仕事の層を支えていた一定の学力水準=マルチタスクな力は、採用崩壊と共に、見事に失われつつあります。現実には、今、先生方に必要なのは、絶望的だと感じる人もいるのかも知れませんが、新しい施策ではなく、ケアでしょうなあ。

最近読んだ本から その28

ずうっと三ヶ月ほど読んでいた。この間の政権選択選挙におけるジェンダーを巡る様々な議論や、それに伴う様々な方々の言述・戦い方などについて、いろんなことを感じている時期と重なりながら、ゆっくりゆっくり読み終わった。ポリコレ的な言動の過激さとそれに伴ってさらに生産されていくひどい差別や侮辱・・・望まない分断がどんどん広がる時期だった。

ぼく自身、読みながら、自分の中の無知や誤認や無理解、潜在的差別意識、そういうものに読み進めながら何度も突き当たってなかなかグングンとは読み進められなかった。これほどの内容をまとめた著者に惜しみない拍手を、そして読みやすい翻訳に愛を持って取り組んだ訳者にお礼を、と思う。

 

 

アートを旅する 2021年11月上旬

○藝大フィル定期演奏会 11月5日

東京藝術大学奏楽堂

ペトルーシュカもオルガン付きも渾身の力演。ソリストも素晴らしく。

オルガン付きはこれまでで一番の演奏だった。

 

○みみをすますように 酒井駒子展 11月6日

立川Play

酒井駒子さん、そうか、こんなにたくさん翻訳絵本の絵を描いていたのか。彼女は静かに存在する作家なんだなと思う。よくみると主張は小さくない絵なのに、静かなんだ。ベースが闇からスタートする人だからなのかも。併設展示のぐりとぐらもとても楽しかった。

 

○チェロと朗読で綴る銀河鉄道の夜 11月7日

武蔵野市民文化会館小ホール

加藤文枝vc 柳本璃音(朗読)

チェロはなんというか、朗読と相まってチェロだけで演奏されるものとはずいぶん違うエスプレッシーボなロマン派のような演奏だった。J.Sバッハ:無伴奏チェロ組曲第1番より/宮沢賢治:星めぐりの歌/賛美歌320番。若い柳本の朗読はジョバンニのイメージと少し違うけれど、これはこれでとても良い。素敵な声。

お客さんは武蔵野ホールらしい騒がしさ 笑

 

HORIZON ~宇宙の果てにあるもの

旭川市青少年科学館

11月14日

宇宙の起源、果てに迫る映像もののプラネタリウム作品。もっと見たくなる、もっと深く知りたくなる、そういう作品に仕上がっていた。不思議だなあ、宇宙。

 

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すぽんじのこころでつぶやく 2021年11月上旬

1 ぼくは希望も絶望も地上にあると思ってます。

 

2 現実を直視せねばなるまい。対立軸をはっきりさせる「闘い」ではなく、懐深く潜り込んでいき隣の人と一緒に動きながら考える。とりあえず動きながら考える。おはようございます。

 

3 枝野さん辞任かぁ。希望の党の一件からリベラルをちゃんと軸として立てる闘いをゼロから作ったのはこの人だったんだけどなあ。

 

4 島の人は「本土」「内地」を使わないのだと言う。「東京へ行く」と言うのだ、中央線の奥、多摩に住む人たちと同じように。北海道の人はつい少し前まで皆本州のことを「内地」と言った。北海道は「外地」だったから。

 

5 2年間の伊豆大島での仕事はこれで一区切りだと思う。たくさんの先生方とじっくりいろんなことを考えることができた。幸せなことだった。

 

6 寝よう。音楽を探して、探して、今夜は、コープランドとメノッティのピアノ協奏曲に行き着く。このアール・ワイルドのピアノは本当にかっこいい。かっこいいということなら全てのピアノ協奏曲録音の中でこれが一番なんじゃないかと思う、それくらいかっこいい。

 

7 二年ぶりの徳島。「生活科総合の鬼」とぼくが密かに呼ぶ女性教師の1日にばん走。年々歳が離れていく子どもたちとのマッチングにちゃんと苦しみつつ本質から目を離さずに学びを構築しようとしている先生。限りない尊敬を寄せている。在職時代からのばん走。7年目だ。眉山

 

8 昨日の東浩紀さんのtweetが炎上中だ。炎上する様をぼうっと眺めながら「ポリコレはいまやポリコレそのものの自動維持装置として機能し始めている」と感じる。

 

9 ぼくの仕事は紙一重なんだなと改めて思う。

 

10 出発。以前は呼ぶと身体を擦り寄せて来る猫もいたが、最近は人を避けるようになった。大阪・新世界。

 

11 完全に日時を一日間違えてしまっていた。申し訳ない限りだ。ちゃんと起きてたのにな。。。リマインド設定しても大量なのでむしろ訳分からなくなりそうだし、ぼく自身の情報管理能力が限界に達しつつあるということか。。。こういうことがあると自己嫌悪に陥る。朝からよくない。。。ミスは大体月一回。60から70時間話す中で一回程度。11月は、これでもうないだろうと自分を慰める朝。ミスが起きるのは大抵朝でも夜でも予定がお一人だけの場合だ。連続してお話しする場合にミスが起きることはほぼない。これは、ぼくの図表を見る力の低さともくっついているのだと思う。色々考えていくと、対応のすべがありそうだなと思う。次回12ー1月期間の時間管理に生かさないと。エラーが起きるのはもちろん自分が疲れてきている時期ではあるのだが、そういう時こそシステムでうまく回るようにしないといけないのだと思う。何よりも一度日程を見落としてしまってオンラインを忘れてしまうと、相手の方への申し訳なさはもちろん、深い自己嫌悪に陥る、ここが後に尾を引いてしまう。

 

12 やり過ごす、しのぐ、乗り切る、目をそらす、深呼吸する、あきらめる。

 

13 今、人生で初めて席を譲られた。野球少年だった。

 

14 目がかすむ。

 

15 先日見せていただいた授業。理科の実験結果を班ごとに発表。30秒くらいの発表後、児童が「これで係からの・・・」と言いかけて「これで○班からの発表を終わります」と言い直す場面があった。ぼくにはとても興味深い場面だった。この発表の際に、子どもたちの身体は朝や帰りの係活動の発表(報告)とシンクロしていたのだと思う。発表の仕方も特に指定はされていなかったので、そうすると子どもたちの身体は染み付いたルーティンに知らず知らず回収されてしまっているのだ、と、そういうことのように見えた。そうするとそもそもこの実験そのものが児童にとってどのような活動になっていたのだろうか。朝や帰りの係活動発表(報告)とは子どもたちにとってどういうものなのか、そういういろんなことを考えて、ぐるぐるする。 

 

16 4年半、ひたすら日本中の教室を見、ひたすら先生方とお話している。今朝も3人の素晴らしい悩める先生とのお話だった。いずれにしてもそのほぼ99%は、何一つ書き残せなかった。もっともそんな余裕はなかったし、それに現場で先生方とお話できれば十分だった。昨日ちょっとだけ書いた理科の授業の記録に、たくさんのアクションがあって、少し驚く。あの授業にしても、先生の授業準備への熱意と改善のプロセスでの試行錯誤は素晴らしく、感動してしまうほどだった。授業中には、書いたエピソードだけでなく、素晴らしい、また考えさせられる場面はいっぱいあった。でも、それらは、現場の先生方とは丁寧に共有してきたけれど、もう書き残す時間も気力もない。ぼくはぼくの前までやってきてくれた人たちと丁寧に話をする。できるだけ一緒に少しでも本質的な話に近づけたなと実感する場所に辿り着き、「じゃあ、またご縁がありましたら」と言って、次へと向かう。その繰り返しなのである。昨夜のオンラインを持って一人で歩いてみる決心をされた先生がいる。朝素晴らしいメッセージが届いた。嬉しい。ぼくの仕事はぼくが必要でなくなるようにすることがゴールの仕事である。もちろんいつでもまた戻ってきていただいていい。人生は行ったり来たりが本質なのだと思う。

 

17 ぼくは20年以上にもわたって民間教育研究会の枠組みの中で研修会開催を重ねてきました。50人、100人、200人と人を集めて研修会を開催し悦に入っていました。でもぼく程度の技量で企画する研修会なんて参加の皆さんの日常をささえる刺身のツマほどにもならなかった。ほとんど役に立たなかったと思っています。ぼくはオンラインのセミナーが嫌いだと言っているのではなく、対面でさえ伝わらなかったものが、オンラインでなんて自分ごときの技量で伝わるわけないでしょと思ってるってことです。今オンラインのセミナーを柄にもなく一件だけ3月までのお約束で引き受けています。長年の友人の依頼ということで熟慮の上お引き受けしました。でもこれをもって今後二度とオンラインのセミナーは引き受けないことを宣言します。4月以降は誠心誠意丁寧に関わりますので、どうぞリアルのセミナーだけご依頼ください。あるいは1om1のオンライン対話をお申し付けください。

 

18 塩狩峠付近。みぞれ。高速道路の交互車線分離帯にびっくりするほどたくさんのカリンズ。採りたかった 笑

 

19 それにしても、楽しい授業をなめてる人が多過ぎる。子どもたちを表層的な笑いで楽しませることですら、◯◯の訓練のためを標榜する授業より遥かに難しい。子どもを楽しませる授業ができるようになってから言ってごらんって思う。

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最近読んだ本から その27

ものすごく忙しい。関西のハードな一週間を終え、来週は東京ー熊本ー白浜。休日も休みはない。忙しくなると、資料に目を通し、締め切りの原稿に追われ、インプットが確実になくなっていく。忙しいは、心が亡くなること。ぼくの場合は、色々波もあるが、まずは本が読めなくなること。読みかけのものがいっぱいそのままになっている。

うごきません。

うごきません。

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うちのねこ

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アートを旅する 2021年10月下旬

荒川弘百姓貴族」原画展(西武渋谷店)

見応えあり。編集者との詳細なやりとりの記録も面白いが、何よりも掲載までのプロセスが見えるのがいい。先にファックスでラフを送り(これがすでにクオリティが高い)、その後、実際の執筆に入るプロセスなど、地方から中央の出版社とやりとりをし作品を発信する姿が克明に見えて、色んな意味で希望を感じた。

国立音楽大学院オペラ(国立音楽大学講堂):モーツァルト「コジファントゥッテ」

素敵なホールで、山下一史さん指揮の音大オケ、そして修士過程の学生ソリスト。精一杯の熱演。それにしても、これからプロとして音楽家の道を歩む彼らが、今コジファントゥッテを創り上げるという、深謀遠慮。胸が締め付けられる。ぼくが聴いたのは二日目。

www.kunitachi.ac.jp

山下清展(道立旭川美術館)

山下清さん、若い時に大規模な展覧会を見た記憶があるが、今回の展覧会では、彼のペン画のすごさに目を奪われた。今の彼は、この日本の風景を、どんなふうに見つめるのだろう。どんな歪な形で網膜に記憶するのだろう。

木×彫刻 2つの彫刻賞の作家から

中原悌二郎賞と平櫛田中賞の受賞作家の作品。収蔵品展で、何度も見た作品も多かったが、どれも特徴的で、作家の特異性・独自性を十分に感じるものばかりだった。

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