すぽんじのこころでつぶやく 2024年6月上旬

1 月曜日にばん走する予定の学校の友人と、少しメッセンジャーでやり取りをした。「まいごのかぎ」って作品による授業。クラスに山ほどいるりいこが、この作品を読むことで救われたなと感じるか、って話に尽きる気がするのだ。

2 少し書く。今日の沼尻/東響/エリック・ルー/砂川涼子。ショパンP協2、悲歌のシンフォニー。ルーの繊細な美音に東響は一貫して残念。一転悲歌の…は砂川の熱が徐々に沁み溢れてくる歌唱と少しだけウエットな弦を土台としたオケが世紀の名演と言っていいレベルだ。感動した。客席半分。残念至極。

3 授業づくりネットワークの次号巻頭のための座談会(zoom)だった。園部友里恵さん、すごかった。痺れました。


4 女性登壇者はいない、なかなか立ってくれないと言われる。いやそれは様々な経緯があるしそもそも女性の方が立ちにくい何かがあるのでは。女性が立ちたくないような会ならやらなければいい。女性がまかないみたいな所やって男性がメイン張るみたいな所にはぼくは立ちたくない。よろしく頑張ってほしい。この件、スタッフが踏ん張ってくれてプログラムデザインを見直してくれた。半々には距離があるけれど、お引き受けすることにした。楽しみだ。声を上げるって大切なんだ。

5 5月の1on1オンライン対話は52回。父のこともあり、ここしばらくではすごく少なかった。6月も何人かご迷惑をかけることになるだろうな。

6 朝から葬儀の話をする。旧知の先生の学級の窮状もメッセージで届く。感情は書かない。事実の羅列。

7 ホタルの幼虫を子どもたちが川に放流するニュース。記者が「どんなホタルになってほしいですか」と質問。年長くらいの子が即答で「かっこいいの」という。このコメントを引き出した質問の凄さにたじろいだ。

8 ぼくは東日本震災の後取り憑かれたように単著共著を書き、その代償として強靭だった視力を損ないました。父も60歳を前に視力の減衰に苦しんだ人でしたから、ぼくは当時の父のように深刻ではないけれど、同じ方面を同じタイミングでゆっくり下っているのでしょう。眼鏡を購入せねばね。

9 何かを目指すのは、多分目指したら達成できるという思い込みやその背後に全能感があるからだろう。「感動ある」も「学力つける」も「学校研修」という枠組みで言えば、こどもにさせるってことでは同質だが、ここで問題にしたいのは「主体性」云々の話ではない。そもそも教師がそれをできると思っているキモさの方なのである。もう教師の役割は変わっており、研修の役割も位置付けも変わらずを得ないと認識している。結果として感動あるのも学力がつくのも大歓迎だが、それを目指そうという方向がおそらくどちらも悲喜劇的なのである。

10 父、危篤か。丁寧に電話をくださってありがたいな。

11 父、本日昼亡くなりました。
皆さんお世話になりました。
通夜、葬儀については、決まりましたら、こちらにもお知らせします。

12 父。石川郁夫。
通夜:6月9日(日)17時から随時焼香。18時読経開始。終了後、父の思い出を語る小宴を時間の許す限り開催。雑魚寝ですが泊まっていただいて構いません。
本葬:6月10日(月)9時開始。
北海道旭川市東2条4丁目 おみはなやメモリアルホール

13 私の家のことは、当たり前だが、私の家のことなんだ。

14 みなさん、父の葬儀に関しまして、さまざまなご厚情を賜り、お礼申し上げます。こういう時に立ち上ってくる「家」や「家父長制」と向き合いつつ、しばらく様々な手続きをしていきます。

15 ばん走・講座・1on1オンライン対話は一部の例外をのぞいて原則金曜日から始めます。よろしくお願いいたします。

16 疲れたな。結局何一つゴールに辿りつかない。予想はしていたが、どっと疲れる。

17 農家にこの時間に電話するのどうかしてるよね。頭が働いていないな。

18 うーんと、ぼくは自分の仕事がAIに取って代わられるなどと危機感を持ったことは、一度もありません。

19 道に猫が轢かれて死んでいたんだ。

20 少し熱っぽい気がする。過労だな。お腹が痛い。

21 「円滑」じゃない状態は「対立」が起きるってことだ。「効率」は無駄な時間をなくすだ。だが教室も子どもも対立と無駄にこそ意味があると思う。「少年時代」「青春」とかに置き換えてみればわかるよ。クソッタレ。

22 ぼくの場合は過労は微熱と目の充血及び口内炎。メンタルダウンは胃腸障害の形で出る。

23 おもしろいなあ。それは『学び合い』を巡る、遠回しな、いわば愛おしいくらいにすれ違う、議論なんだろう。それはロマンと論理のすれ違いでもある。そして、それはもう過剰なくらいの愛だ。愛の成せる技だ。

24 コロンブスの件で、かのバンドのたくさんファンが、あまり考えてこなかった重要な問題についてじっくり考えてくれるといいなあと切に願うよ。

25 目が悪くなったな。一時は耳が遠くなったことが気になってしかたなかったが、今は目の方が気になる。いずれにしても、もう授業も教室も、心で見るしかなさそうだ。

26 今日が終了する。原稿ニ本、学校一つ、講座一つ、1on1オンライン対話一人。封書投函が二つ。とてもよく頑張ったと思う。

27 石川静。情熱の人だった。それにしてもかなり疲れた。今日の石川静のヴァイオリンでは、会場で少しうとうとしてしまった。石川のヴァイオリンは、身体中を激しく使った弾きぶりで、やや強奏が過ぎるなあとも思った。かつてチョン・キョン・ファに感じたような濁った擦音ということはないが若い頃はどんな風に弾いていたのかな。

28 そして、ここ。楽市楽座。見始めて何年になるだろう。いつも生と死が通奏低音になっている。​楽市楽座。今年は父の死の直後ということもあり、特に沁みました。萌ちゃん夫妻もいらして賑やかでした。ゲストは中川五郎さん。ド・ストライクのプロテストソングを笑いすぎて、周囲に迷惑をかけたかも。会場には知人も。まあ、今日もかなり疲れた。楽市楽座には父の死も重なって、なんだか泣き笑いしたが、明日から始まる関西行脚は不安ばかりだ。だいぶ心が疲れている。アートに助けられながら、トボトボ歩くしかあるまい。